カピバラ食べた日
ゴールデンウィークですよねー。
ブラジル人達は、
「日本人は働いてばっかりって言われるのに、ゴールデンウィークなんていう、ブラジルにもないようなお休みがあるんだなぁ!」
って言うけど、11ヶ月働いたら、1ヶ月有休とれる、っていう、ブラジルのようなお休みは、日本にはないもんなぁ。
今日は、ベロオリゾンチという街のお話を。
ミナスジェライス州の州都。
この「ベロオリゾンチ」とは、日本語に訳すと「美しき地平線」。
かつて、この地方がゴールドラッシュに沸いた時代に、この美しき地平線を目指して、多くの人が押し寄せ、こうして大都市となったのです。
なーんていう、ナレーションを書いた番組を放送したことがあるんですー。
この街も、紹介したいことがたくさんあるんですが、今日はサッカーではなく、私が今も、思い出すたびに
「・・・・」
と、複雑な思いになる、お料理の話を。
番組の取材で訪れたのは、
ここ、ベロオリゾンチの名物、狩猟料理のお店です。
お店の前で、このニョロリ~ンとした笛を、ブオンブオン吹いて、開店のお知らせをします。
狩猟料理のお店だけあって、バッファローとか、
イノシシとか(は、は、鼻が…!)
ワニとか(私が持っているのは、亡き骸の首…)、
グルメではない私にとっては、食べて楽しむよりも、ギョギョッという驚きを楽しむお店。
でも、番組でレストランを紹介するなら、食べるシーンもね。
というわけで、お店の人が選んでくれたのが、これでした。
写真の動物。
アップで、どん。
カピバラ!
南米ファンの中には、カピバラを見たいがために、日本から、カピバラが多く棲む、ブラジルの大湿原(パンタナール)へと、はるばる旅してくる人もいるほど。
巨大なねずみのような動物なんだけど、これがまた、愛らしいったら、ありゃしない。
日本でキャラクターになってるのも、見たこと、ありますよ。
かぴばらくん、とか、そんな感じ。
それが
煮込み料理になっちゃった…。
食べちゃった…。
なんか、罪悪感…。
でも、これも食文化です。
この店も、残酷なお店、というわけではないんですよ。
自然と共存する意味を、いろんなところで感じさせてくれる展示などもあります。
この写真は、自分の子供と一緒に、お母さんを亡くした動物にも、お乳をやっているインジオのお母さん。
人が生きる場所には、その土地の文化があり、哲学があるんですね。
って。