1980年の台湾映画。柯受良さんも主役を務めたことがあったのだな~と驚きました。
「蛇形刁手」と似たような展開で、安心して楽しむことができました。
ある街に来た流れ者の柯受良さん。陳樓さんは道場で割と偉い人ですが、実際の技術は大したことがありません。弟子の蔣金さん、孫國明さんたちを相手に威張っていたところに柯受良さんが来ました。
賢い奴だと道場主の高飛さんに認められ、道場に入ることに。道場にはよく脚の悪いホームレスの佟林さんが来ます。調理人は彼に親切で、柯受良さんも自分の分のご飯を分けてあげるようになります。
さて、芸を見せて生計を立てている卡薩伐さん。岑潛波さん、歐陽耀蔭さんが仲間です。しかし、高飛さんのテリトリー内で営業を行っていたので、陳樓さんは弟子と妨害します。妻や小さい子を守るため、卡薩伐さんは戦います。やはり強い。陳樓さんは負けて帰り、高飛さんに叱られます。高飛さんのところには楊斯さんもいます。
陳樓さんは仕返しをするためにチャンスをもらい、彼らの居場所を探ります。
陳樓さんは柯受良さんが佟林さんにご飯をあげているのを目撃。面白くないので彼らを攻撃しますが、佟林さんが強い。やっつけられます。そのときに陳樓さんは柯受良さんの右腕に大きな傷があるのを発見します。高飛さんに報告。
高飛さんは柯受良さんに父親のことを尋ねます。柯受良さんは「何者かに殺されたかは母が言わなかったのでわからない。兄に会えば、わかると思う。」と話します。
偽名を名乗っている卡薩伐さんを父親殺しの犯人と高飛さんに教えられ、怒り心頭で柯受良さんは卡薩伐さんのところへやってきます。卡薩伐さんに襲いかかったり、奥さんに槍を向けたり、ものを壊したりとすごい暴れっぷり。卡薩伐さんは彼の腕の傷を見て、弟だと気づき、彼をなだめます。兄は20年間、復讐を考えて生きていました。そのために名前も変えていました。
父親は陳少龍さん。戦っている最中に高飛さんは子どもに2人に刃物を振り、腕を傷つけます。父は身を挺して、母子を守りました。
兄弟であることがわかり、2人はすぐに仲直り。妻も子も。早いなっ
楽しく食事をしようと思っていたら、弟子から高飛さんたちがこっちへ向かっているとの知らせを受けます。柯受良さんは兄たちと逃げます。
高飛さんが到着したとき、家は既に空っぽでした。陳樓さんは高飛さんにビンタされます
甥っ子と遊んでいるとき、兄夫婦が食べ物がなくて困っていることを知ります。柯受良さんは卡薩伐さんのために危険を顧みずに出かけてしまいます。慎重で冷静な卡薩伐さんは彼のことが心配です。
佟林さんと結託し、陳樓さんを騙して、お金を巻き上げます。すぐにバレ、追いかけられて、ボコられます。佟林さんが助けてくれます。一見、佟林さんが柯受良さんを懲らしめているように見えますが、彼を守り、陳樓さんたちをやっつけているという。これまた「蛇形刁手」みのある展開でした。
仇を討ちたくて、うずうずしている柯受良さん。功夫を教えてくれる人がいれば、いいのに・・・。そう思っていたときに佟林さんを思い出します。早速、会いに行きます。彼は地面を使って棋象をやっている最中でした。そうとは知らず邪魔をして、意地悪される柯受良さん。
卡薩伐さんの新たな住まいへ高飛さんたちがやってきます。今度は楊斯さんもいる~。残念なことに卡薩伐さんと楊斯さんは戦わず。卡薩伐さんと高飛さんとの戦いになります。すばらしいです~
妻は楊斯さんに殺されます。卡薩伐さんも残念ながら高飛さんにやられます。
柯受良さんは戻ってきて大変なことが起きているのを発見します。そして、すぐに功夫を教えてもらいたくて、佟林さんのところへ行きます。しかし、佟林さんは大変マイペースですし、事情を知らないので簡単にそんな気持ちにはなりません。自分が持っている黒い器を取れたら弟子にしてやると言われて、がんばりますが、全くダメ。兄たちが倒された直後なのにコミカルなシーンで微妙な気持ちになりました。
悔しくてその場を離れますが、父が高飛さんに殺された場面が思い浮かび、戻ります。そこには黒い器だけが残されていました。
で、次のシーンでは佟林さんに見守られながら、修行をしていました。編集が途切れたのかな?無事に弟子になれたようで。修行を重ね、強くなっていきます。
誘拐された甥が高飛さんのところにいるとわかりました。佟林さんはまだ未熟だから行かない方がいいと言いますが、柯受良さんは制止を振り切り高飛さんのところへ行きます。
陳樓さんは倒せました。次は楊斯さん。彼のアクションはしなやかで美しいです。惚れ惚れする~。楊斯さんと堂々と戦う柯受良さんの姿を見て、高飛さんも表情がマジになります。次に高飛さんと戦うことになりますが、佟林さんが心配した通り、まだ無理でした
佟林さんは道場の調理人に中に入れてもらい、また柯受良さんにヤキを入れるふりをして、彼を救います。高飛さんは佟林さんが只者ではないと考えます。
佟林さんは柯受良さんに「EMPRESS KUNGFU」を教えます。ここは「酔拳」みが感じられました。酔った皇后、化粧をする皇后などいろいろなシチュエーションの行動の姿が全て戦いの型になるのだからすごいなと思いました。そして、下半身の強化です。膝と膝で卵や胡桃を割ったり、竹の棒を脛で折ったりと痛そうな訓練をしていました
調理人は佟林さんと仲がよいので、高飛さんは情報を聞き出そうとします。しかし、言おうとしないので、殺してしまいます。どうも佟林さんの脚は高飛さんが折ったようです。
柯受良さんのところへ楊斯さんたちがやってきます。柯受良さんは高飛さんの一番強い弟子である楊斯さんたちを倒します。高飛さんは怒ります
高飛さんは柯受良さんの家にやってきます。約12分のラストバトルが始まります。ひぃ~、強い。この映画の高飛さんはかなりかっこいいです。嬉しいことに途中から卡薩伐さんも参加してくれます。死んでなかったんだって!!笑
卡薩伐さんが登場するとアクションシーンが更によくなります。技の1つ1つの切れ味が尋常じゃないです柯受良さんと高飛さんも負けじとがんばっていました。後半から「EMPRESS KUNGFU」を使います。2人の攻撃をばっさばっさとかわして、攻撃する高飛さん。ステキだ・・・
ようやく倒して、兄弟で激しくジャンプして喜ぶ姿で終わりです。
功夫界屈指の美髪ではないかと思われる卡薩伐さん彼の髪を触ってみたいと思ってしまいました。
ところで甥っ子の行方はどこに?あらすじはちょっと粗いものの、アクションは力が入っていて見応えがあります。見て損はないと思います。