1980年の台湾映画。
「寶刀大会」は刃物を持った男性が参加できる大会。多くの人が参加しようとしています。施思さんは男装をしてエントリーするようです。高強さんは女性だと見抜きます。彼女を妻だと係員に言って、強引に連れて入ります。女性だとエントリーできないから、気遣ってくれたのかな。
眼帯をした男性が会場にいます。韓雨さんは探している人物だと確認し、彼の額に矢を刺して殺します。そして、素早く立ち去ります。あまりの早さに誰がやったのか、周囲の人はわかりませんでした。
高強さんは特別な護符を見せて、主催者への面会を求めます。みんなが仮面をつけている場所へ通されます。主催者に跪くことを断ったため、部下に襲われますが、彼は部下を倒します。
高強さんは10年前に「THE MAN OF SORROW」」という男に護符をもらい、10年後に尋ねるよう言われていました。しかし、その男性に会えないでいました。手掛かりを手に入れるために来たのでした。
そして、この大会には裏があると判断、街を混乱に陥れる可能性があるから即刻中止するよう言います。
主催者は長年の敵を探すために大会を催したのでした。しかし、敵は現れず。大会の失敗を認めます。
高強さんが探している人物は主催者の部下の中でTOP10に入る達人でした。彼の情報と引き換えに敵を探してほしいと主催者は言います。高強さんは一旦断りますが、主催者に戦いを仕掛けられます。左手だけで戦う主催者の強さに圧倒され、依頼を受け入れることにします。
そして、ナイフの最高の使い手だけが持てるという秘伝書を持たされて帰ります。秘伝書は彼が受け取らない場合、悪用を防ぐために燃やすと言われたので受け取るしかありませんでした。
人探しに出かけた瞬間、秘伝書を狙う王青さんに襲われます。が、苗可秀さんと侍女に助けてもらいます。用事が終わったら、会いに来ますと言って去ります。
うっとりしている苗可秀さん。そこに施思さんがやってきて、「彼とは特別な関係だ。」とマウントを取ってきます。「彼は私の妹の婚約者なんだ。」と告げて去ります。施思さんは男装をしていますが、苗可秀さんは「本当は女性かもしれない。」と冷静に状況を判断していました。
客棧では髭男が他の男性客の服を奪って、困らせていました。高強さんが来て、彼らに服を返すように言います。手出しをしないならばと納得して服と武器を返します。すると、5色の旗を持った男たちに呼び出されます。高強さんは髭男と共に5色男たちについていきます。
5色男たちは泥棒の手下でした。やはり泥棒も秘伝書を狙っていました。断ると5色男たちに取り囲まれます。髭男は梁に逃げます。そして、梁から持っていた刀を高強さんに渡します。
泥棒は髭男と共に戦います。髭男はボロい傘が武器です。
なかなか戦いに終わりが見えません。すると、施思さんが登場し、5色男たちを倒し、泥棒を降伏させます。すぐに立ち去ります。
高強さんが古い寺で座っていると韓雨さんがやってきます。右腕がない設定です。高強さんは彼が来ることを予想していたようで刀を取り出して、彼を向き合います。韓雨さんも秘伝書を狙っていました。夕食を買って戻ってきた髭男が2人を止めようとします。
また施思さんがやってきて、高強さんを助けます。韓雨さんは立ち去ります。高強さんに「施思さんは女性ですよ。」と言いたい髭男ですが、その度に施思さんに蹴られます。
高強さんは髭男がくれた刀の出所を聞きます。ある山の洞窟にあったと聞き、関心をもちます。その場所へ行きます。
洞窟に入ると片腕の男性に襲われます。高強さんの刀を見て、攻撃を止めます。叔父の金剛さんでした。
金剛さんは父のことを尋ねます。10年前の7月15日の夜、高強父はこの洞窟の近くで殺されたそうです。遺体は川に落ちたようです。高遠さんは父の死を信じていませんでした。
高強さんは父の死の理由を何も知らず。「THE MAN OF SORROW」は10年経ったら、自分に会いに来るようにと言ったのに会いに行ったら、会えなかったので、それがとても気になっています。
