1982年の台湾映画。複雑な物語が多い田鵬さんの作品の中では比較的わかりやすい作品でした。
あらすじを調べていたら、田鵬さんと田鶴さんが兄弟だと知って、びっくりしました。だから、共演が多かったのか。へ~。言われてみれば、似てる・・・。名前に2人とも「鳥」が付いているものね。
さてさて。宗華さんが笛を吹いていると、数人の男性がやってきます。宗華さんは彼らをあっという間に倒し、花飾りを置いて去ります。
「斷腸紅」のメンバー 雲中岳さんが派手な2人組を殺して、同じ花飾りを置いて去ります。
そして、「千刀萬里追」のラストバトルの場所に似た場所で龍君兒さんを襲います。通りかかった田鵬さんが助けてくれます。雲中岳さんは逃げていきます。
田鵬さんはドリスと田鶴さんの結婚式に師匠の代わりに出席する予定でした。
後から来た田鶴さん。疑い深い彼はいきなり襲いかかってきます。お土産がないことにケチをつけ、田鵬さんを攻撃し続けます。ドリスは田鶴さんを止めます。
結婚式のゲストの1人 田野さんがドリスパパの王俠さんに対して偉そうな態度を取ります。これにキレる田鶴さん。王俠さんは田鶴さんをなだめ、田野さんたちを丁寧にもてなします。
田鵬さんは王俠さんにあいさつをします。王俠さんは彼のことももてなすように田鶴さんに言いますが、嫌そうな態度を示します。田鵬さんは気にする様子を見せず、自分で泊まる場所を探します。
王俠さんたちは「斷腸紅」という組織を警戒していました。田鶴さんは田鵬さんが組織の一員ではないかと疑っていました。
1人でお酒を飲んでいる田鵬さん。過去を思い出していました。悪者の史仲田さんは田鵬さんにやられて、力を失いました。その腹いせに妻の南燕希さんを殺しました。なので、田鵬さんはずっと史仲田さんを探していました。
ドリスがやってきて、街に来た本当の理由を訊きますが、田鵬さんははぐらかします。逆に「紫玉香豪」という宝の在りかを質問します。質問ばかりの田鵬さんに対して、ドリスはイラっとし、敵ではないと証明できたら、答えると言って去っていきます。田鶴さんが隠れていました。田野さんの手下が更に奥にいました。
田鵬さんはドリスの元を訪れ、3年前に妻が殺されたことを話します。ドリスも質問に答えます。宝には彼女の母方の祖父が作ったすごい秘薬が詰められていました。無敵になれるそうです。2人で話をしているのを発見した田鶴さんは激怒。バトルになります。そして、また王俠さんになだめられます。
田鵬さんは師匠の代理で結婚式に来たと言っていましたが、師匠と言われる人物は半年前に亡くなっていました。田鵬さんは師匠は元気ですと答えていましたが・・・。田鶴さんから話を聞いた王俠さんも田鵬さんに疑いをもつようになります。
あれやこれやと田野さんがうるさいので、王俠さんは宝を見せます。興味津々の田野さん。ドリスが隠し金庫にそれを戻します。
田鵬さんがドリスからの手紙を侍女から受け取った直後、田野さんの手下4人に襲われます。僧、木こり、猟師、学者の姿をしています。王圻生さんは学者。4人を倒したところで田野さんが出てきます。田野さんは彼に宝を手に入れるために力を貸してほしいともちかけます。田鵬さんはびっくりな金額の報酬を要求しますが、田野さんはそれでもいいとねばります。
彼らが帰った後、史仲田さんの声が突然響き渡ります。力を失ったとはえ、攻撃する力はあるようです。よくわからない武器で田鵬さんを攻撃して、いなくなります。
その後、イケメン大好きな范凌さんが迫ってきます。しつこく誘ってくるのでバトルになります。范凌さんは形勢不利と判断。爆弾を投げつけて、去ります。
田野さんは王俠さんの部下を買収して、宝をゲットします。部下は即、暗殺。喜んでいると笛の音が。
宗華さんが田野さんの前に登場します。宗華さんは拗らせキャラで1人でごにゃごにゃいろいろ言っています。田野さんが箱の中を確認すると宝は入っていませんでした。田野さんは宗華さんにイライラし出し、4人に攻撃命令を出します。宗華さんは田野さんと4人を倒し、花飾りを残して去ります。
