久しぶりに、ピエモンテ州の友人ロベルト宅でお昼ご飯を食べることになりました! テラスには、すでにアペリティーボの用意が。さすが、レストランやエノテカのオーナーをしていただけあって、準備万端! さっそく、テラスでアペリティーヴォ! 私は日本人の友人から頂いた、おせんべい各種、バルセロナに行ったときに買ったカンタブリコのアンチョビ、カンピョウ、ホタテ貝のふりかけと炊いたゴハンを持ってきました。

10月入っても、イタリアは朝晩15度前後、お昼は30度を超えるという異常気象。ミラノはなん日も雨が降らず空気が澱んでいますが、ここに来ると、すぐさま空気の違いがわかります。しかし、一週間後にはすっかり寒くなりました。

アペリティーヴォに、私がスペインから買って来たアンチョビを、バターを塗ったパンに乗せ、なんとMoscato d’Asti(モスカート・ダスティ)と合わせよう、というロベルトの提案。モスカート・ダスティは、香りが華やかな品種、Moscato Bianco(モスカート・ビアンコ)種で出来ているスイートワインです。こちらはスパークリング。ミラノでは、よくパネットーネに合わせるスイートワインなのですが、この地方では塩辛いアンチョビと合わせる・・・? よくある伝統的なアペリティーヴォだそうです。しかし、参加者みんな初耳のマリアージュ。エノロゴ(醸造家)の友人もびっくりしていて、恐る恐る食べ合わせてみると・・・。甘いモスカートとバター+塩辛いアンチョビ、結果は・・・!?

同じモスカート・ダスティでも、Canelli(カネッリ)地区のものは繊細すぎるのでこのマリアージュには向かない、ときっぱり言う師匠ロベルト。後でカネッリのものと飲み比べて納得! さすが、毎回学ぶことが尽きませんね~。さて、マリージュは、これがなかなか興味深い! カンタブリコはイタリアのアンチョビに比べて塩気が柔らかいので、優しい甘味と塩気がちょうどよく、面白いバランスに。ほのかに残る甘味と塩風味、優しい香りがふんわりとただよって心地よいフィニッシュ。アンチョビの生臭さも残りませんでした。さらに、バターのこってりにも対応するしっかりとしたモスカートは、泡も口の中をさっぱりさせるのを助けましたね。ちなみに、このワインは、ロベルトの友人の生産者さんで、Strevi(ストレーヴィ)にあるGiulio Arnera(ジュリオ・アルネーラ)のDOCG Moscato d'Asti(モスカート・ダスティ)でした。

あまりにもアンティパストが山のようだったので、プリモのタリアテテッレのパスタはやめにして、セコンドに突入。私はとにかく「かんぴょう」と「ふりかけ」をイタリア人に食べてもらいたかったので、ひどい見た目の「なんちゃってミニおにぎり」をつくったため、みんなかなりお腹がいっぱいになってしまった様子(汗)。かんぴょうもふりかけも、みんな好きだったようでほっとしましたが。次回はちゃんとかんぴょうで巻き寿司をつくりたいところ。

さらに、真空パックした3部位を低温で煮た豚肉がやってきます。このボリューム! プリモが無くてよかった😅

お腹いっぱい! 実験用に栽培したAlbarossa(アルバロッサ)種などを試飲したりして楽しみました。この品種はNebbiolo(ネッビオーロ)とBarbera(バルベラ)種の掛け合わせ。その後、チーズを食べるとき、私が持参した2週間独自に熟成したカマンベールは、切るとなかが溶けて来るので、浅めの深皿に乗せたのですが、ロベルトにチーズは平皿でないとダメ!と、言われ、 平皿でサービス。溶けて中身が出るから、底があったほうがいいかと思いましたが、このようなときにも、伝統的にチーズはぜったいに平皿なんですね💕 お皿も料理によって決まっているとは、面白いです。Salute!(サルーテ!)乾杯!シャンパンキラキラ赤ワインキラキラ

                                                                                       

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