リヨン的子育て論
赤ちゃんシリーズやって(と、勝手にシリーズ)、思い出した話。
リヨンに行った時に、まずはセンターバックのクリスのインタビューをやろうということになって。
クラブハウスの、選手のためのレクリエーションルームがあって、そこでクリスと一緒にセッティングしてたら、ジュニーニョ・ペルナンブカーノやフレッジが、ワラワラと様子を見に来たんです。
その時、クリスの携帯に電話。奥さんが帰宅時間を確認したようで。
私ら「あ、何か約束あった?」
クリス「いや、大丈夫だよ。子供をスイミングスクールに連れて行くだけだから。」
私ら「クリスんちの子供ちゃん、幾つ?」
クリス「2歳」
私ら「早っ。もうスイミング通ってるの?」
すると、フレッジが突然、割り込んできました。
「そうだ、クリスに聞きたかったんだ。そのスイミングスクール、どう?いい?」
クリス「うーん。いいと思うよ。子供、喜んでるし。」
フレッジ「そっかー。じゃあ、ボクんちの子も、そこにしよっかなぁ…」
その当時、フレッジんちでは、赤ちゃんが生まれたばかり。
生後1週間とか、そんなんでした。
私ら「ボクんちの子ぉ?」
フレッジ「いや、早い方がいいんだよ。ボクんちも、すぐにも行かせるよ」
私ら「生まれたばっかりやんか!」
フレッジ「いや、だからいいんだよ。赤ちゃんはね、お母さんのお腹の中では、水の中に浮いているような状態なんだ。だから、スイミングとかやらせると、情緒が安定するんだよ。」
私ら「ほんと?」
フレッジ「いや、僕が考えた持論!」
私ら「・・・・」
ニコニコ聞いてたジュニーニョは、パパとしては大先輩。
「まぁまぁ、良く説明聞いてさ、研究してみるといいよ。それより、コーヒー飲みなよ。カフェオレがいい?」
と、余裕の笑顔で、コーヒーを注いでくれました。
そんな燃える新米パパ、フレッジの取材は、フレッジんちで。
フレッジが張り切って見せてくれたのは、これ。
子供部屋ですー。
壁もカーペットもピンクで、白いベッド、白い化粧台(!?)。
クローゼットには、ギーッシリとベビー服が。
とろけるような笑顔で、1つ1つ説明してくれたフレッジの極めつけ。
「この写真見て!まだお腹にいた時に、超音波で撮ったやつなんだ。
それがさぁ、笑ってるんだよね。まだお腹の中なのに、愛嬌があるのは、ボク似なんだよ!
ね、似てない?」
私らはひたすら、大爆笑。
この日は、好きな音楽について聞いても、フレッジ、それについては手短に答えた後、
「でもね、これからはクラッシックだよ!
赤ちゃんにはさ、いつも騒々しい音を聴かせるのは良くないんだ。
クラッシックみたいな、ゆ~ったりした音楽を聴かせる方が、情緒が安定するんだ」
エキサイティング・フレッジ。
ことあるごとに、熱い熱い子育て論が展開されました。
あの日は、まだ生まれたばかりで病院にいた赤ちゃん。
今ではヨチヨチ歩く、かわいい子に育ってるんだろうな。
海賊 さんへ
漢字の書き順、私はバッチリです!
でも、子供時代、「この時、太郎さんはどう思ったでしょう?」という問題に、「どう思ったかは想像できるけど、本当にどう思ったかは、太郎さんにしか、わかれへんやろ」と、疑問に思った記憶が。
文脈からつかめるんだと言われて、そりゃそうなんだけど…と。
毛利 都亜 さんへ
私、ちょくちょく宣伝させてもらってましたが、気づかれないほどの宣伝力でしたかー。
加登選手がワールドカップ出た年は、もっぱらブラジル代表ばっかり取材してて、その翌年から、日本代表やるようになったんですー。
だから、私は加登選手のこと知ってるけど、そんなに接触してないんですー。
さとみさんへ
そうですねー、丸々1日、休んだことなんて、ないかも。
ギョエッ。
考えると、すごい変ですねー。
Ojoですさんへ
ブラジルのラジオって、ビッグゲームになると、10局、20局の実況アナウンサーがズラーっと並んで実況してて、いっせいに
「ゴーーーーウ」
とやったりしてるのを見ると、壮観ですよ。
2児パパさんへ
そうなんですよね。
今は、どんなに不調だとか批判されても、ロナウジーニョには10番のオーラがあると、私は思います。
SARUさんへ
Jリーグ初期の頃は、ブラジルでも中継やってる局があったんです。
今は、ほとんど取り上げられてないですねぇ。
昨年末にJリーグの優勝のニュースが流れて、びっくりしたぐらいだから。