「獨臂拳王」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

Amazon Primeで「片腕ドラゴン」を発見。吹き替えだからわかりやすいニコニコ

 

1972年の香港映画。監督と編劇は王羽さんです。

 

ある飲食店の2階。3人の客が鳥籠を持ってきて、食事を楽しんでいると、雷俊さんが手下をぞろぞろ連れてやってきます。

 

彼は自分の席に座っていると難癖をつけ、1人の客が持っていた珍しい鳥を奪おうとします。抵抗する客を足蹴りする手下たち。葉飛揚さん、馬金谷さん、侯伯威さんだ~。

 

近くの席で食事をしていた王羽さんは助けに入ります。キレる雷俊さん。王羽さんもキレ、弟弟子の謝興さん、黃飛龍さんと共に暴れます。

 

無関係な客は逃げ出します。形勢が不利になった雷俊さんは日にちと場所を改めて戦うことを宣言。王羽さんは応じます。

 

当日、雷峻さんはたくさんの手下を連れてやってきます。柯佑民さんがいる~。王羽さんは柯佑民さんの煽りに応じて、大暴れ。王羽さん側が勝ちます。しかし、謝興さんは師匠にバレたら、大変なことになると心配します。王羽さんは責任は自分が全部負うと宣言します。

 

案の定、師匠は険しい顔。相手はアヘン取り引き、遊郭を経営しており、こちらが経営している工場を狙っているという嫌~な悪党。街の人を助けたのはいいことだったが、やり過ぎだったと師匠に叱られます。この場面で葉飛揚さんや馬金谷さんが王羽さんの弟弟子としても出ていました。で、罰を命じられます。

 

さて、相手側はかなり怒っていました。王羽さんがボスの田野さんのことを悪く言っていたと聞き、田野さんは乗り込むことを決心します。

 

大人数で「正徳武舘」に入っていきます。あれ?侯伯威さんが王羽さん側の弟子役になっている。申し訳ないと謝る師匠に絡む田野さん。とにかく、絡むチャンスがほしいよう。師匠は王羽さんを出すのは断固拒否。

 

師匠と田野さんの戦いが始まります。師匠が強かった。キレた田野さんは総攻撃を開始します。道場はパニック!田野さんは仕掛けのある武器で師匠を襲いますが、師匠は防御し、彼を攻撃します。

 

いいとこなしの田野さんは捨て台詞を残して、立ち去ります。

 

罰で別室にいた王羽さんは謝興さんから事件を教えてもらいます。師匠に迷惑をかけたことを反省します。

 

田野さんは激怒!絶対にやり返してやる。アヘンの取引事業を中断し、お金をかけて武芸者をたくさん呼ぶことにします。

 

沖縄空手の蔡弘さん、王永生さん。柔道。テコンドーの山茅さん、タイ式ボクシングの關洪さん、柯受良さん。インドヨガ。遅れてやってきた沖縄空手の大先生は龍飛さん。(どうして歯が尖っているんだろう?)紹介される場面がおかしかったです。

 

ラマ僧も加わります。天井を破ってラマ僧が登場。蘇真平さんと張義貴さん。侮辱してきた蔡弘さんと王永生さんに襲いかかります。

 

そして、龍飛さんとの戦いになります。慌てて田野さんが仲裁に入ります。彼ら全員に阿片輸送の護衛の仕事も依頼します。

 

まずは王羽さんの道場がやっている煉瓦と染物の工場を襲うことにします。

 

煉瓦工場の従業員は柔道とタイ式ボクシングでボコボコにされます。

 

染物工場は沖縄空手でボコボコに。知らせを聞いた王羽さんは大急ぎで駆けつけます。壊滅状態・・・。かろうじて生き残った侯伯威さんから話を聞くと、王羽さんは弟弟子と共に敵を追います。

 

古い水車小屋にたどり着きます。隠れていた蔡弘さんと王永生さんによって弟弟子たちは倒され、王羽さんは1人で戦うことに。彼が苦しんでいる姿を嬉しそうに見つめる雷峻さん。

 

王羽さんはけがを負いながらも沖縄空手コンビを倒します。雷峻さんの手下たちもやられ始めたので、雷峻さんは撤退します。

 

死者が出てしまいました。師匠は葬式を終えた後、田野さんたちを倒そうと呼びかけます。弟子たちが盛り上がっているところに田野さんが武芸者たちを連れてやってきます。

 

まずはテコンドーから。強い!柔道。これも強い!ラマ僧。これも強い!タイ式ボクシングで戦う前に踊る關洪さん、柯受良さんがウケる~。が、これも強い!