田鵬さんが戻ると、花飾りと箱が置いてありました。田鶴さんは目ざとく見つけて、彼を問い詰めます。王俠さんも来ていて、2人で田鵬さんを犯人扱いをします。師匠が既に死んでいたことを指摘されると、田鵬さんはヤバって顔をしますが、盗んだことは否定し続けます。
こそっと宝を服にしまい、王俠さん&田鶴さんとバトルします。覆面をした女性が間に入り、田鵬さんは逃げます。誰がなぜ田鵬さんに嫌がらせをするのでしょう。
女性はドリスでした。彼女は「斷腸紅」を潰すことと、田鵬さんの妻を殺した犯人を逮捕の手助けをしたいと思っていました。2人で話し合っていると、激オコ田鶴さんがやってきます。田鵬さんがドリスを唆したと勝手に判断
激しいバトルを繰り広げている隙に宝を雲中岳さんに奪われます。田鵬さん、ドリスはいなくなります。范凌さんが登場。今度は田鶴さんが范凌さんに気に入られます。が、めちゃ拒否する田鶴さん。
田鵬さんは雲中岳さんを追っていました。
ドリスが小屋にいると、雲中岳さんが再び現れ、襲いかかってきます。(ドリスは雲中岳さんに誘拐されたようです。)乱暴されかかっているところに田鵬さんが駆けつけ、バトルになります。
ここで田鵬さんは朝廷の捕頭であることが判明します。「寒山飛狐」は彼の綽名です。この戦いで雲中岳さんを制しますが、ドリスと宝をまた何者かに奪われてしまいました。
追跡すると宗華さんでした。また独り言を言ってます。戦いの途中で宗華さんはドリスを連れて行方をくらまします。そこに飄々とした男性が田鵬さんに声をかけ、追跡を邪魔します。
骸骨の仮面など様々な恰好をした刺客たちに襲われます。爆弾も投げ込まれ、田鵬さんは危険な状況に。これには范凌さんも関わっていました。「田鵬さんと田鶴さん両方と結婚したかったな~。」と言う范凌さんがかわいかったです。
宗華さんは飄々男と范凌さんのいる店にドリスと宝を持ってきます。宗華さんは15年間以上、ずっと好きな女性がいて、その人のためにドリスと宝を持ってきたのでした。ここに会いに来ると聞いて、もじもじし出します
輿に乗った歸亞蕾さんがやってきます。女神のように彼女を崇める宗華さん。しかし、彼女は毒入りの酒を飲ませ、殺してしまいます。彼女こそが「斷腸紅」のボスでした。彼女はドリスと宝を持って帰ります。
しばらくして、田鵬さんが店にやってきます。給仕の恰好をした2人は酒に毒を入れて、田鵬さんを殺します。2人で祝杯をあげますが、范凌さんは飄々男の酒に毒を入れて、殺してしまいます。
田鵬さんが死んだものと思って喜んでいると、范凌さんは田鵬さんに捕まえられ、連行されます。幾度も抵抗を試みますが、田鵬さんは手加減をしません。
范凌さんは途中で用を足したいとごね、その隙に田鵬さんから逃げます。しかし、田鵬さんは彼女の背中に色のついた粉の袋をつけていたので、粉の跡から彼女の行方をたどることができました。ボスに会えるかもしれません。
王俠さんは宗華さんや飄々男が亡くなっている店をチェックします。飄々男の側にあった手紙には狐の絵が描いてありました。田鵬さんが残した手紙でした。
「斷腸紅」本部。怖い顔してドリスを睨みつける歸亞蕾さん。范凌さんが到着後、田鵬さんがやってきます。そして、田鶴さんも登場。実は彼もこちら側の人間でした。田鵬さんの部屋に宝を置いたのは彼だったようです。
当然、バトルになります。范凌さんと歸亞蕾さんもちょいちょい攻撃してきます。歸亞蕾さんの武器から粉が出ます。粉によって不調になった田鵬さんは逃げますが、誰かの足元で倒れてしまいます。
田鶴さんはドリスと結婚し、彼女の家の名誉と富を得ようと画策していました。歸亞蕾さんは王俠さんが自分を捨て、ドリスママと結婚したことをずっと恨んでいたのでした
歸亞蕾さんはドリスを自分と同じ目に遭わせようとします。姪である范凌さんとの結婚を田鶴さんに命じますが、契約にはないと田鶴さんは拒否します。歸亞蕾さんは彼の秘孔を突いて、硬直させます。
