ミラノがいちばん面白い時期はいつですか? と聞かれたら、間違いなく「サローネのときです!」と答えるでしょう。今年は4月16日(火)から21日(日)の6日間でした。Fiera(フィエラ)の本会場がメインですが、ミラノ市内のお店やショールーム、公園などでも展示があり、街を歩くだけでも楽しむことができます。各々工夫を凝らして、デザイン・ウイークにちなんだ催しものを企画するので、一般の人たちが参加できるものがほとんど。こちらは、10 Corso Como(ディエチ・コルソコモ)の2階です。80年代のディスコ調。

世界中からバイヤーやジャーナリスト、ツーリストが集まるので、街は終日ごったがえしていますが、この時期、おしゃれな人たちをたくさん見かけるので、ファッション・ウォッチングも楽しいと思います。フオーリ・サローネに欠かせないのが、いろいろなお店に置いてある、フリーのガイドブック「Interni(インテルニ)」。情報誌「CAZ(キャズ)」の編集者をしていたころを思い出します。この冊子の編集、大変だろうな・・・と。情報量がスゴイ! 行きたい展示会場の場所を確認したり、カクテル・パーティの時間を見たりして計画を立てることができます。今年はAppもできましたが、ちょっとまだこなれていないカンジ、というか、私が機械オンチなので、使いこなせていないのだと思いますが・・・。

私たちは本会場ではなく、Fuori Salone(フオーリ・サローネ)、つまり本会場の外の展示を見て回りました。こちらは、コルソ・コモ通りにあるAnte Prima(アンテプリマ)のお店。

日本のデザイナーKei Takemuraとコラボしています。

話題のAlcovaはミラノ郊外のお屋敷で開催。2か所ありましたが、大きなVilla Bagatti Valsecchi(ヴィッラ・バガッティ・ヴァルセッキ)へ。

Junya Ishigamiは、昔、冷蔵庫が無い時代に氷を保存していたという、井戸のような場所に作品を展示。

続いて、去年も行ったPaola Lenti(パオラ・レンティ)のところへ。彼らは、オフィスやショールームを一気にZara(ザラ)の北エリアに移していて、これからこの辺りがFondazione Prada(フォンダツィオーネ・プラダ)のある地区のように発展するだろうと言われています。

入り口の飾り付けも可愛い。

会場の一部で、日本人アーティストNendoが展示していました。デザイナーの松下陽亮氏がいらっしゃったので、お話をお聞きしました。通り雨や化石など、自然がテーマ。

パオラ・レンティのカラフルなソファたち。

ガーデンには、美しいガラスのテーブルや、クッション、ベンチなど、アウトドア用のアイテムがずらり。

続いて、Drop Cityへ。ここは、中央駅の電車の倉庫を展示場所にしているエリア。We+の林登志也氏の作品を拝見。様々なものを細かい粒子にして作品に使用。ひとつひとつ大きさの違う容器を使い、その動かし方もすべて変えていて、とても面白かったです。

なかに入れている粒子の数々! 固形の状態が右に並んでいます。すごい技術ですね。

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見ているとリラックスしますが、この水の流れのような動きも、入れた気泡や粒子の大きさなど、すべて計算されているとのこと。すごい・・・。ずっと流動的に動いている絵画のようでした。

続いて、Poltorona Frau(ポルトローナ・フラウ)。Fornasetti(フォルナセッティ)とコラボした、人気のヴァニティ・フェア。

Montenapoleone(モンテナポレオーネ)駅からすぐの広いショールーム。

続いては、Dolce&Gabbana Casaの新色。シチリアに行きたくなりますね~。綺麗な碧です。

こちらの色も新色。

新作ではないですが、撮らずにはいられないこの部屋・・・。これだけ豹だらけだと、すごい迫力。

こちらはブレラ地区。さまざまなカタチの雪の結晶をつけて花器にした作品。ライトのヴァージョンもありました。上の豹柄と対局にある、日本人デザイン・スタジオ、YOYの作品。デザイナーの山本侑樹氏が説明して下さいました。

続いて、ものすごい行列だった「ロエベ」。たくさんのデザイナーが作品を展示。日本人の作品もかなりありました。去年もDiorがスタルクと素敵なショーを開催したところ。

Ralph Lauren(ラルフ・ローレン)へ。彼のカー・コレクションからインスパイアーされたアイテムが勢ぞろい! 私はまったく車に興味が無いので、あまり共感できませんが、昔の車に興味がある人たちは大喜びだと思います。

シックなお部屋。

エノテカの近くにある、リッタ宮へ! こちらもWe+が話題です。入り口にある美しい作品。

風に揺れてとてもきれいです。

この期間、さまざまなところでアペリティーヴォがあるので、それに参加してみたり、買い物バッグなど、特別なアメニティをもらったり。ぜひミラノでサローネを体験してみて下さい! Salute!(サルーテ)乾杯!シャンパンキラキラ

              

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