1976年の台湾映画。
男の子が祖母に連れられて少林寺へやってきます。柯佑民さんがお出迎え。
父は明の人間で清へ抵抗していました。祖母は孫の身を案じ、少林寺に預けることにします。
父は亡くなる前、少年に2つのことを望んでいたそうです。1つは愛国者になること、2つ目は自分と妻の仇を取ることです。祖母は少林寺が受け入れてくれたことに感謝します。最後、白い翡翠を見せて、これを見たときが再会のときだと孫に告げて、涙を堪えて去ります。
あっという間に時が経ち、田鵬さんへと成長。OPで銅人と修行してる~。
場面が変わって、太鼓のリズムに合わせてお坊さんと田鵬さんが修行しています。黃家達さんもいます。
とても厳しい修行に田鵬さんは疲れを見せます。仲間の江南さんが休むよう声をかけますが、兄弟子の黃家達さんはすごい形相で朝鮮人参を取り上げ、「もっと修行せぃ。」と言います。厳しい黃家達さんはそれ以上に自分に厳しい。
そんなこんなでレベルアップします。修行の道はまだまだ続きます。
夜も1人で修業する田鵬さん。それを見ている黃家達さん。いろいろあるので田鵬さんは過去を隠しています。過去を教えてくれないので黃家達さんは拗ねます。
易原さんは少林寺が自分に反抗的なので、イライラ潰したくてたまりません。反逆者の息子である田鵬さんがいることも知っており、易原さんは刺客を放ちます。
深夜、田鵬さんは狙われます。が、未遂で終わります。
柯佑民さん、邵羅輝さんに見守られながら、若い僧たちは修行に励みます。熱々の砂に手をサクサク入れたり、秘孔を突く練習をしたり、様々なことをしていました。
また狙われます。そして、黃家達さんが刺客を殺します。
易原さんは計画に失敗した部下を処刑します。そこにもっと悪そうな顔をした魯平さんがやってきます。魯平さんが「皇帝が易原さんのこと、めちゃ褒めていた。」と言うので、易原さんははりきります。
鐘を撞いています。その中に入って過ごすのも修行です。黃家達さんは耐えることができましたが、田鵬さんと江南さんはうるさ過ぎて鼻血を出していました。笑
修行を終え、くたくたの田鵬さんが寝台に横になると異物感が。手を差し入れると白い翡翠の飾りがあったのです。家族と再会できる証です!
早速、江南さんに卒業試験を受けたいと相談します。黃家達さんは懐疑的。でも、田鵬さんの気持ちは変わりません。
「銅人陣關口」へ入ろうとすると黃家達さんが2人を止めます。「俺が田鵬さんと一緒に行く。」と言うので、江南さんは交代します。
厳しく、ツラい挑戦であることを告げるアナウンスが流れます。ある石畳を黃家達さんが踏んだせいで金色の無表情な着ぐるみが登場します。(幼児が見たら、怖がるレベル。)これが強い。叩いても蹴ってもびくともしません。おまけに複数出てくるので、2人はヤバい状態に陥ります。
黃家達さんは奥の壁にある金色の人形に近づいていきます。腹部から棒が出てきて彼を突きます。ナイフも出てくるし、目からパチンコ玉のようなものが・・・。怖っつ
黃家達さんは先に進みます。今度は人間の銅人が登場します。(金色に塗った人たち。)黃家達さんはいい感じで銅人たちと戦えたのですが、田鵬さんはダメでした。黃家達さんが連れて帰ってくれました。
薬湯に浸かって、体を癒します。檄を飛ばす黃家達さんと優しく励ます江南さん。どちらも田鵬さんにとって大切な存在です。弱音と反省を言う田鵬さんに「女々しいこと言ってんじゃね~。練習、もっとせぃ。ここで人生、過ごす気か!?」と返す黃家達さん。田鵬さんの可能性が見えるから、厳しくするんですね。
3人は書物を読む課題に取り組みます。功夫関係の書物だけ読んで済ませようとする田鵬さんを止める黃家達さん。3人は部屋にある膨大な書物を真面目に読みます。読み終わった際、田鵬さんは1冊の古ぼけた本が上にあるのを発見します。それは十八羅漢拳の秘伝書でした。彼らは少林寺で最も難しいと言われている十八羅漢拳に取り組みます。
易原さんは十八銅人フィギュアをコレクションし、十八羅漢拳を研究していました。これを知っていれば少林寺を潰せる。易原さん、やる気です!
