南米、長距離バスの旅
ここ1ヶ月間、人生でここまで、長距離バスに乗り続けたことは、なかったなぁ、というほど、取材のために、たくさん長距離バスの旅をしたんです。
日本で、例えば都内から成田空港1時間半の専用バスに乗ると、預ける荷物には番号札がついて、その半券を渡さないと、荷物を受け取れないようになってる。
でも、例えばミランやフランクフルトなど、私がよく空港への専用バスを使う街では、荷物はともかく、どんどん積み込まれるだけ。
で、降りる時に、各々が、自分のをピックアップして、去っていく。
だから、自分が降りる空港より前に、乗客が乗り降りする時、窓から下をギュギュッと見つめ、人が自分の荷物、持ってっちゃわないか、見張ったりして。
ブラジルの長距離バスも、同じなんです。
で、例えばサンパウロ州内陸の街への旅。
3時間とか、5時間とか、って、乗るわけです。
で、人が乗り降りする。
ブラジルだし(笑)、そのたびに、むっくり起き上がって、ギュギュッと監視。
これがなければ、ブラジルのバスって、どこも新しい車体を使ってるし、シートのクオリティも、リクライニングぶりも、すこぶる快適なんだけどなぁ。
と、思っていたら。
アルゼンチンのバスは、荷物に番号札をつけてくれるではないですか!
これまで、日本以外ではヨーロッパでも出会わなかった、番号札!
というわけで、それは良かったんですが。
私が選んだバス会社がたまたまそうだったのか、分からないですが、行きも帰りも、まぁ、バスが古くて。
乗った途端、汗くさいというか、なんか、敷きっぱなしで何十年の布団っぽい、におい?
帰りのバス会社なんて、サンドイッチ配ってくれたり、コーヒーや果物ジュースが飲み放題だったりして、サービスはとってもいい。
でも、このにおい、酔いそう…。
寝ちゃえ!
でも…、あっ、シートベルトが壊れてる!
びゅんびゅん飛ばす長距離バスで、シートベルトがないの、怖いな。
ベルト、体に巻きつけちゃえ。
しかし、ブラジルの長距離バスでは、乗客に保険がつくんです。
アルゼンチンは、ないなぁ。
アルゼンチンも、ブエノスアイレスから市内への空港バスは、新しくて快適でした。
おまけに、バスターミナルからは、乗客を何台かの車に分乗させて、それぞれのホテルまで連れてってくれるんです。
まぁ、長距離バスの旅も、いろいろです。
これは、アルゼンチンの、とあるバス乗り場。
です。