父が殺される前日の真夜中、父は金剛さんを訪ねていました。片腕のない武者たちの集まりに行かねばならなかったようです。金剛さんに息子を頼むと言って、立ち去ろうとする父。金剛さんは自分の腕を斬り落として、代わりにその集まりに参加しようとします。しかし、金剛さんは洞窟の近くで襲われ、転落。今に至るということだそうです。
高強さんは一緒に洞窟を出ようと誘いますが、金剛さんは高強さんの刀を使って、首を斬って自殺してしまいます。
洞窟から出ようとするとまた王青さんが。別方向から施思さんが縄を投げてくれます。高強さんは綱渡りをして逃げます。なかなか無理のある展開だな。そして、立ち去る施思さん。ありがたいな。
高強さんは父と繋がりのある僧がいる寺を尋ね、父の失踪の真相を探ります。7月7日に父は女性の絵を高強さんに渡してほしいと僧に託していました。しかし、8月5日にその絵は何者かが持ち去っていました。僧は疑うことなく、その人物に絵を渡していました。苗字だけは記憶していたので、高強さんは苗字を手掛かりに調査をします。こっそりつけている施思さん。
高強さんはその人物に会いに行きます。なかなか手強い相手。赤い提灯がたくさんある場所へ行って、男性たちと戦います。絵を手に入れた経緯については全く教えてくれません。施思さんがまた助けてくれます。
彼らをやっつけて話を聞くとある男性に女性の絵を取りに行くように頼まれたことを認めます。しかし、本当に頼まれただけで、依頼人の容姿や絵がどういう感じだったかは全く覚えていませんでした。
廃屋で施思さんは高強さんに見つかってしまいます。施思さんは彼がずっと心配でついてきたことを告白します。そして、ゲットした手掛かりを高強さんに見せます。壁にかかれた詩です。詩がここに描かれた意味や絵に描かれた女性について話をしていると、韓雨さんがやってきます。
高強さんは韓雨さんがいろいろな秘密に関わっている梅家の一族ではないかと疑いますが、彼は否定します。
そこに茅敬順さんと赤い服を着た男性がやってきて、高強さんと韓雨さんを襲います。黒い服を着た茅敬順さんがかっこいい。
韓雨さんは逃げます。施思さんは高強さんを攻め続ける2人を止めます。実は茅敬順さんたちは施思さんの部下でした。上からの命を受けて、呼び戻しに来たのです。PRINCESSと呼ばれていた施思さん、実は高貴な人。彼らの願いを聞き入れます。こそ聞きしていた韓雨さん。
茅敬順さんたちと侍女と共に戻る施思さん。男装を解き、かわいらしい服装に。しかし、頭痛で倒れてしまいます。近くに韓雨さんがいます。
一方、高強さんは追われていた男性を助け、探している人物の情報を得ます。男性は10年前に廃屋で経験した出来事を話します。
目の見えない男性が廃屋の側の地下に潜んでいるというのです。男性が降りようとすると下から目の見えない男性が飛び出してきます。探している人物だと思い、彼に説明を試みますが、高強さんの話を聞こうとしません。そして、強い。高強さんは彼を逃がします。
男性はいろいろと事情を知っていました。高強さんは父が結構変わった人だったから事件に巻き込まれたと判断し、仇を取るつもりはありませんでした。そんな高強さんの態度に感心する男性。彼は高強さんが持っている秘伝書を見せてほしいと頼みます。高遠さんは気前よく見せます。
実は持っているだけで高遠さんは書かれている技を練習していませんでした。男性は右手が不自由な人向けの技だと教えてくれます。高強さんは秘伝書の技を練習します。
なぜ秘伝書を自分に渡したのか、少しずつ主催者の意図が見えてきた高強さんは街に戻ることにします。
韓雨さんに助けられた施思さん。茅敬順さんたちとは離れたようです。
高強さんに助けられた男性は再び追われ、王青さんに脅されていました。いきなり苗可秀さんが横笛を吹いて登場。苗可秀さんが手出しをしないように言うと素直に立ち去ります。彼女は高強さんのことを心配してやってきたようです。
