4月25日7時30分。
最初30分で息も上がっていたんだけど、歩いているうちに疲れが飛んでいく…一種のクライマーズハイみたいなもんだろう。ズンズン歩いていると登山口で15分位前に出発したおじさんに追いついた。
7時40分。小花之江河に到着。
“案外ラクな登山道ですね”
なんて、ちょっとだけ話し、そのおじさんを追い抜き200メートル進むと…
ちょうど半分の地点に到着。
ここで7時45分。2時間掛かっていない。いいペースだ♪
7時48分。
更に200メートルを進むと、さっきより大きな湿原地帯に到着した。ここが花之江河だ。
この辺は湿原ってこともあり、ちょっと気にしだす。ってのは、「山ヒル」。この辺では山ヒルが油断すると狙ってくると聞いていた。だから座れないし荷物も置けない。まぁヒルだし、血を吸われたら血だらけになるって事くらいの知識だけど、どうせならそんな事態は御免だ。
あとで知った(というか見た)話だけど、この花之江河は、黒味岳山頂から見ることが出来る。気がついて入れば黒味岳山頂も望めたんだろうけど…歩いている時点で知らず(相変わらずの事前調査無し状態)
しかし…九州最高峰の登山道は快適だ。
木道がしっかり整備されている。どの辺から荒々しくなるんだろう?
途中に水の流れの中を進む場面もあったけど、その沢の上にはしっかりした木道があるので道を間違えたわけでもなく、ズンズン進める。ま、滑って水の中に足を突っ込んでしまったのは言うまでもないけど…
この看板を見たあたりで思い出した。
“トーフ岩”ってどの辺で見れるんだろう??
以前から気になっていたトーフ岩が見えるって言う展望台があるとかないとか?ざっくりな記憶がいきなり蘇ってきた。そしてちょうど展望が開けたので、ふと今登って来た道の方を振り返ると…
オレのデジカメじゃこれが限界だけど、くっきりトーフ岩が見える。“トーフ岩”とは通称で、正式には高盤岳というらしく、豆腐を手の腕チョンチョンっと切った様な形なので“トウフ岩”なんだそうだ。
あそこの山に行くルートなんてあったら、人気あんだろうけどなぁ…ってか、いずれ行ってみたいな。
(聞いた話では、ルートはあるんだそうだけど公開してないそうで、地元の人は行ける人もいるとか…ま、どっちにしてもオレが今行けば遭難100%だろう)
黒味岳への分岐点に到着した。
昨日の宿で宿主の三郎さんに宮之浦岳と黒味岳に行きたいと話したら…
三郎さん:「まずは宮之浦に行って最高峰を体験して、その後で時間と体力あったら黒味はおまけな気分で行ったらいいよ」
とのアドバイスをもらっていた。
こういう時は地元の方の意見に従うのがいい。
黒味岳は後回しにして、宮之浦岳を目指すことにした。