お休みを取って、Franc(フランク)とAlenka(アレンカ)のワイナリー「スラヴチェック」に行って来ました! ミラノから電車でGorizia Centrale(ゴリツィア・チェントラーレ)へ。約5時間の旅です。駅までおふたりが車で迎えに来てくれました。そこからまた車で約20分。やっとワイナリーのあるDornberk(ドルンベルク)村に到着しました! 

ここは濃密な緑に囲まれたところ。森に住む無数の小鳥たちの囀りが重なり合い、デリケートで心地よいコーラスに。目をつむってその音楽を聴きながら、どっぷりとその世界に浸っていると、脳がリラックスします。光も空気も透き通っていて、水道のお水もおいしい! 小高い丘にある小さなお城の城壁が、モダンなおウチの一部になっていたりして、村自体がバランスよくリニューアルされています。

小粒の宝石のような愛おしい村。坂を登って高台に出て、深呼吸!

坂道がかなり急ですが、彼らの犬とお散歩して、いい運動になりました。イタリアもスロベニアも2週間連続でずっと雨続き。晴れ女の私が来て、やっと少し晴れ間が出たところです。長い森の細い道を抜け、どんどん登っていくと、やっと急な傾斜面にある彼らの畑にたどり着きます。

コロナ前には、B&Bとして使っていた2階建ての歴史あるお家。いまは、1階のサロンは試飲会などに使用、2階にはお客様用のお部屋がふたつあります。彼らはこの家の前の高台に建っているご自宅に、息子さんと住んでいるので、なんと私だけがこの広い家に泊まることに。一軒まるごと独り占めとは、贅沢三昧ですね~。B&Bの隣に醸造用カンティーナが接しています。

B&B用のお家は、この私のようなワイン関係者、アーティストなどの滞在用に使用していますが、B&Bや食事の料金を支払う代わりに、画家たちは絵を描いて寄贈していくので、サロンにはたくさんの絵画が飾られています。

 フランクたちは、自分たち用に豚を育てて美味しいサラミもつくっています。しかし、販売はしていないので、お客さましか食べる機会がありません。ラッキー! 塩加減が上品でピュアな味わい。お肉の質が素晴らしい!

雨が少し弱くなったので、フランクと畑を見に行くことに。予報では、まだまだ1週間くらい雨続き。畑に着くと、一面が緑と赤で染まっています!

「これはElba Medica(エルバ・メディカ)だよ」とフランク。ムラサキウマゴヤシの赤い花が一面に咲き乱れ、まるでおとぎ話のような景色に!

種になったら切って、そのまま畑の肥やしとなります。

そして、次に彼らの畑の地質についてフランクが説明してくれました。連れて行ってくれたところは、層になったマールがむき出しになっています。「岩の部分は硬くて割れないけれど、粉砕して粉々になっているところはボロボロと崩れて畑の土になっている」とフランク。彼らの所有する約10haの畑は、すべてこの地質だそう。ミネラル分を多く含み、ワインに大きな影響を与えています。

家に戻ると、アレンカが昼食の支度をしていました。お肉はラードを使って調理。

「フランクといっしょに野生のアスパラを採ったので、それを使ってリゾットをつくることにしたの」というアレンカ。野生のアスパラは味が濃いので、チーズもある程度熟成したものを使用。

当然ワインはスラヴチェックのものを合わせます! フランクがワインセラーから持ってきたのが「Rebula(レブラ)」、リボッラ種2018年ヴィンテージです。2日マセレーションして、古いバリックで熟成します。口当たりもやわらかく、優しい味のお料理にぴったり。フランクは、「野生アスパラのリゾットによく合った」と言っていました。

食事が終わると、ちょっと休憩。家の庭には、アレンカの育てるジャスミンが咲いています。イタリアのジャスミンと違って、花びらが大きく、頭が痛くなるような強い香りではなく、ほんのり控えめで優しい香り。

夜は、フランクの友人が60歳のお誕生日ということで、私も招待され、フェスタに行くことに・・・。家に入ると40人くらいの人々が、アルプスの山小屋を彷彿するようなところで食事を始めるところでした。しかし、ほぼ全員男性・・・! 狩人仲間の集まりでした・・・。明日は、近くの美しい街やレストランへ! 続きます。Salute!(サルーテ!)乾杯!ぶどうキラキラ赤ワイン白ワインキラキラぶどう

                                                                                                  

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