アトリエBlue Design
MON☆(もん)
色鉛筆イラスト
きっとこのワンコさんとの出会いは
ご依頼者である彼女の人生の節目だったに
違いないです
私が描かせてもらうイラストは
オリジナルではなく
写真からのただの写し絵のようなもの
ですが
ご依頼者さまの想いが込められたもの
そういったことに関われるのは光栄です
ただの見づらいトレース線画
いつもは公開しませんが
制作開始が期せずして御命日とのことで
私もその偶然をしっかり受け止めるため
今回は下書きをインスタ投稿までしました
完成画
沢山の写真がある中で
敢えてこのシーンをお選びになったのは
今までの環境から解放された
歓喜を感じるから
そのような意味のことを仰っていました
因みに
こんなに可愛いお写真も見せてくれました
ご依頼者さまはあかねちゃんの
飼い主さんではなく
保護預かりをして里親探しをしたご本人
元写真
生きたい
生きたい
生きたいー!
描くことに集中してこの写真を見ていると
あかねちゃんの声が聞こえる気がします
(今回は声ではなく実は「生きたい」文字)
けれど、悲観的ではありません
幸せだからまだ皆と一緒に居たいの…
せっかく幸せになれたのに…
この温かさが心地よいのに…
ご依頼者さまの仰る通り
つらい環境から解放され
きっとと喜びに満ちた日々だった
そんなふうに受け取れます
感謝という概念があるかどうか
知りませんが
きっと感謝しています!
あかねちゃんのこと
保護団体のベテラン預かりボランティア
として活動されている彼女が
まだそれを始める前の2020年2月のこと
SNSで見かけた放浪犬
保護されている警察に連絡して
とにかく自宅に連れ帰ったそうです
何度も出産を繰り返した形跡
爪は伸び放題そして持病もある
その姿に心を傷め保護団体の一員として
あかねちゃんと名付けたこのワンコさんの
里親探しを開始
春には
素晴らしい里親ご家族と繋がり
病気の治療なども含め
愛情たっぷりのお世話も
ホッとしたのも束の間
たった2ヶ月でこの世を去ってしまった
そんなあかねちゃんのことは
彼女に出会ってしばらくしてから
知った事ですが
彼女はこう言います
「この子のおかげで今の自分がある」
保護預かりの活動は
あかねちゃんとの出会いがあったから
いつかあかねちゃんを描いて欲しい
以前より言われていましたが
私の状況を鑑みての心遣いで
やっと今回の制作となりました
そういう思いを受け止めて
心を込めて向き合いました
4回目の御命日には
間に合いませんでしたが
感謝してるに違いないです
数ヶ月暮らしたご家族にも
数ヶ月暮らした預かりの彼女にも
「生きたい」
それは保護される前の過酷な環境や
警察から保健所収容されていたら
味わっていなかったことです。
生涯の最後はきっと幸せだったあかねちゃん
本当に素敵なシーンを
描かせてもらいました
こちらは以前描かせていただいた
彼女の家族になった元保護犬さん
アトリエBlue Design
MON☆(もん)の
長いブログを読んでくださり
ありがとうございました