狙われるチリワイン
女子バレーはおかげさまで(!?)ブラジルが、大会を通して1セットも落とすことなく、完全優勝を遂げました。
表彰式での国歌斉唱は、珍しく2番まで。選手達はみんな、きちんと2番まで歌っていました。
その昔、98年ワールドカップ(サッカー)では、選手が国歌をちゃんと歌えるようにと、直前合宿中に歌詞カードが配られたりしてたのを思い出します。国歌、歌えない選手達も多かったわけです。ブラジル国歌、長いし。
明るく元気な国歌なので、私は大好き。
ところが今回のバレーの表彰式、2番まで歌ったわりには、終わりの数小節分だけ、音楽が突然消えてしまいました。
選手達も会場のブラジル人サポーターも、アカペラで最後まで、声を張り上げて歌いきったのには、感動でした。
ところで、今回のサンチアゴへは、チリのLANエアラインで行きました。
4時間の旅の間に、軽食の時間があるのですが、LANの飲み物のサービスには、ビールがありませんでした。
でも、アルコールはちゃんとあります。それは、ワインなのです。
チリはワインの有名な国。レストランでも、ビール…と言おうとすると、ウエイターさんには、しきりとワインを勧められました。
その機内のワイン。
かわいらしい、小さなグラスに注いでくれます。が、小さすぎて、キュッと飲んだら、おしまい。
2回サービスされるのですが、飲み足りない人もいるようで。
私の隣に座っていたチリ人のおじさんは、「もう1杯だけ、飲みたいんだけどなぁ~」と、乗務員さんにおねだり。
「ワインのサービスは、お食事中だけなんですよ。」と断れていました。
それでもくじけずに、別の乗務員さんにおねだり。
「お食事以外の時間も飲めるのは、ビジネスクラスだけなんですよ。」
まだがんばるおじさん。3人目におねだり。
「うーん、ちょっと聞いてみますね。」
と、乗務員さんは確認に行きました。で、帰ってきて案の定「やっぱり、ダメみたいですねぇ」
そこで、笑いました。
その乗務員さんが去った後、前の座席の人が、そのおじさんを振り返って言いました。
「黙ってたけど、あんたがおかわりに成功したら、俺も頼もうと思ってたんだ。」
そうすると、ワラワラと周囲の席の人が集まってきて、「俺も様子をうかがってたんだ」「便乗しようと思ってたんだけどなぁ。」
みんな、もっと飲みたかったんですねー。
ささやかな、旅のふれあい?でした。
今回の写真は、ふれあいつながり、ということで、チリ人の若者に囲まれ、サインをする私。
チリで有名な藤原清美…というわけでありません。”漢字”が面白くて、書いて書いて!とみんなが集まって覗き込む、微笑ましいヒトコマです。
ワタさん、そうです。ジダです。
ジダは基本、インタビューが嫌いなんですが、この訪問の時は、自ら広報さんに話を通して、インタビュー場所を決めて案内し、終わったら車で最寄の駅まで送ってくれて…と、死ぬほど面倒見の良いジダでした。