田鵬さんは再び銅人たちに挑戦。刀銅人と棍棒銅人をクリアします。黃家達さんはサウナのようなところで着ぐるみに挑戦です。すんごい強い。だけど、とても優しいことにツボが全部わかるようになっていました。ツボを押すと動きが止まります。
田鵬さんは黒くて重そうな棒を持った銅人に18回の猛攻を受けます。耐えられるか。どうにかクリアすることができました。
2人はいよいよ最後の関門に到着します。しかし、黃家達さんがまた重要な石畳を踏んでしまい、目の前で激重い扉が降りてきてしまいます。必死に持ち上げ、通り抜ける黃家達さん。田鵬さんもがんばって持ち上げました。
そして、「少林木人巷」で成龍さんが大火傷を負いながら、運んだ例のアレを黃家達さんが動かします。腕に龍の形をした火傷ができるのはがんばった証なのですね。動かすと出口の扉が開きます。クリアできて嬉しそう。
田鵬さんも自力でクリアできました。喜び合う2人。笑顔で迎える邵羅輝さん。
柯佑民さんにも褒められた2人は国と人々のために尽くすことを約束して、山を下ります。
田鵬さんは黃家達さんを伴って、祖母の家を訪ねます。が、従姉妹しかいませんでした。祖母は知り合いの男性がいる山奥にいるとのこと。
自分たちに仕えてくれた男性を尋ねることに。黃家達さんは別行動。「鬼面忍者」で江生さんが襲われた場所で男性と会いますが、祖母は亡くなっていました。最期まで自分のことを案じていたと知り、涙を流す田鵬さん。
男性の住む洞窟へ。彼は田鵬さんの父が志の高い立派な将軍だったことを教えてくれます。父の部下が田鵬さんを5歳まで守り、その後、祖母が少林寺に預けました。そして、血で書かれた父の手紙を読みます。
田鵬の父親、張翼。敵に襲われるも勇敢に戦って田鵬さんを守ったそうです。翼の使っていた剣と皇帝の手紙ももらいます。皇帝の手紙にも感激した田鵬さんは愛国心と仇討ちに燃えます。
一般人の格好になった田鵬さん。街を歩き、酒樓に入ります。2階で料理にクレームを言う上官靈鳳さんが上から落花生を投げます。田鵬さんに当たります。我慢。
上官靈鳳さんは酒に蟻が入っていたことに激怒していました。酒をまた階下に投げます。田鵬さんにかかります。2回目なのでさすがに田鵬さんは怒り、上官靈鳳さんに文句を言います。が、謝ろうとしないので、2階に上がって、少しバトります。
黃家達さんがいて、けんかを止めます。「街を出た方がいい。」と田鵬さんに言って、そのまま2人は店を出ます。
何がどうよかったのか上官靈鳳さんはついていきます。川を渡るときも一緒。ご縁があるようです。
行く先々で彼女は登場。茶樓にもついてきて田鵬さんを刺激します。そこに占い師の蘇真平さんがやってきます。油断しているといきなり矢を投げてきます。
上官靈鳳さんはシンペーに向かっていきます。田鵬さんは上官靈鳳さんが落とした翡翠の飾りを見て、びっくり。自分のとぴったりと合ったからです。先ほどの男性が「もう片方を持っている人があなたの将来の妻です。」と教えてくれていました。上官靈鳳さんは将来の奥さんなのでした~。
思いにふけっている間、上官靈鳳さんはずっとシンペーと戦ってくれていました
男装を解き、本来の姿に戻った彼女は矢でけがをした田鵬さんの看病をしてくれます。ツンデレ上官靈鳳さんは田鵬さんのことを知っていて、ずっと心配してくれていたのです。「私以外の誰も信用してはいけない。」と言われ、田鵬さんは黃家達さんも信用できなくなります。
黃家達さんが食事をしようとしていました。テーブルの上には金の虎が。給仕が箸を近くに置こうとしたら、いきなり動きました。黃家達さん、奇妙な武器を持っています。
