昨日のTwitterで、例の"アレ"を蒐集するため、色んな所を駆け回っているとお伝えしておりました。
その"アレ"とは、一体なんぞや?と申しますと
毎年元日の朝、初日の出を迎えるか迎えないかのタイミングで分厚いまま袋入りでポストに投函される物
すなわち「新聞」でございます。
 
僕自身福岡ソフトバンクホークスのファンで、ホークスのレギュラーシーズン、ポストシーズンで
何か大きな事があるたびに新聞をまとめ買いしておりますが
今回「横浜新聞研究所」さんが毎年されている元日付けの全国紙・地方紙蒐集活動
名付けて「#ガンジツスゴクオモイシンブン」に心を惹かれて
よし!自分にできる範囲で元日付けの新聞を集めるぞ!!ということで
車で自分が行ける範囲まで行ってまいりました。
まず、お隣の南関町で、「スポーツ報知」を
続いて、そのお隣の大牟田市で「西日本スポーツ」「読売新聞」「朝日新聞」「日本経済新聞」「有明新報」(大牟田市を本拠とし柳川市、みやま市、大川市、筑後市、大木町、熊本県荒尾市、長洲町、南関町を発行エリアとしている地域紙)を
 
それからさらに北上して

みやま市内で「西日本新聞」を確保。
さらに北上して筑後市の九州新幹線筑後船小屋駅で「毎日新聞」「産経新聞(九州・山口特別版)」を確保。
それまでに、「スポーツニッポン」「日刊スポーツ」は各地で見かけていたものの
「版次が若いのでこれではどうも…」と思って、福岡市近郊まで行くと何かあるんじゃ?と思って
結局福岡市内まで行ったものの、スポニチが9版A、ニッカンが6版西と
「紅白やってるのに早版でササッと締めてるんだろうな」と思いつつ、ここであきらめて確保。
それから九州道経由で地元に戻り、自分の住むところの隣の玉名市にて
地元紙「熊本日日新聞」を確保。
実は買った場所で4部残っていたので、それが逆に良かったなというところ。
 
で、今回確保した新聞(カッコ内は発行エリアと版建て)は
「毎日新聞」〔西部本社発行・14版(筑後版)〕、「読売新聞」〔西部本社発行・13S(筑後版)〕
「朝日新聞」〔西部本社発行・14版(筑後版)〕、「産経新聞」〔西部本部発行・11版(九州山口特別版)〕
「日本経済新聞」〔西部支社版・13版〕、「西日本新聞」〔18版(筑後版)〕、「有明新報」(統合版)
「スポーツニッポン」〔西部版・9版A〕、「日刊スポーツ」〔西部本社版・6版西〕、「スポーツ報知」〔西部版・7版〕
「西日本スポーツ」(4版)、「熊本日日新聞」(3版)
以上、12銘柄でした。
 
その中で、僕自身が各紙の1面トップを見て気になったのをピックアップしていくと
読売、毎日がカルロス・ゴーン被告、海外逃亡を取り上げていて、個人的に「正月でも時事ネタで来るんかい…」って感じでちょっとがっかり。
一方で朝日は昨年末から動き出した「IR不正献金疑惑」で「国会議員5人に献金」という特ダネ。
過去にやらかして猛バッシングを食らった朝日お得意の調査報道ですが、元日から思い切って切り込んできたなという感じ。
そして西日本は、一連のかんぽ不正問題で「孫死亡で保険金契約」というこちらも独自の調査記事。
熊日は地元ネタで「豊肥線 今秋復旧へ」ということで、JR九州の青柳俊彦社長が、不通が続く肥後大津~阿蘇間の今秋の運転再開を目指していることを明らかにしたとの記事。
かたや産経は「日本は五輪で再生する」。
え?日本がオリンピックをきっかけに立ち直るって?正月早々戯言を…
前回の東京オリンピックのあと、日本は不況に陥ったという事実を知らないのだろうかこの新聞は。
まさに権力に媚びる新聞の最たる存在のかと感じます。
 
スポーツ紙で行くと、スポニチ、西スポがホークス絡みで、スポニチは昨年の新人王・高橋礼のインタビュー記事。
そして西スポが千賀滉大が東京オリンピックで先発・中継ぎの二刀流で行くプランが浮上の記事。
どちらかと言うと、やはりホークス関連は西スポが一枚上手ですかね。
 
