1983年の台湾映画。戴徹監督作品です。
お正月なのかな?お祝い事があり、街の人たちがみんな出てきて、獅子舞やアクロバットを見たりして楽しんでいます。かなり豪華
そんな中、お祈りをしている張紀平法師を狙う怪しい動きがちょいちょい見られます。張紀平さんはそれを的確に避けます。弟子の羅銳さんは刺客を追いかけますが、刺客は自死します。
忍者たちのボスは失敗に激昂します。
日本の領主が少林寺とその資産を手に入れたいようです。しかし、張紀平さんは仏教のため、困っている人たちのために手放す気はありません。
代官の孫樹培さんは少林寺が天皇に守られていることを知り、どうにかして手に入れようと領主と一緒に計画を立てます。領主の手下に茅敬順さん。
張紀平さんが人々に薬を配っていると、酔っぱらった茅敬順さんたちがやってきます。迷惑行為に羅銳さんは怒り、彼らを懲らしめます。街の人たちも侍たちが嫌いなので喜びます。殺す気満々だったのですが、張紀平さんに止められて止めます。そして、後でもっと冷静に行動するように諭されます。
みかじめ料を取り立てる侍たち。払えない男性は奴隷に、女性は日本に送られて娼婦に・・・。抵抗すれば首を刎ねられます。
領主の屋敷に泥棒が入ります。領主は少林寺の僧が泥棒ではないかと疑います。
少林寺の入り口。閻明璋さんと丁華寵さんが話をしていると茅敬順さんたちが少林寺を潰すと脅してきます。侍の服装が変・・・。髪形も変・・・。閻明璋さんと丁華寵さんの兄弟子が騒ぎを収めます。
羅銳さんたちは心配しますが、張紀平さんは妨害や策略にビビることなく、領主の呼び出しに応じ、1人で屋敷に向かいます。
張紀平さんは途中で襲われます。袈裟で手裏剣を集め、それを投げ返して、忍者をやっつけていました。かっこいい領主は少林寺の僧が泥棒したと疑いますが、張紀平さんはそれをびしっと否定します。
ちなみに少林寺とされているド派手な寺は私の好きな寺です。行ってみたいです
で、領主と孫樹培さんの差し金で少林寺の跡を引き継ぐ僧 王俠さんが日本から突然やってきます。訝る弟子たち。しかし、王俠さんは問答を通して、張紀平さんのすばらしさを知り、後を継ぐ話はなくなります。
怒った領主と孫樹培さんは王俠さんの命を狙います。王俠さんは少林寺の僧が狙ってきたと思いますが、動きから忍者だと判断。必死に戦いますが、殺されてしまいます。
冷静な弟子が張紀平さんに事件を伝えます。ノリヘイは少林寺を潰そうとする計画だと判断、すぐに領主のところに行きますが、領主は認めず。逆に10日間以内に解決しなければ殺すと脅します。
さて、日本。「日本國少林派系流(?)」にて。こちらには楊雄さんと王圻生さんがいます。彼らは王俠さんが少林寺の僧に殺されたと信じており、中国へ行って復讐することを決心します。
突然、徐忠信さんが張紀平さんに弟子入りをお願いに来ます。しかし、紀平さんは彼の手を見て、空手をやっている武術の達人だと見抜きます。彼は別ルートで日本から王俠さん殺しの犯人探しにやってきた人でした。5日後に死の真相を話すと紀平さんは伝え、アランは了承します。
中国に来た楊雄さんたち。代官の手下たちとお酒を飲んでいます。いいのか?と、思ったら、同じことをアランが言い、みんなに反省を促していました。アランは日本人だけど、冷静な目で真相を明らかにしようとしています。代官側としては楊雄さんたちをいいように利用したいと考えていたので、アランの登場を快く思っていません。
チーム日本は挑戦状を持っていきます。中国側は断ります。断られたので戦うための理由をつくるためにアランは少林寺に乗り込みます。羅銳さんと戦います。他の僧たちがやってきたので途中で止めます。
