南極と人に歴史あり
先日、リオの国際空港で、ある式典があったんです。
今年は、ブラジルが南極観測を始めて、25年。
日本は、もっと長くて、50年くらい、経ってると思います。
その、25周年記念の式典だったんです。
その最初の年に、ヴェントゥーラはドキュメンタリーカメラマンとして同行しました。
それで、式典に招待されて行ってきたんです。
ヴェントゥーラって、これまで9回も南極行ってるんですよね。
南極観測隊のドキュメンタリーだけでなく、ある学者さんの、南極での研究のドキュメンタリー、南極の自然や動物のドキュメンタリー、等々のカメラマンとして。
数週間の滞在もあれば、3か月、4か月に渡る、長期滞在もあったそうです。
で、南極の海に潜って撮ったり、昔はテレビの機材も、ものすごく大きくて重いものだったので、それを持ったまま、雪のくぼみに落ちて行方不明になって救出されたり、いろいろアドベンチャーをしてきたわけです。
会場には、当時の飛行機があったり。
当時の南極観測に関する、いろんな展示があって。
式典には、さっき書いた学者さんのマルコメジも来てて。
マルコメジって、その世界では国際的に有名な人なのに、ものすごく気さくな人で、もう何年も、何かと私にも良くしてくれるんです。
で、この式典、こうして書いてるけど、私は行ってないんですね。
でも、ヴェントゥーラにはここで、とても良い出会いがありました。
というのも、ブラジル空軍長官(総司令官)に会ったんです。
その名もジュンイチ・サイトウさん。
日系ブラジル人の方なんです。
こういう偉い人でも、本当にすごい人は、やっぱり、とっても気さくだったそうで、私らの雑誌「Viagem & Futebol」を見せると、「彼女も連れてくれば良かったのに。」と、言ってくださったそうな。
サイトウ長官は、幼い頃に、ブラジルに渡って来られたそうです。
外国人が、その国に根付いて、ここまでの地位に昇りつめて、さらに、みんなに尊敬されて、心から愛される人になる。
そこまでには、どれだけの努力とか、忍耐とか、それにまさる、夢を信じる気持ちとか、そういうのがあったんだろう…。
そして、それを見せずに、気さくに接してくれるサイトウ長官に、ヴェントゥーラは、大いに感じ入って、帰ってきました。
私も、想像するだけで、すごいことだなぁ、と。
人に歴史あり、です。
人生が続く限り、がんばらないと!と、思わせてくれた話でした。
染めた若者がいたりする通りがあって…ってな話をしてたことがありました(笑)
、ありがとうですー。