 

耐え切れなくなった王羽さんは自分が戦うことにします。山茅さん、王永生さんを倒します。激怒した龍飛さんはなんと王羽さんの腕を折ってしまうのです!!奥へ運ばれていきます。

 

師匠の次に偉い薛漢さんがインドヨガと対決します。インドヨガはよくわからない術で薛漢さんを惑わし、目を潰します。

 

謝興さんは三節棍を持って、戦います。蘇真平さんが彼を襲います。彼は気合いを入れるとなぜか体が膨らみます。その体で謝興さんを倒します。

 

遂に師匠が戦う決心をします。蘇真平さんがドヤっていると、龍飛さんがラマ僧はいらないと言い出し、揉め出します。

 

龍飛さんが前に出てきて、師匠と戦います。師匠ががんばりますが、勢いのある龍飛さんに負けてしまいます。

 

道場はもうめちゃくちゃに・・・。王永生さんに襲いかかりそうで襲いかからない弟子は陳震さんかな。

 

なぜか王羽さんだけは逃げ延びることができていました。外で倒れているのをある父と娘に発見されます。

 

彼らの手厚い看病により、王羽さんは元気を取り戻し、娘といい雰囲気になっていました。

 

復活したものの、どこなく暗い王羽さん。娘は心配します。王羽さんは自分の心の内を話します。

 

娘は片腕でも復讐を果たせると言います。父が治療方法を知っているとのことだったので、王羽さんは父のところへ行き、治療してもらいます。

 

腕の神経を殺すことで、どんな修行にも耐えられるようになると言われます。恐ろしい治療を前にちょっとためらう王羽さん。しかし、龍飛さんたちにやられたことを思い出すと、気合いが入ります。勇気を出して、炭の中に手を突っ込みます。薬草でサポートする父と娘。

 

片足で重しを持ち上げ、左手に落とすという修行をして、鍛えていきます。強くなった左手は黒くなっていました。(鉄かいな。)

 

王羽さんは街の様子を6ヶ月ぶりに見に行きます。同行した娘は店でお茶を飲みながら待つことに。

 

自分たちの道場は「髙橋道場」になっていました。

 

娘が待っていると、近くの席に雷峻さんと山茅さんが弟子を連れてやってきます。そして、娘に目を付け、絡み出します。娘は身の危険を感じます。王羽さん、登場!雷峻さんの後ろに陳震さんがいました。

 

王羽さんはこれまでの鬱憤を晴らすかのように暴れまくります。山茅さんを2階から投げ落とし、雷峻さんの腕を捻って倒します。

 

田野さんと龍飛さんは街にはいませんでした。王羽さんは2人の不在中に柔道の武芸者を倒すことにします。娘を帰宅させ、向かいます。

 

「髙橋道場」。弟子たちが練習をしているところに王羽さんが登場。彼をバカにする弟子を倒します。王羽さんが倒れたとき、起き上がり方が変でウケました。他の弟子たちも倒していきます。弟子に呼ばれてやってきた髙橋先生はものすごい形相で王羽さんに向かっていきます。

 

王羽さんは余裕で髙橋先生を倒します。田野さん&龍飛さんへ「3日後、街外れの石切り場に来い。」と伝言を残して去ります。

 

対決前日。勝つ気満々の龍飛さん。父から死穴の位置をレクチャーしてもらう王羽さん。ラマ僧の死穴を教えてもらいます。父は彼を激励します。

 

当日。石切り場へ。タイ式ボクシングコンビとインドヨガが登場。ラマ僧コンビ、沖縄空手トリオも登場。

 

いちいち踊るタイ式ボクシングコンビ。まずは彼らを片付けます。

 

インドヨガは逆立ちをして周りをを猛スピードで移動することで相手を惑わす術を使います。王羽さんは片手で逆立ちをして、対抗します。遂には人差し指1本で逆立ちする王羽さんガーン逆立ち勝負は王羽さんの勝ち。インドヨガは奈落の底に落ちていきます。

 

ラマ僧たちが出てきます。張義貴さんはすぐにやられます。蘇真平さんは奈落の底に落ちますが、びょ~んと戻ってきます。体を膨らませて、襲いかかってきます。娘の父から教わった死穴を突くと体はしぼみ、亡くなります。

 

柯佑民さんが王羽さんに爆弾をいくつも投げてきます。しつこいのでキャッチして、投げ返して、田野さんと柯佑民さんを一気に倒します爆弾

 

残るは沖縄空手トリオのみ。王羽さんは彼らを煽ります。吊橋で蔡弘さんを倒し、落とします。王永生さんを煮えたぎる温泉に落とします。

 

最後は龍飛さんだ!激しい戦いの末、王羽さんは龍飛さんの右腕を折り、彼を倒します。静かに石切り場を後にする王羽さん。終わり。

 

王羽さんの卑怯度は少なかったですが、登場人物のキャラの濃さは相当なもの。これがあの大傑作「獨臂拳王大破血滴子」に繋がっていくのだなとしみじみしました。

 

脇役にいっぱい知っている人がいて、楽しかったです。葉飛揚さん、侯伯威さん、馬金谷さんが両方の手下として大活躍していたのが興味深かったです。