「女忍者」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1983年の台湾映画。相当に個性的な映画でした滝汗

 

1940年の上海。薛漢さんはある豪邸へ侵入します。仲間が罠にかかって死にますが、彼は中まで入ることができました。そこにいたのは陳觀泰さん。彼は親友の息子でした。しかし、日本側についていたのです。反日組織として彼の裏切りは許せるものではありません。薛漢さんは娘と結婚させようとまで考えていたのでショックは計り知れないものがありました。陳觀泰さんは早く立ち去るように促しますが間に合わず。妙な4人が登場して、薛漢さんは殺されてしまいます。

 

楊惠珊さんは中国人。父親同士が仲良しだったので、日本で17年間、伊賀の忍者の修行をしていました。修了試験を受験。すっごいおかしかったのが、4人の忍者に狙われ、危険が迫ったときになぜかビキニ姿になって彼らを悩殺するところでした。こっちが恥ずかしいわっ!最終ステージで彭剛先輩と揉めます。中国人というのが気に入らない。師匠が自分には教えてくれなかった技を彼女は使える。それが理由です。しかし、彼女は試験をクリアします。

 

彼女の合格を彭剛先輩は認めたがりません。師匠は彼を厳しく叱り、楊惠珊さんに派手な合格バッジを与えます。

 

父 薛漢さんの死を知った楊惠珊さんはすぐに上海へ帰ります。着物の着方がなんか変だ~。帰るときになっても彭剛先輩はしつこい。爆弾を投げ、襲いかかります。楊惠珊さんのスタントの人、カツラが取れそうになって、頭を押さえていました。笑

 

師匠はすぐにこれを取り押さえ、激怒します。どうにか彼女は帰国することができたのでした。

 

「小子命大」の滞在先が反日組織の本拠地です。彼女は父の祭壇を見て、泣き崩れます。そして、婚約者の陳觀泰さんの裏切りを知ります。元々は反日組織の若きリーダーだったのですが、日本側に引き寄せられてしまったようです。そんな陳觀泰さんに仲間たちは失望し、組織も弱体化してしまいました。怒りに燃える楊惠珊さん炎

 

陳觀泰さん宅を下見にいく楊惠珊さんたち。楊惠珊さんはすぐに髪形と衣装が変わります。

 

夜、陳觀泰さん宅に侵入。すると、超豪華な4人の刺客に襲われます。甄琇莉さん、楊雄さん、孫榮吉さん、そして、戴徹さん!!戴徹さんがあまりにも強烈過ぎて何も入ってこない・・・。 ニヒヒぶっちぎりの存在感です。ヤバいところを骸骨仮面に助けられますドクロ

 

楊惠珊さんは脚を軽くけがしただけで済みました。彼女は戦える女性を探すことにします。

 

陳觀泰さんは女忍者を捕まえることができなかった4人の刺客を叱ります。陳觀泰さんは戴徹さんを見て、吹き出さないで演技できたのだろうか・・・。

 

レストラン?で技を見せていた金燕飛さんが入ります。この方、本当に動きがよくて、美人さんだわ~。そして、父を殺され、財産を奪われた女性が加わります。作戦会議をしていると娼婦の朴英蘭さんが噂を聞き付けて、加わります。

 

で、修行なんですが・・・。名前のわからない女優さんと朴英蘭さんはビキニ。金燕飛さんは普通の服装&スクール水着。前者はお色気要員ってことですかね。よくわからない修行シーンが続きます。

 

朴英蘭さんは日本兵の前で悩ましげなポーズをして、彼らを惑わせていました。そして、手裏剣で殺します。

 

しかし、この事件を重く見た日本軍は陳觀泰さんに3日以内に解決せよと命じます。

 

会議中の反日組織のところに4人の刺客がやってきて、彼らを殺します。自分のせいだと泣く朴英蘭さん。

 

楊惠珊さんたちは陳觀泰さんの父親の命日を狙って寺で待ち伏せします。1940年設定だったはずですが、車も背広も1980年代っぽいな。ちょっとだけ戦って退散します。

 

そして、楊惠珊さんたちは4人の刺客を調べ上げ、1人1人倒していくことにします。1人目~!楊雄さん。鞭と截拳道を使います。遊郭好きでサディスト。朴英蘭さんが彼を殺すことにします。珍しく妙な格好は戴徹さんに任せ、普通の恰好をしていました。娼婦を乱暴に扱うという役でした。彼お気に入りの娼婦と入れ替わります。彼を殺すために酒に薬を入れたり、口紅に毒を仕込んでキスをしようとしたりするのですが、盃を割られ、口紅は嫌いだと拭き取られ、鞭で襲われ、朴英蘭さんは振り回されまくり。最後は歯に牙を装着し、首を噛んで毒殺します。

 

戴徹さんは調査し、女忍者は楊惠珊さんだと突き止めます。

 