史仲田さん、登場~。彼は歸亞蕾さんに功夫を教えた師匠でした。田鵬さんにかけられた毒は20時間以内に死に至るものでした。歸亞蕾さんは師匠のために宝を得ようとしていたのでした。しかし。受け取った宝は偽物。悔しがる2人。
急いで王俠さん宅へ向かいます。史仲田さんの手下 茅敬順さんと馬場さんも同行します。誰もいませんでした。ドリスを人質にして交渉することに。
田鵬さんの滞在先に集合。范凌さんはドリスを問い詰めます。田鶴さんが庇うので、范凌さんはイライラします。田鶴さんを殺そうとした瞬間、田鵬さんが飛んできます。田鵬さんは王俠さんによって助けられていました。
范凌さんは自分の恋人になるなら、彼らを解放すると言います。田鵬さんは組織を止めるなら、恋人になると応じます。范凌さんは幼いころに両親を失くし、歸亞蕾さんに育てられたので、裏切ることはできません。どちらも絶対にできない約束。バトルに発展します。空中戦してました・・・。家、半壊してました・・・。
最後、彼女は田鵬さんの刀で切腹。彼の腕の中で亡くなります。絶対に自分に振り向いてくれないと知り、過激な行動を取った范凌さんなのでした。
田鵬さんは田鶴さんとドリスを助け、王俠さんの手紙を渡して去ります。手紙には武力を倍増させる薬が入っていました。田鶴さんはドリスの秘孔を突いて奪い、その薬を飲んでしまいます。
歸亞蕾さんは墓で王俠さんを発見します。王俠さんはなぜドリスママと結婚したかを説明します。王俠さんはけがを負った際、義父に命を救われました。ドリスママは不治の病に侵されていました。娘がちょっとでも幸せな生活ができるようにと義父に頼まれたため、ドリスママと結婚したということでした。しかし、そんな話されてもね・・・。歸亞蕾さんは身勝手だとキレます。
王俠さんはドリスを助けるために宝を渡すこと、自ら命を絶つことを約束します。墓の扉が開くと、そこには未だ生きているような美しいドリスママが横たわっていました。棺の中に宝を入れておくことで19年間、彼女の美しさは保たれていたのです。王俠さんのドリスママへの愛を感じ取り、歸亞蕾さんはまたキレます
2人がバトルしている間に史仲田さんは墓に侵入し、宝を奪おうとします。しかし、盗まれないように厳重に警備されており、手下は命を落としてしまいます。仕掛けを外し、宝を取り出します。
王俠さんはドリスを解放することを再度確認すると、自分の首を斬って亡くなります。宝がなくなったため、王俠さんの死と同時にドリスママの遺体はミイラになっていきました。
史仲田さんは用済みの歸亞蕾さんを茅敬順さんに殺害させます。
田鵬さんがやってきます。妻の仇を討つときです。史仲田さんは茅敬順さんと馬場さんに攻撃を命じます。(ワイヤー付きで動くので、茅敬順さんは着地するとき、ちょっとバランスを崩していました。)
史仲田さんは墓の扉を閉め、例の秘薬を飲みます。そして、なんと金剛さんになってしまうのです!
田鵬さんが茅敬順さんと馬場さんを倒した直後、宝を得よう?守ろう?とする若者4人がやってきます。
超人ハルクみたいに顔が緑になった金剛さんはとても強い。若者たちはあっという間に殺されてしまいます。田鵬さんもボコボコにされます。残り4分だけの金剛さん。すごいです
薬を飲んで強くなった田鶴さんがやってきて、金剛さんと戦ってくれます。ちょっと弱ったところで田鵬さんが復活。脳天を刺して、倒します。
けがを負った田鶴さんの様子を見るドリス。2人に「幸せになって。」と声をかけて、立ち去る田鵬さん。終わり。
長さがほぼ同じですが、セリフがかなり違っていて、編集も違う2種類のVer.を観ました。2本観て、ようやく理解できました。どうしてフルで出さなかったんだろう。不思議。
1つ目の方はお話にかなり忠実でしたが、難しかったです。2つ目の方は簡単でわかりやすかったですが、端折った箇所が多かったです。
范凌さんはドキンちゃんのような、アクビちゃんのような雰囲気でかわいかったです
ところで。このポスターの右側は王冠雄さん。映画に出てませんけどあと、そんなに宗華さんは活躍してないですけど。「月異星邪」からパクったのかな。
割と面白いのにポスターが惜しいです。