他に気になる記事を挙げていくと、西日本の2面の社説が「です・ます調」で、今年の九州を見据え「九州は一つ」「ONE TEAMの精神で逆境を跳ね返すスクラムを」と訴える内容で、納得がいく部分があったなと感じております。
このです・ます調の社説は西日本、そして北海道新聞社とともに「新聞三社連合」として結び付きが強い中日新聞社が
発行している4銘柄(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井)で毎月1日の社説に掲載している「月(年)のはじめに考える」と同じですね。
その横の今年の政局展望も、安倍総理が今年打って出そうな3つのパターンを細かく分析していて、これまた興味深く読ませていただきました。
姉妹紙の西スポでは、昨季セ・パ両リーグでノーヒットノーランを達成した千賀と大野雄大投手(中日ドラゴンズ)のノーヒッター対談が2・3面に掲載。
これは本紙と同じく提携を結ぶ中日スポーツ・東京中日スポーツにも掲載されているのではと思います。
 
そして朝日の第2部(テレビ・ラジオ特集)に
毎年恒例、テレビ朝日系(っつーか朝日グループの地上波放送部門)24社による連合広告(¯▽¯;))
岩手朝日テレビの畠山 大社長って、かつてテレ朝スポーツ局で野球担当記者だったという記憶があるんですが、いつの間にこんなに出世されたんでしょうか。
ちなみに静岡朝日テレビの平城社長は、テレ朝総合編成局長からの転身だったはず。
 
それはさておき本題に戻って、スポニチとニッカンが早版で締めているんだろうなと、半ばあきらめて確保とお伝えしましたが
ニッカンの社会・芸能面を見ると「第70回NHK紅白歌合戦」関連で、8版になっているとは…!!
見た瞬間にホントにビックリびっくりしかもカラー!!
1面が早版の6版表記だったので、てっきり、中身も早版で終わらせているんだろうなと自分が先入観で見ていたことを、ただただ反省するのみです。
それにしても、ニッカンさんの底力、恐れ入りましたm(_ _)m
 
最後に今回確保した12銘柄の総ページ数を表にまとめてみると…
うーん、昔は元日付が何処も100ページ超えが当たり前だったように思いますが
この中で、毎日の64ページには、何か背筋が凍るような思いを強く感じます。
毎日は、年々西部本社管内での発行部数が減り続け
県全体で1万部を切っている熊本・宮崎・鹿児島の3県をひとまとめにして「南九州総合版」に再編し
テレビ面も3県分ひとまとめにしないといけないほどの苦しい状況のようですが
元日付のページが他紙と比べて極端に少ないとなると、ますます苦しみが続くのではと思います。
産経は、関東、近畿各地、宮城、静岡、西部本部管内(福岡・山口・沖縄)以外の県域総支局を事実上閉鎖して
メールアドレスのみにしないといけないほどの苦しい状況で
一部でオリンピック閉幕後発行地域の再編があり得るのでは?という見方も出ていますが
九州もその中に含まれるのでは…と僕も思うのです。
はたして、オリンピック後、どうなっていくのか、気になるところです。
 
そんなわけで、今回はじめて元日の新聞蒐集に挑みましたが
狙っている銘柄がないところがいくつもあって、本当に大変でした。(時間からして11時前の出発だったので)
でも、自分が狙っていた銘柄をすべて確保できたので、その点ではホッとしています。
来年また同じことをやる?なんて聞かれたら、ここで言うと鬼が笑いそうなので、今はやめておきます(^_^;)
最近、スマートフォンなど通信関連機器の発達で、新聞の立場が苦しくなっているのは誰でも知るところですが
元日の新聞の厚さや中身の面白さを見ると、まだまだ新聞は捨てたものじゃないなと感じます。
そう言いつつ僕もスマホやタブレットで紙面ビューアーを使うことが多いけど
紙の新聞の良さというのは、大切に保存していれば、その時時のことが色褪せることはないし
紙の新聞という文化を、これからも大切にしていかなくては、と思います。
それにしても、銘柄すべてをかばんの中に入れることができなくて、ホントに帰るときは、スゴく重かったです。
これぞ、ガンジツスゴクオモイシンブンの凄みですね。
長文、拙文で、失礼いたしました。