2人目~!甄琇莉さん。テコンドーの使い手です。楊雄さんの死の真相を調べている甄琇莉さんに楊惠珊さんは戦いを仕掛けます。甄琇莉さんはなぜかリングがあるところへ逃げ、レスラー姿で待っています。対する楊惠珊さんもワンピースを脱いでとっても変なレスラー姿になって応戦します。油をリングに撒き、ドロドロベタベタになって戦います。どういう設定・・・ポーン遠くから見ると裸の女性が2人でバトルしているように見えなくもない。最後は油が入っていたケースに甄琇莉さんを突っ込み、ギロチン状態にして勝ちます。

 

戴徹さんは妙な髪形とメイクのまま、スーツを着ているのがおかしかったです。ヒールのある靴を履いていました。

 

更に3日あげるから、もういい加減に解決しないと怒るよと日本側にプレッシャーをかけられる陳觀泰さん。

 

3人目~!孫榮吉さん。ブーメランのような武器、蜘蛛の巣状のロープを使う一匹狼。本当にばねのような人で、今回も彼の動きのすばらしさに感動しました。楊惠珊さんはロープで彼の首を押さえ、首吊り状態にして、彼を倒しました。パー

 

日本軍は上海の財界人たちにお金を払えば守るけど、払わなければ逮捕すると言って脅していました。陳觀泰さんも日本軍からまたまたプレッシャーをかけられます。成功すれば、上海市長。失敗すれば殺される。恐ろしい道です。

 

4人目は戴徹さん。愛人がおり、その家で暮らしているとのこと。彼が1人で外出したのでチャンス到来です。しかし、タイミングが悪く、リーダーと楊惠珊さんが不在でした。そこで、金燕希さんと名前がわからない女優さんが2人で倒しに行きます。大丈夫かな~アセアセ

 

やはり戴徹さんの方が上手でした。金燕希さんは逃げることができましたが、女優さんが捕まります。車輪みたいなのに体を固定され、ぐるぐる回されるという拷問に。戴徹さんが脅しても絶対に楊惠珊さんの居場所は言いません。もっと酷い拷問をしようとしたときに陳觀泰さんは止めます。冷静に居場所を聞き出そうとしますが、拒絶する女優さん。陳觀泰さんは秘孔を突いて、殺してしまいます。

 

そして、戴徹さんの手下はマネージャー的存在の男性の跡をつけて、本拠地を発見します。それを木の上から見ている骸骨仮面。彼は「すぐにここを立ち去るように。」というメッセージを残して去ります。何者なのでしょう。

 

戴徹さんが向かったときには反日組織はもういませんでした。怒る戴徹さん。手下にビンタ攻撃パー

 

陳觀泰さん宅にフリルが激しいシャツを着た彭剛先輩がやってきます。日本軍の指揮官という立場でした。陳觀泰さんは地味に疑われていました。ですが、彼はその疑惑を否定し、騒ぎを回避します。

 

新しい本拠地に本部からの遣いがやってきて、陳觀泰さんを殺さないようにという指令を出します。楊惠珊さんたちは納得がいきません。

 

運転手に成りすました朴英蘭さんは陳觀泰さんを楊惠珊さんの元へ連れてきます。楊惠珊さんがめっちゃドス利かせて恨みを滔々と述べるのですが、やっぱり陳觀泰さんは味方でした。骸骨仮面も彼でした。あっさり引き下がる楊惠珊さん。でも、陳觀泰さんは捕まった女優さんを殺したよね。あれはいいのかな。うむむタラー

 

さて、パーティーが赤ワイン朴英蘭さんと金燕希さんはスタッフとして潜入します。が、すぐに戴徹さんにバレてしまいます。金燕希さんは刺されます。朴英蘭さんは彼を背後から刺します。

 

陳觀泰さんは軍関係者を倒し始めます。彭剛先輩は彼が嘘をついていることを見抜いていました。陳觀泰さんは必死に戦いますが、彭剛先輩に殺されます。この映画では終了6分前のアクションしかなかった陳觀泰さん。もっと観たかった!!

 

陳觀泰さんのがんばりが無駄になったことが悔しい楊惠珊さんは彭剛先輩との戦いに向かいます。


大切なラストバトル、もっといろいろ起こるかなと思ったら、割とあっさり終わってしまいました。楊惠珊さん相手に本気で彭剛さんもキックやパンチはできないでしょうから、仕方ないのかもしれませんね。もぐらみたいに地中で戦ってました。

 

楊惠珊さんが彭剛さんに免許皆伝の忍者バッジを付けたら、それが爆発して、バラバラになって終わりでした。

 

楊惠珊さんはスタントを入れつつもよくがんばったと思います。

 

戴徹さんがとにかく濃い。女性たちの色気も吹っ飛ぶほど濃い。彼の代表作なのではないか。


是非びっくり