少林寺に動きがないため、代官は次の作戦を実行します。日本の僧に変装し、少林寺の僧を殺したのです。これで中国と日本の僧の間で戦いが起きれば、領主も好きなように動けます。仲間たちがやられ、羅銳さんたちは激怒してアランのところへ行きます。
王俠さんの弔いの最中にやってきた羅銳さんたちに怒るアラン。どちらもやってないから、困っちゃいますね。張紀平さんは弟子たちを止めにやってきます。お詫びとしてアランは勝負を受けるように言います。今まで受けてこなかった挑戦を張紀平さんは受けることにします。
翌朝。勝負が始まります。長方形の敷物からはみ出たら負けです。1試合目は羅銳さん対楊雄さん。足が出たのにまだやろうとする楊雄さんに「負けたぞ。」と言えるアランがステキ。2試合目はいつの間にかいた戴徹監督。すご~い。めっちゃいい動き~。3試合目は王圻生さん。得意の槍で戦います。4試合目は知らない人たち。調子をこき過ぎると張紀平さんから「礼儀正しくしなさい。」と注意が入ります。
戦っている最中に代官側の人たちが来ますが、アランが少林寺だけでやっていることだから構わないでほしいと言ってくれて、収まります。アラン、いい人ネー。
遅くなったので途中で試合を終え、明日にすることにします。少林寺に泊まる日本人僧たち。アランがちょっと中国寄りになっていることが気に入らないので、明日は絶対勝つぞと気合いをいれています。それを立ち聞きしているアランなのでした。
次の日。もう敷物を関係ないし5試合目は丁華寵愛さん。はみ出ても戦い続ける2人。6試合目は閻明璋さん。リーダーに許可なく、勝手にルールを変えて戦ってます。そこに何者かが邪魔をします。アレルーさんが捕まえます。彼らは王俠さんを襲ったメンバーでした。
真犯人を突き止め、日本側は彼らを殺そうとします。すると、徐忠信さんが印籠みたいなものを出して、みんなを止めます。彼は天皇から命じられて調査をしていた特別捜査官だったのでした。アレルーさんは徐忠信さんの手伝いをしに行きます。張紀平さんもOKを出してくれます。
国境の壁を超えて、少林寺の僧たちが領主たちに立ち向かいます。が、実は黒幕は代官の孫樹培さんでした。彼は少林寺の宝がほしかったのです。領主も茅敬順さんたちも殺して、忍者たちを表立って操ります。孫樹培さんの衣装が変 of 変。
皆様の激熱いバトルが続き、無事に孫樹培さんを倒して終わります。アレルーさんが止めを刺そうとしたところを徐忠信さんは止めます。そして、孫樹培さんに刀を渡して去ります。切腹しろというメッセージでした。
最後、徐忠信さんは張紀平さんに戦いは終わっていないと言い、彼に勝負を挑みます。断ると切腹すると言うので、ノリヘイは勝負を受けます。
神レベル人徳と武術をもっている張紀平さんにアランさんは圧倒され、帰国せずに弟子入りすることを決めます。みんなで「ア~ミ~タ~ファ~。」と言って終わりです。
アレルーさんは動きがきびきびしていて、すばらしかったです。アランさんは動きが滑らか。設定や衣装は史実に全く基づいていませんが、ベースに「平和のために戦う」というのがしっかりあったので楽しめました。物事を冷静に見極め、みんなのことを常に想う張紀平さんの強く姿が印象に残りました。主人公より主人公でした。
戴徹さんの映画の中でもっともエログロ度が低く、家族で楽しめる映画だと思います。珍設定や変衣装はありますけど。
誰かに悩みを聞いてほしいような気持ちになったら、この映画を観たら、きっとノリヘイに励まされると思います本当に楽しいよ!