宮之浦岳登山⑦運命じゃない再会と運命の黒味岳 | きよ's Happy Times

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きよが感じる至福のとき、相棒ポデろー(BMWF650GS)との旅を綴ってます。

4月25日10時10分。

到着から40分。ジャンプ写真ミッションコンプリートし、昼食を摂る。風が吹きさらしなので寒くて寒くてガタガタガタガタ…


さっきまで居た登山客も次第に下山を始めていく。最後に残ったので、もしかしてさっきまで居た誰かが雨を運んでいってくれて、一気に晴れるか?とちょっと粘ったけど、やはり一向に天候は回復しそうにない…


今回の宮之浦岳では、眺望はダメだったか…


諦めてオレも下山を開始した。

この辺で思い出した。そういや縦走してくるって言ってた藤子ちゃんとNOちゃんにまだ会ってないなぁ?どの辺で再会することになるんかな?それもちょっと楽しみだ。


でもちょっと不安もある。くだりの登山が苦手で…

歩き方が悪いのか?膝が痛くなってしまうかもしれない…最近は杖持ったりサポートタイツ履いたりしてごまかしているけど、今回はどうなんだろう?とにかく下ろう。



1時間ほど経った11時20分。

行きではスルーしていた、投石岩屋。デカイ岩の下で雨宿りが出来る。
なのでもちろん。

倒れそうな?岩を支えておきました。これで安心♪って手を離したら???


なんて、どうでもいいことをやっている傍では、コケから雫が滴っていた。
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光る雫が、屋久島!って感じだ。


岩屋で遊んだすぐ先の投石平に戻ってきた。ちょうど頂上であった登山客(最初にオレの登頂時間を聞いてきた方)が休憩をしているところだった。

来る時は投石平から黒味岳が見えたんだけど、ここもやはり真っ白で視界が悪い…

二人で見えるはずの黒味岳の方向を見て…

きよ:「こりゃ行っても無駄ですかね?」

登山客:「そうっすね、私はそのままスルーしちゃいますよ」

きよ:「やっぱ、オレもそうしよっかなぁ」


なんて話していると、下のほうから声がしてきた。藤子ちゃん一行だ!


藤子ちゃん:「お♪おつかれ。もう戻ってきたんだ。疲れた顔してんね♪」


感動の再会!って空気もなく、さっさと行こうとしていたので、とりあえず縦走しているNOちゃんとガイドさん3人の写真を撮ってあげた。
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縦走前は相当緊張していたけど、なんだか余裕な表情だ。心配の必要もないようだな。


礼文島の24時間を歩いた時は、8時間を歩いている人とすれ違う時は、ちょっとした感動もあるんで、そんな感じを期待していたんだけど…アッサリしてるもんだ。さっさと行ってしまう藤子ちゃん一行を見送ることもなく、登山客より先にオレも出発することにした。


ここからはちょっと葛藤しつつ歩く。

さて黒味岳は行くべきか?行かざるべきか?

投石平からは、もう行っても意味がない感じ満載の天候。でも屋久島に来れる機会もそうそうないし、記念に登るのはアリなんだよな…


悩みながら年配グループを追い越して進む(この年配グループは頂上に行く前にすれ違った方たちか?縦走なんだろうな。ゆっくりペースのようだ)。


そして11時40分くらいに黒味岳への分岐点まで戻ってきた。ここで立ち止まってどうするか悩んでいると、さっき追い越した年配グループが追いついてきた。行こうかどうか悩んでいると伝えると…


年配のおばさま:「せっかくなんだから、行ってきたら?若いんだし」


ま、若いかどうかは別として、この言葉に後押しされてやっぱり黒味岳に行ってみることにした。


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※写真撮ってなかったので、これは行きに撮った黒味岳分岐直後の階段写真。行きでは晴れてたんだよね…