ブラジル着メロ事情
先日、所用で連邦警察に行ってたんです。
外国人の場合、登録や更新や、いろんな用事でお世話になるところ。
でも、ブラジル人も、パスポートや公式書類の申請やなんかで、たくさん来ています。
で、広い待合スペースに、大勢座って順番を待っていると、高らかに、ヴァスコのチームソングが…。
響き渡るそのメロディーを聞きながら、待合スペースにいた、1人のブラジル人の男の子が、悠然と、携帯を取り出しました。
着メロだったんですね。
私は、一緒に来てくれたコニシキさんに、速攻で言いました。
「負けてられへん、私もコニシキさんの携帯にかけるよ!」
コニシキさんの着メロは、当然、フラメンゴのチームソングなんです。
でも、コニシキさんはいいました。
「今もう、ブルブルに変えた。」
私「なんでー!」
コニシキ「今かかってきたら、対抗してるみたいで恥ずかしいから。」
そうかー、コニシキさんったら、大人!
私はまさに、対抗しようと思ったのに…。
と、自分を恥じたのもつかの間。
コニシキさんは続けます。
「ヴァスコはこの前の試合、アトレチコ・ミネイロに6対1で勝ったよね。
6対1だよ!
そりゃもう、今はイケイケだよ。
それに引き換え、フラメンゴはパウメイラスに1対0で負けたんだ。
ここでフラメンゴの着メロが鳴ってごらん、
きっと、ケッ、負けたくせにっていう顔される。」
…深い。
わずか数秒の間に、そういう判断をして、着メロをブルブルに変えた。
ブラジル人に染み付いたサポーター意識に比べ、私の浅はかさ(笑)。
まだまだ、私はえせカリオカだと、実感した次第です。
話は変わって、最近お知らせしそびれてますが、今月も、サッカーマガジンの元Jリーガーを訪ねる連載は続いております。
今、書店にある号だと思います。
今週は、この人!
手前にいる人、分かるかな~?
ちゃんとした写真は、ぜひ、雑誌でご覧ください~。
あまり取り上げる機会のなかった、京都サンガの選手です。
雄弁ではないけど、心温い人で、会話のところどころに、
「ガンバリマショー!」
が入る人です。
そんな説明、わかるかーい。