2階から降りてきた田鵬さんは入口にいる江南さんを発見。江南さんも山を下りてきたのでした。3人は再会を喜びます。しかし、田鵬さんは状況が状況なだけにぶっちゃけた会話をできません。
江南さんは彼の態度に落胆して、薬を置いて帰ろうとします。田鵬さんはぶっちゃけます。江南さんは田鵬さんの力になると言ってくれたので、田鵬さんはほっとします。
夜、雷雨です。寝ている田鵬さんを何者かが襲います。物音を聞き付けて、上官靈鳳さんと黃家達さんが駆けつけます。田鵬さんは頭に、上官靈鳳さんは胸に毒針によるけがを負います。
黃家達さんが刺客を倒します。マスクを剥がすと悲しいことに江南さんでした。20年間、共に修行した親友。兄弟と言ってもいいレベルの付き合いだった彼が・・・。黃家達さんは殺すことができません。瀕死の江南さんは解毒剤を渡し、豪雨の中を歩き出します。田鵬さんは耐え切れず、彼を抱きかかえます。
江南さんも幼いころに少林寺に送られていました。易原さんが強いこと、ある街に旅行することなどを教えてくれます。なぜそんなに易原さんについて詳しいかというと自分の父親だからでした。父親たちのトラブルが子どもたちにまで影響して・・・。事切れた江南さんを抱いて、涙する田鵬さん。
十八銅人フィギュアを愛でている易原さんに江南さんの死の知らせが届きます。
3人は易原さんが通る道で待ち構えて彼を殺そうとします。しかし、輿の中にいたのは身代わりの黃飛龍さんでした。
後ろから本物の易原さんが登場します。他にも易原さんと同じ服装をした人物が何人も出てきます。偽易原作戦に戸惑う3人
街から野原に変化。乱闘タイム~。十八羅漢拳を使って戦います。しかし、易原さんは研究していたので、彼らの技をうまく防ぎます。上官靈鳳さんは偽易原さんを倒したり、2人のサポートをしたり、大忙し
無表情で突っ立っている兵士の黃冠雄さんに声をかけると中から剣が出てきます。易原さんは剣を使って3人を追い込んでいきます。
黃家達さんは1人で易原さんに挑みます。易原さんは黃家達さんの腹を刺します。実は狙っていた行動でした。貫通した刃をすかさずあの金の虎で固定します。上官靈鳳さんは彼にマントを被せて視覚を遮り、喉を突きます。黃家達さんは急所を攻撃。最後に田鵬さんが父の剣で彼を縦に斬ります。
黃家達さんは田鵬父の護衛の息子でした。黃家達父は田鵬さんの家族を守れなかったことをずっと悔いていて、田鵬さんが少林寺に入ったのと同時に黃家達さんも少林寺に入れたのでした。親子共々、人生全てを懸けて田鵬さん家族をサポートしていたというわけです。死にゆく顔が美しい。わかり合えたときは死ぬときという悲しい展開でした。
黃家達さんの遺体を運びながら、田鵬さんは江南さんと黃家達さんの思い出を振り返ります。3人の儚くも美しい友情・・・。黃家達さんの厳しさにはちゃんと理由がありました。江南さんが刺客だと知ったときの黃家達さんの悲しそうな顔も印象的でした。
上官靈鳳さんがこれからはいい相棒になってくれるでしょう。終わり。
前半と後半が見事に切り変わっており、テンポもよく、面白い映画でした。これは真似したくなるし、続編も作りたくなりますね。
前半の銅人たちとの戦いが個性的で楽しかったです。
後半は少しミステリー色があり、誰が裏切り者なのかドキドキする展開が面白かったです。
ラスボスを倒して終わりではなく、3人の友情が決して表面上のものではなかったと感じさせてくれる終わり方がよかったです。
今回、観たのはオリジナルVer.でした。さまざまな銅人映画を組み合わせたVer.もあります。こちらが日本向けかな。こちらも感想をアップしたいと思います。