北海道Ⅲ その8根室~塘路 | きよ's Happy Times

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きよが感じる至福のとき、相棒ポデろー(BMWF650GS)との旅を綴ってます。

8月17日。

 15時45分。鈴木食堂のだんなに釧路までどんくらい?と聞くと

「2時間半!」判を押したような答えだった。しかし俺はこの期に及んで遠回りしようとしている。

 “北太平洋シーサイドライン”を地図で見つけたとき、ここを走るしかない!そう思っていた。R44はねずみをよくやってると聞いたもんで、だったら…と、時間がないけどとりあえず行ってみよー!

 R142がシーサイドラインなんだけど、シーサイドなんて言ってもあんまり海は見えない。両サイドは常に緑の木々で覆われている。んが!ここはとーてもハイスピードな道。調子に乗ってどんどんスピードが上がっていく。ここじゃねずみしてないだろー…なんて勝手な解釈で飛ばしていた。いやー気持ちいい!天気は曇っていたが、ピーカンだったら、どんだけ気持ちよかったんだろう…。行けども行けども気分の良い道だ。そうそう、途中こんな看板があった…。

  さすがに入ってはいけないんだろうけど、記念に一枚。しかし…結構長いこの道。霧多布や厚岸へのR123に行っていては、18時半をかなり過ぎてしまいそうだ。うーーー仕方ない、パス!R44に抜けることにした。大切な“課題”がまたひとつ増えた。

 

 この旅でポデろーの燃費がドンなもんか気になっていた。こっち来た最初はリッター26キロだった。かなり悪い。今回のオイルはだめだったかぁ…とうなだれていると次には30キロ。ん?いいじゃん、いいじゃん。そして今回リッター33キロも走っていた!ホントかよ!この気候が良いのかしら?おんなじ速度で走っていられるのがいいんだね。さすが北海道。


 R44から塘路に抜ける近道R221に入る。もう18時を過ぎている。ここから約30キロくらい。まだそんなあんのかよ!やっぱ30分はかかるだろうなぁ。だんだん日も暮れてきた。この時間、人もクルマもバイクも往来のないR221。シカとキツネには遭った、あ~びっくりした。でも…この道もいい!北海道は主要道路より少し外れた道のほうが楽しい!


 18時半を過ぎ、宿にやっと到着した。予想通りの時間。こんなのも気持ち好い瞬間。既に夕食が始まっていた。そそくさと食卓に着く。同じ頃に中年ライダーさん2人が着いていた。みんなギリギリまで…やることおんなじね。

 

 食事が終わり、リビングで何人かを話しをした。その中の一人はどっかで見たような…あっ!ヒカリゴケのところで会ったライダー♂さんだ。こんな偶然あるんだなぁ…知床から何百キロもあるのに、しかも1日置いて再会なんて…あぁこの出会いが若い♀ライダーさんだったら…それは言いっこなし。

 21時50分塘路駅に最終電車が来た。ぼんやり光る外套が幻想的な光景だった。

塘路駅の外套

 何人か居たライダーさんの中で、一番遅くに到着したライダーさんと話しが弾んだ。奈良から来たボルティー乗りのボルティさん♀だ。北海道は何度か来ているようだけど、バイクでは初めてで、外側1周中だそうだ。時計回りに回っているので、だいたいおんなじ道順だったみたい。彼女も知床濃霧組だった。残念だったよね~(仲間だ、仲間だ)なんて言うと「私、悔しかったからもう1回行ったんです、知床峠!今日は景色見られましたよ~」

 あ~~そ~なの、やっぱ晴れてたんだ、知床…。根室も天気よかったし、ってことは昨日の神戸さんたちしっかり見られたんだ~(悔し涙)。



 みんなだんだん部屋に帰っていったが、俺たち2人は、あそこはいい!この道サイコー!あれ美味かったぁ、なんてことを消灯23時まで話しつづけた。酒はビール1杯だったが楽しい会話ができてラッキーだった。ボルティさん、アンガト。彼女は5時には出発するらしい…。パワーあるよ、見ていて頼もしい。


本日の走行距離 390キロ

とうろYHにて


8月18日。

 起床は6時。もうボルティさんはとっくに出発していた。はえー!

そうそう、このとうろYH、若夫婦で切り盛りしていると思いきや、2人ともヘルパーさんだったみたいだ。女の子のヘルパーさんはかわいらしい子で、俺は「こんな若くて、きれいなのに、えらいなぁ」と、おっさんな気持ちで見ていたけど、なんだぁ奥さんぢゃなかったのね。だったらもっと話しときゃよかったと、出発のときに知った…。

 

 さァ今日は北海道最終日。苫小牧に21時くらいでOKなので、のんびり行くか!