韓雨さんたちは左手のない一味に狙われます。施思さんは彼らが韓雨さんの仲間ではないかと考えますが、違いました。韓雨さんは10年前に家族と右手を失ったことへの復讐に燃えていました。絵に描かれた女性は韓雨母のようです。
施思さんは彼の父が生き残っている証拠として、先ほどの廃屋に書かれた詩を読むようにアドバイスします。
高強さんは主催者の元へ戻ります。赤い仮面の部下たちは譚道良さん、蔡弘さん、王俠さん、薛漢さんたちでした。主催者は自身が片腕派のトップであることを認め、敵の居所をしつこく聞いてます。
譚道良さんたちが高強さんを取り囲みます。すると、控えていた2人の侍女が違う女性2人を斬りつけて、高強さんを守ろうとします。苗可秀さんと侍女でした。3人で強力な部下たちと戦います。
部下たちが室内にある壺を動かすと床が抜け、高強さんたちは落ちてしまいます。高強さんはそこで見たいと思っていた女性の絵を発見します。後ろを振り返ると咳き込むオヤジが。親父でした。再会を喜ぶ2人。
部下たちと戦っていると父がいた牢が爆破されます。高強さんはショックを受けます。
韓雨さんは3日3晩穴の側で跪いていますが、父親は出てきてくれません。主催者の敵は韓雨父でした。
ようやく出てきた父に韓雨さんは自分の首のホクロを触ってもらい息子であることを確認してもらいます。しかし、父は何も言いません。申し訳ないと思っているようです。
京劇のメイクのような仮面をつけた片手の男が急にやってきて、廃墟を爆破し出します。爆破によって韓雨父は建物の下敷きになり、亡くなります。施思さんが高貴な雰囲気の女性を連れてやってきます。女性は父と関係があるようで、死を悲しみます。
この女性は韓雨さんの生母でした。母子で悲しんでいると父が亡くなる前に書き残した「楚」という血文字を発見します。
高強さんはずっと戦っています。苗可秀さんたちと地上に上がって、手下たちを倒します。別方向から茅敬順さんたちがやってきます。
高強さんと韓雨さんは戦います。しかし、倒すべき相手は主催者。今は協力して戦おうということで休戦し、ラスボスの手下たちに向かっていきます。
韓雨母もやってきます。一緒にやってきた男性が譚道良さんたちの秘孔を突いて催眠を解除していきます。誰?
ラスボスの側から王青さんが出てきます。そして、捕らわれている女性が出てきます。韓雨母が主催者に正体を尋ねます。
なんと高強父で女性は高強母でした。韓雨母が自分を愛してくれなかったことを逆恨みして、韓雨父を恨み、このような地位についたということでした。
高強父と高強さんとは血の繋がりはなく、高強さんと韓雨さんは異母兄弟でした。
高強父は韓雨母&高強母を殺します。
高強母は妊娠していたのを隠して、高強父と結婚したそうです。一番、悪いのは韓雨父じゃないか~!!
みんなで高強父を追い詰めますが、いきなりゴッツゴツの義手を出して戦い始めます。もうどうなってるの~?ってか、譚道良さんを使いなよ~。(ゲスト枠なのでそれは無理。)
施思さんが意外と高強父といい戦いを見せていたのが印象的でした。4人からの攻撃を食らい高強父は亡くなります。何のためらいもなく父を攻撃しまくる高強さん。それはそれで怖い。
宮殿を爆破しながら亡くなっていく父。彼の哀しい最期を振り返りながら逃げるみんなの姿で終わりです。
キャストが豪華な割につまらないと書かれていたので、覚悟して観ました。ほんとでした。視聴者置いてけぼりの超複雑展開。もうちょっと匂わせてくれ~![]()
設定はユニークだったので、整理されていたら面白かっただろうなと思います。高遠さんか韓雨さん1人の人生を描くだけでもよかったと思います。
一番悪いのは韓雨父だろ。高強父はある意味被害者だと思うな。(しつこく言う。)
美しい施思さん、動く茅敬順さんを見られたから私は満足です。
