4月25日9時過ぎ。
真っ白な登山道を歩いていると縦走をしてきたという人とすれ違った。
きよ:「あとどのくらいなんですか?」
登山客:「30分もあれば頂上ですよ」
きよ:「もしかして…頂上もこんな(真っ白)感じですか?」
登山客:「私の居た時は…もしかしたら今は晴れてるかもしれませんし、永田岳は綺麗に晴れていたんですけどね…」
う~ん…話を聞いてもこりゃ真っ白な予感だけど、この人がガスを一緒に連れてきていると少し期待しつつ歩く。
山を回りこんだ先の岩の上でパンを食べている登山客2が居た。ここが栗生岳の頂上のようだ(1867m)。
きよ:「宮之浦岳頂上ってあとどのくらいですかね?」
その登山客2さんは、さっきの登山客さんと違い、あまり愛想が良くない感じで答えた。
登山客2:「ああ。ホントならここから頂上が見えますよ。でもあんなだから(真っ白)ここで休憩してるんですよ」
彼の指差したほうは、ただの真っ白な空。そこに宮之浦岳があるんだな。とりあえずその真っ白な空を目指して歩いてみた。ほどなく歩くと…
あ。いつの間にやら頂上が30mにまで迫っていた。すると上のほうから人の声が聞こえだした。きっとそこが頂上なんだろう!
って。この背後の真っ白感…そうなのよ。予想通りの真っ白…トホホ
時間は…
正確には3時間25分で登頂出来た。これが速いのか?遅いのか?
頂上には女性3人組と外国人4人組。男性が3名ほど居て、ここまであまり人と会っていなかったのに、一気に人が溢れかえっていた。そのうちの男性から…
★:「日帰りで?何時から登って来たんです?」
きよ:「6時ちょうど位からです。」
★:「え?!3時間半?そりゃ速いですよ!」
ふ~んそうなんだ。その人はビックリしてたけど…まぁ後半は真っ白でほとんど立ち止まって写真なんて撮らなかったし、こんなもんだろうなっと思ってたけど。まわりの登山客も同じような反応で、なんだかちょっと鼻が高い感じ。
でもオレ的にはそんなことはどうでもいい。あのミッションをコンプリートせねば。そして不思議な暗号とも出会うのであった…