「少林鬥喇嘛」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1983年の台湾映画。

 

羅銳さんは功夫を学ぶためにあちこちの道場へ行っています。 王圻生さんを倒し、その道場で教えている拳法を学びました。

 

閻明璋さんはギャンブルしている人たちに火薬を投げ込んでお金をかすめ取るというどうしようもないことをやっていました。追われているところを羅銳さんに助けてもらいます。それから閻明璋さんは彼について歩くようになります。

 

次は荊國忠さんのところへ行きます。弟子を集めるためのデモンストレーションをしていました。やる気満々の羅銳さんを見てビビり、荊國忠さんは弟子に戦わせようとします。そして、弟子も自分もベコベコにされます。立ち去る観客。あらら・・・。

 

閻明璋さんは街の鐘の音を聞いた途端に衣装を替えて、僧侶の姿になりました。実はお坊さんだったのです。お金は盗むし、お酒もお肉も食べちゃうとんでもないお坊さんでした。そして、功夫もそれなりに上手でした。

 

羅銳さんは一緒に寺へ行きます。閻明璋さんが言っていた達人も戒律を守らない変わった僧でした。弟子にしてくれとお願いしますが、断られます。閻明璋さんの助けを受けて、粘ることに。

 

鳥の丸焼きを見て、ほしがる師匠。弟子にしてくれるならあげますと言う羅銳さん。取り合いが修行になってます。食べてる師匠に攻撃をして、型を盗みます。とにかく、攻撃をして実際に倒されることを通して学ぶしか方法がありません。夜は2人で練習です。

 

師匠が頑なに弟子を取らないのは理由がありました。10年前、弟子にした常山さんは実はラマ僧でした。師匠が昔ラマ僧を倒した復讐のために嘘をついて弟子になって、少林寺の秘密の拳法を全部盗んだのです。それが大きなトラウマになっていました。

 

常山さんは行方をくらまし、どこで何をしているのかわかりません。変人師匠の悲しい過去を知り、ちょっと気の毒に思う羅銳さん。

 

勝手に少林寺に出入りしているのを楊雄先生にバレます。張紀平高僧に弟子として学びたいと直訴しますが、断られ、少林寺を出されます。

 

どうすっかな~と思っていた羅銳さんは道場の娘が追われているのを発見し、助けます。道場は常山さんと手下にいきなり襲われ、乗っ取られてしまったのでした。

 

けがをした娘さんを廃屋へ連れて行った後、少林寺へ侵入し、薬を手に入れます。夜、閻明璋さんが食べ物を届けに来たときに常山さんの手下たちがやってきます。3人で戦いますが苦戦します。そこに師匠がやってきて、助けてくれます。ツンデレさんなので口にはしませんが、一応、2人のことを弟子扱いしてくれているみたいです。

 

ツネちゃまは目撃者である娘を殺さねばなりません。早速、手下を従えて登場します。やられる羅銳さんと娘。そこに閻明璋さんが出くわします。閻明璋さんは常山さんが師匠の心の傷をつくった人だとわかります。

 

羅銳さんと常山さんのバトルって・・・。いいですね酔っ払い常山さんのかっこよさが伝わりまくります。

 

閻明璋さんは2人を少林寺に連れて帰ります。楊雄さんはきまりに反していることを叱りますが、すぐに手下がやってきたので、戦うことにします。先生方が戦ってくれたお蔭で彼らは帰っていきました。しかし、また来るはず。

 

張紀平さんは彼らに出て行くよう言います。そこに師匠が登場。羅銳さんを弟子にすると言います。張紀平さんはツネちゃまと同じことが起きることを危惧していました。閻明璋さんも訴えます。悪をやっつけることも少林寺の役目であると。張紀平さんは彼の話を聞き、弟子入りの話を了承します。拳法が暴力にならないよう約束させます。

 

こうして羅銳さんは出家し、師匠の下で修業に励みます。手足につけたゴムバンドを引っ張ったり、よくわからない錘を手足に着けて階段を上ったり、逆さ吊りで腹筋したりとがんばります。3人の関係が強固になっていく様子がしっかり描かれていていいなと思いました。練習を一生懸命サポートする閻明璋さんがかわいい照れ

 

羅銳さん1人で訓練しているところに常山さんが来て、娘の居所を聞きます。そんなの言えるわけがない。戦います。少し攻撃できましたが、まだまだです。そこへ師匠が来て、因縁の対決が始まります。水?血?をやたらと吐きまくりながら戦う2人。師匠役の方の名前がわかりませんが、この方もかなり上手で、いい戦いでした。しかし、師匠は亡くなります。

 

怒りに燃える羅銳さんは仇を討ちたくてたまらず、寺を出ようとします。先生と戦って勝てば、出て行ってもいいと言われましたが、あっさり倒されます。張紀平さんに叱られ、冷静になります。

 

6ヶ月間、床を拭くこと、経典を読むことを課された羅銳さん。修行をしている先輩たちを見ると焦ります。課題の真の理由を理解せず、復讐することばかり考えている羅銳さんを諭す大人しめな先生。先生は心の成長を願っています。大人しめな先生ですが底知れぬパワーを秘めていました。まずは呼吸法を習います。そして、仏の指という秘密の拳法を習います。集中して静かに物事に取り組むことでより強い力が生まれることを学びます。

 

閻明璋さんはトイレ掃除3ヶ月を命じられていました。羅銳さんは彼を巻き込んだことを謝ります。

 

娘さんは尼になろうとしているようです。常山さんの手下が彼女の居場所をつかんでしまいました。そして、常山さんに殺されてしまいます。助けに入った先生も・・・。常山さんは2人の亡骸に挑戦状を着けて、寺に置いていきました。

 

張紀平さんは楊雄さんを連れて行くことにします。常山さんはキラッキラの衣装でラマ式のお祈りをして、気持ちを高めていましたキラキラ

 

そして、戦いの日を迎えます。お年寄り感がすごい張紀平さんがばきばきに動いていてびっくりしました。ギャップがすごいよびっくり

 

閻明璋さんは張紀平さんの部屋の片付けをしていて挑戦状を発見します。

 

羅銳さんと閻明璋さんの仕方がすごかったです。文字通り崖から転がり落ちるようにやってきました。

 

わちゃくちゃな激しい戦いでした。ちょいちょい閻明璋さんも絡みます。仏の指を使い彼を追い詰めていきます。後半はもうプロレスみたいになっていましたアセアセ

 

常山さんは殺されるのかと思った瞬間、張紀平さんが殺してならないと叫び、羅銳さんも攻撃を止めます。「仏の教えを守る。」とクールに立ち去る羅銳さん。殺してもらった方がよっぽどましだと常山さんは自害します。彼なりに反省したようです。その場から去る皆さん。終わり。

 

悪~い常山さんを楽しめます。ストーリーもしっかりしているし、師匠と弟子の関係や友情も丁寧に描かれているので話に入り込むことができました。さすが名作と言われるだけあるなと思いました。張紀平さんのギャップも印象的です。

 

早送りなしで、ワイヤー使用も少なく、ベーシックな演出だったのもいいなと思いました。

 

ラマ僧から見たら、かなり失礼な設定なんだろうなと思いました。そこだけはね・・・。