1970年の香港映画。今日は林正英さんの誕生日
彼の出演作品を取り上げます。
夜、華山派の道場に何者かが忍び込みます。李超さんがいました。(李超さんって顔立ちがはっきりしているから、遠くからでもわかりやすい。)大切な秘伝書が盗まれ、弟子たちが殺されました。李超さんの胸には黒い手形が・・・。「黑沙掌」という技のようです。
みんなは金衣大俠のところへ集まります。金衣大俠はトラブルを調べたり、裁いたりする存在です。集まりで華山派でのことが報告されます。違う派でも同じことが起きていました。錢月笙さんが後ろの座席にいました。
「黑沙掌」は何莉莉さんの家の技のため、みんなは犯人は何莉莉さんだと決めてかかっています。何莉莉さんの父親が殺されたときに彼女が五大門派を疑ったため、復讐をしていると思っているのです。しかし、「黑沙掌」も秘伝書を盗まれているため、彼女が犯人だとは言い切れません。
何莉莉さんの師匠はこの集まりに出席していません。そのため、高遠さんは決めつけない方がいいと訴えますが、却下されます。
盟主の川原さんの命により、何莉莉さんを捕まえることになります。
街へ出る高遠さん。何莉莉さんはあちこちで盗みを働いているようです。鏢局へ行き、井淼さんから更に情報を聞きます。何莉莉さんは裕福な家だけを狙い、貧しい家に施すという鼠小僧みたいな存在でした。
そこへお客が。なんと何莉莉さんに狙われたそうです。お金を渡せば、首を獲らないという書き置きがあったそうです。お金を持っていく仕事を誰も引き受けたがらないので、鏢局に来たというわけでした。高遠さんはその仕事を受けます。
約束の場所の橋で待っていました。酔っぱらいに気を取られた隙に彼女にお金を持っていかれます。追いかけ、彼女と話をしますが、話はまとまりません。戦うことになります。何莉莉さんは高遠さんに「師匠に迷惑がかかるよ。」と言われ、素直に集まりに行くことにします。
馬車の中で彼女が非行に走ったいきさつがわかります。昔、偉い老師が6つの秘密の拳法を修めました。老い先短い老師はその拳法を6つの門派に分けることにしました。6つ目の門派は何莉莉さんの父親で、「黑沙掌」をもらい受けました。父親は秘伝書を分ける集まりに遅れ、後から1人で師匠のところへ向かいます。6人の達人がちょっといない間になんと老師が殺されていたのです。そして、父親は刀だけを残し、行方知らずとなってしまったのでした。犯人は見つかっていません。彼女は五大門派のトップをずっと恨んでいました。
高遠さんは5人以外の人が犯人ではないかと考えます。しかし、何莉莉さんは木こりの目撃した話から5人を犯人だと疑い続けます。
高遠さんはせっかくもらい受けた「黑沙掌」を悪事に使うのか?と痛い突っ込みを入れてきます。そして、木こりがかなり怪しいと指摘します。
怪しい老人が道に座り込んでいて、馬車に乗せようとします。何莉莉さんが拒否るので乗せるのを止めますが、馬車の荷台の下にしがみついていました。高遠さんは彼を殺します。
老人は変装をしていた顔見知りでした。父親殺しには何か大きな組織が動いているのを感じた高遠さんは遺体を馬車に乗せて移動することにします。
そして、あの怖~い集まりに出席します。何莉莉さんの師匠は王俠さん。同心門には他に樊梅生さん、谷峰さんがいます。何莉莉さんは秘伝書の略奪、殺人、放火はしていないと主張します。
幸い、高遠さんたちが何莉莉さんの主張を応援してくれたので、疑いを晴らすチャンスを与えられます。しかし、1ヶ月経っても真相が明らかにならない場合は処刑です。何莉莉さんを困らせる奴は一体誰なのでしょう。
樊梅生さん、谷峰さんは馬車にくっついていた男性の兄に会いに行きますが、途中で襲われ、命を落とします。韓國材さんと岑潛波さんがいました。彼らは遺体を持ち帰り、2人の顔を剥いでサモさんたちに貼り付けます
サモさんは谷峰さんになります。
地下牢で真相が明らかになるのを待つしかない何莉莉さん。王俠さんも彼女の無実を信じているだけに2人で落ち込みます。もう1人「黑沙掌」が使える女性は一体どうやってその技を身に付けたのでしょう。謎は深まるばかりです。
1ヶ月後の集まりにはサモさんと1人が谷峰さん、樊梅生さんになりすまして参加。川原さんは彼女の処刑を決断します。しかし、彼女はいませんでした。王俠さんは金衣を脱いで一緒に逃げたのです。なんて優しい師匠だ・・・。
2人は一計を案じます。まだ秘伝書が盗まれていないところを見張り、女盗賊を捕まえることにします。何莉莉さんは男装して少林寺に行きます。
お坊さん役で林正英さんが登場します
そこで偉い人の奥様の一行と見かけます。何か怪しいものを感じた何莉莉さんは少林寺のトップである王清河さんに正直に名乗り出て、協力を願います。集まりではキレていた王清河さんでしたが、協力してくれることになりました。
続きます。
