ロナウドとシティ・オブ・ゴッド | 藤原清美オフィシャルブログ「OTIMO TV」 Powered by アメブロ

ロナウドとシティ・オブ・ゴッド

海賊さんのコメント見て、思い出した話を1つ。


このAmebloでブログを始める前、密かに始めようとしたブログがあって、でも、サーバー元の都合か何かで、ブラジルで開けなくなっちゃったので、ちょびっと書いただけで、終わってしまった…。

そこに、ちょっと書いたかもしれないんですが。

と、ここまで長い前置き。


日本でも上映された「シティ・オブ・ゴッド」という映画。

タイトルはポルトガル語がそのまま英語訳になった形で、ブラジルでは「シダージ・ジ・デウス」と言います。

神様の街です。

これが、リオに実在する、1つのファベイラ(スラム)の地区の名前なんですね。


物語は、シダージ・ジ・デウスをはじめ、ファベイラ一般に起こる出来事として、実話を盛り込みながら、フィクションのストーリーを作りあげていった感じです。


ここに、ロナウドが文化センターをプレゼントしたことがあるんです。


ロナウドが毎年、「ロナウド対ジダン」でチャリティーマッチやってますよね。

あの収益の一部を使って、シダージ・ジ・デウスにあるボロボロの施設を改築し、きちんとした街の核になるような、子供達のための文化センターにしよう、というプランでした。


出来上がってからは行ってないけど、住人達に向けた、そのプランの発表会の時、私らも行きました。

ちなみに、ここもファベイラ。普通にヨソ者が行っちゃ、いけないんですよ。

この日は住人達の間に「ロナウドのことで来るヨソ者に、悪さをしてはいかん!」というのが、徹底していたそうな。

私らも、ファベイラ入り口から現地まで、住人が親切に道を教えてくれたし、横ちょに車を止めても、大丈夫でした。


住人達は、こんな絵を描いて、ロナウドを心待ちに。



で、ロナウドが登場したんですが、彼も、簡単に笑顔を振りまきに来たってわけじゃ、ないんです。

この前日、バルセロナでセレソンの親善試合が夜に行なわれ、深夜にみんなでバルセロナを飛び立って、朝、リオに着きました。

で、その朝、セレソンはいったん、空港で解散。

でも、その日の午後イチには、再びテレゾーポリスに集合して、合宿、そして遠征が始まる…というスケジュールでした。


私らでも、「大急ぎでシャワー浴びて、少し荷物の入れ替えをして」が精一杯で、疲れとか睡魔とか言ってられなくて、アタフタ飛び出しました。

で、ヘトヘト言いながら、ここの取材を終えて、テレゾーポリスに直行したわけです。


が。

これをロナウドもやってるんだよなーと。

スーパースターだからといって、

「時間ないから、寄付すりゃ、それでいいやーん。」

とは、言わないんですよね。

自分が行ったら、住人がどんなに喜ぶか、分かってる。

このチャンスを逃すと、セレソン遠征は10日ぐらい続くし、終わったらすぐ、またヨーロッパに戻らないといけない。

この日しかない。だから、無理してでも、自分が行く。


おかげで、シダージ・ジ・デウスの子供達は幸せいっぱい。



チビ助達のサンバ隊が、ロナウドを迎える晴れ舞台に、真剣。


一目でもロナウドを見たい少年達が、



そこかしこの屋根に、てんこもり。


文化センターができるのもうれしい。

ロナウドがやってくるのもうれしい。


とっても幸せそうな顔、顔、を見ていると、

ロナウド、あんた、ほんまにすごいわー!!!

と、あらためて感動せずには、いられないんですねぇ。


で、そのロナウド。大人の住人達と、「がんばろうぜ!」と、ガッチリ握手をかわした後は、せっせ、せっせと、子供達のためにサインをし続けたのでした…。


さとみさんへ

あの、余談ですが、ドラマって、言葉の勉強にもなるし、いろんなブラジルの文化がわかって、結構、ためになるんですよね。

これをそのまま翻訳つけて、日本で放送しても、ウケないと思うけど。

いや、単純に楽しんで見てるのを、勉強のために見てるような言い訳をしてるわけじゃ、決してないんですよ、

決して(笑)


海賊さんへ

というわけです。


・・・・エッ!?

シダージ・ジ・デウス。

なぜか忘れたけど、私も日本で見ました。

見た時は、すぐ近くにあるファベイラだとは知りませんでした。

リオに戻ってきて「こんな映画、日本でやってた!」と話すと、ああ、あそこの道をちょっと行った、あそこの話だよ、と、気軽に言われて、のけぞった記憶が。