先週はMilano Wine Week(ミラノ・ワイン・ウイーク)でした!
ミラノのあちこちで、ワインに関するイベントが開催され、私もワインのサービスやお店の切り盛り、セミナー参加で大忙しでした。少し前には、家具の見本市も開催やモーダ週などがあり、だんだんミラノに活気が戻ってきたように思われます。私のお店にいらっしゃる外国人観光客の数も増えていて、嬉しい兆候。そんななか、先週の月曜日に開催されたアブルッツォ州のペコリーノ種に関するマスタークラスに参加してきました。
ペコリーノ種は私がよく訪れるMarche(マルケ)州にもあるので、よく飲んでいるのですが、アブルッツォ州のペコリーノはあまり飲んだことがないので、最近のアブルッツォでの傾向や情報を知りたいと、参加決定。興味深々です! ジャーナリストのレイラ氏が、試飲した6種類のペコリーノ種を使ったワインのガイドを。テロワールや各ワイナリーに関する情報など、その地にいるからこそわかる貴重なお話を、アブルッツォ州ワイン保護協会会長のヴァレンティーノ氏などがフォロー。アブルッツォ州の白ワインと言えば、Trebbiano(トレッビアーノ)種が有名ですが、その陰に隠れて、ペコリーノ種は一時ほとんどつくられなくなってしまいました。しかし、近年復活し、だんだんと様々なワイナリーがつくり始め、生産が増えてきたとのこと。ペコリーノ種の名前の由来は、ブドウが早熟なので、羊飼いが放牧している時期に、「羊」つまりPecora(ペコラ)がこのブドウを食べていたから、などと言われているそうですが、ほかにもいろいろな説があるそうです。
ワインはいっきに6種類サービスされ、次々に試飲していきましたが、それぞれまったく異なるキャラクター。最近は、若い生産者たちが頑張っていて、様々な試みをしているところだとか。ペコリーノ種はアルコールが比較的高い品種ですが、なかには飲み口が柔らかくフルーティでアペリティーヴォに向くものや、トロピカルフルーツや、ミルト、タイム、ローズマリーのようなハーブ・トーンがワインの底から浮上してきたり、複雑で重鎮的存在感のあるものまで、とても幅広く、レベルが高いと思いました。共通していたのは「塩気」、ミネラル感が顕著に表れていて、いろいろなお料理とのマリアージュがどんどん浮かんできます。
このプロジェクトは始まったばかりだということなので、これからが楽しみです! Salute!(乾杯!)
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