今日は、「Comptoir de France(コントワール・ド・フランス)」に勤めていたときからお付き合いがある「ビジネス・フランス」のアンジェリークから、シャンパーニュの生産者さんたち7社を招いた試飲会を開くので、参加して欲しい、とインビテーションが届きました。イタリアのディストリビューターさんや直接ワインを買って販売してくれるお店を探しているので、面白いワインがあったら、私たちも入荷しようと意気込んで参加。午後から試飲会が始まりますが、午前中のマスタークラスから参加することに。

場所は、ミラノの中心からちょっと離れたBrenta(ブレンタ)駅から徒歩10分のイベント会場。チェントロではないうえ、この日は交通機関のストが予定されていたので、マスタークラスの参加者は少なめ。

シャンパーニュは、4つのゾーンから7メゾンが参加。各ワイナリー1種のワインをマスタークラスで試飲していきます。2012年のシャンパーニュ・アンバサダーのキアラ・ジョヴォーニ氏が説明。いろいろと面白い発見がありました。たとえば、通常で考えるとヴィンテージ・シャンパーニュは良い年につくられますし、長く熟成させるので、エチケッタ(ラベル)にどーんとヴィンテージを記載して売るのが普通だろうと思っていましたが、いくつかの生産者は、わざとヴィンテージと言わず(記載せず)に販売するとのこと。それに関して、すぐさまジャーナリストたちから質問。生産者とジョヴォー二氏曰く、「記載すると、ヴィンテージだけが前に出てしまいます。ヴィンテージものでなくても、毎年同じく美味しいワインを提供している、ということを示すために、わざとヴィンテージを書かない」のだそう。興味深く拝聴しました。各社、販売戦略やワイナリーのフィロソフィーは異なるので、現状を知るのはとても面白いです。

こちらは、マスタークラスで試飲したワイナリー「Domaine B.Girardin」の「Vibrato」、こちらも2012年のいいヴィンテージなのに、表記せず。しかし、言わなくてもそのポテンシャルを感じられるシャンパーニュでした。ちなみに、このワインは、マスタークラスでジョヴォー二氏が試飲でいちばん最後にしたワインです。キャラクターの違うふたつのゾーンで育ったChardonnay(シャルドネ)種を使って、口のなかで複雑にビブラートしているブラン・ド・ブランです。親子で経営している小さな5haの畑を持つワイナリー。動瓶もSboccatura(ズボッカトゥーラ)つまりデゴルシュマンも機械ではなく手でしている、と言うお母さん。機械ではなく、1本1本手でデゴルシュマンする利点は、自分で好きなときに好きなだけ準備して売ることができるし、余ったら、ソレーラシステムに使うこともできるから。若い息子さんがお母さんを優しくフォロー。

こちらは、美人姉妹のワイナリー、「Lévêque Dehan」。彼らにも、ヴィンテージの記載に関して意見を聞いてみると…、「私たちは、裏のエチケットだけにヴィンテージを書いて、表には記載していないです。というのは、毎年新しいラベルをつくらなければならないとなると、出費になりますから。ほかの生産者も、それが理由だと思いますよ」という、現実的な答えが返ってきました。私はヴィンテージを記載すると、いいヴィンテージのものは、すぐソールド・アウトしてしまいストックにムラができるからかな,と思ったのですが。生産者によって、本当に戦略や理由はさまざま。彼らのノ-ヴィンテージ「Adret Brut」はバランスがよく、飽きずに続けて飲めます。ちなみに、このワインは3番目に試飲しました。

マスタークラスのあと、軽いお食事会があったので、彼女たちといろいろ雑談しましたが、午後も試飲会に参加しながら、交渉を兼ねて生産者の方々と話をしました。やはり、彼らと直接話をするのは基本ですね。面白いし、なによりためになります! できれば、直接メゾンに行って、畑やカンティーナでの仕事を見て、そのときに買いたいですね。

生産者さんがバラエティに富んでいて興味深い試飲会でした。アンジェリークに感謝!

Salute!(サルーテ!)乾杯!キラキラシャンパンキラキラ

                                                                                       

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