留学中のお2人へ | 藤原清美オフィシャルブログ「OTIMO TV」 Powered by アメブロ

留学中のお2人へ

メールを頂きました。

スペインサッカーが好きで、スペインの某街で語学留学し、その街にある大好きなクラブの、試合や練習に通っている女性です。

目指すは、サッカーライターか、スペインサッカーに関わる仕事。

でも、1年経っても、好きな選手にサインも写真も頼めない、内気な性格で、語学力もここんとこ伸び悩んでいる。仕事を見つけるきっかけもない。まもなく留学期間も終わる…。ということでした。

3年ほど前に、とても良く似た相談を受けたことがありました。その人も女性で、ドイツサッカーが好き。やっぱりドイツに語学留学している方でした。

その時、封書のお手紙を頂いたのですが、お返事を書かずに過ぎてしまって、心に引っかかっています。

とても似ているのが、「選手に近づく勇気がない。仕事のきっかけがない。語学力が伸び悩んでいる。」というつらさです。

最初に細かいことから言うと、選手にサインをもらったり、写真を撮ってもらったりするチャンスが、今までなくて、ラッキーだったと思いますよ!

だって、選手にとって、ファンやサポーターと、ジャーナリストは、別物だから。どっちが良い悪いではない。どちらも選手にとっては大事な存在だけど、違ったものだから。

そういう仕事がしたいのであれば、変にファンとして近づくよりも、そういう仕事を得られた時に、仕事のために近づく方が、何かとやりやすいと思いますよ。

だから、その悩みは、まずあっさり忘れていいんじゃないかな、と思います。

仕事のきっかけ。

一人ひとりのことは、詳しく知らないけれど、例えば、サッカーのマスコミの仕事をしている人には、いろんなきっかけの人がいます。もともとマスコミの仕事をしていて、サッカーに行き着いた、という場合じゃなくても。

恐ろしくサッカー関連のデータに強い人が、番組にFAX等を送り続け、その存在の面白さが買われた人。

サッカー留学時代のチームメイトが、その後スターになり、その選手にツテがある!ということが武器になった人。

語学が堪能で、通訳の仕事から、サッカーに入った人。

年間何百試合と、外国のスタジアムでナマで見まくっていた人が、帰国してメディアに売り込んで、チャンスをつかんだり。

好きなサッカーの現地で、日本語教師として生計を立てながら、少しずつ書く仕事を得始めた人。

その国の人と結婚し、現地在住を活かして通信員をしている人。

だから、どうするのが王道、というのは、ないのかな?と思えるほどです。

でも、少なくとも、語学留学するほどのバイタリティや、それができる条件を、自分で整えられる計画性と努力ができるのだから、そんなに悲観することはないはずです。

だって、留学するには、そのためのお金を貯めたり、現状の仕事をしながら、ベースとなる語学力を日本で身につけたり、すーごい大変だと思うんです。それをやって、今があるんですよね。

今は、あせってもうまくいかず、でも、のほほーんともしてられず、迷いながら突き進む、そんな感じで日々やっていけば、その先に、何かが見えてくるかも。

一方では、半年や1年間の留学で、やりたい仕事にパパッとつけて、スター選手達ともツーカーの仲良しになって、言葉もペラペラになって…なんて、そりゃあ無理だよー、でも、自分しか見てないもの、感じてないものが、毎日の暮らしの中にはあるんだから!ぐらいの、逆向きの強気?な気持ちも必要かも。

でも、食べていかなきゃいけないから、大変ですよね。人生って結構、戦いです。

でも、好きなことを目指しているんだから、留学中の経験をどう活かすかは自分次第、と思って、留学の準備をした時みたいに、もう1度、戦うわけです。1度戦ってるわけだから、「よし、もう1回やるか!」という感じで、もう、後は、ねぇ。大丈夫ですよ!

語学力の伸び悩みは、私も耳が痛いです。こりゃもう、お互い、しっかり勉強しましょう(笑)

壁って、ありますよね。ある程度までは、やればやるほど実力がつく気がしてたんだけど、ある時、あれ?私って、上達してない、みたいな。

でも、すごく堪能な人に言わせると、その壁を超える日が、来るらしいです(…らしいって、私が言うと、なんて説得力のない…)

結構ね、おちいることがあるらしいです。外国にいると、「ああ、今日は誰とも会話してない」という、状況になったり。街を歩いても、スーパーで買い物したり、電車に乗ったり、別に、そんなに言葉が必要なかったりしますからねぇ。

もしくは、「結局、授業でしか、○○語を使ってない」というぐらい、日本人同士でまとまっちゃったり。その辺は、たくさんいろんな人と知り合って、たくさんお話をして、刺激的な日々を過ごし、疲れたら、日本人同士で盛大にグチっても、いいじゃないですか、みたいな。

…長い割には、足しにならない話ばっかりですね。それでも、3年前のドイツ留学の方の時の反省があって、なんか言えることはないかな、と、考えながら書きました。

もっと良いアドバイス、できれば、私にください…いやいや、そうじゃないですね、またここで、書けることを思いついたら、書きます。

今日の写真は、心を癒す、リオの夕景の一つです。

ポン・ジ・アスーカルという、山から見おろす風景。リオの景色は、私にとってはいつも、「ええ人生やな~」と、ホッとさせてくれるものがあるんです。



ロジャーさん、cafuさん、2人とも、ピンポンピンポン!

清水でプレーし、94年ワールドカップにも行った、ロナウドです。

ブラジルでは、ホナウドン、と呼ばれてます。

角刈りじゃなくなったのが、かわいらしく感じるポイントかもしれません。

いや、ゴツイですよ、今も。