『ユニコーン2023ー2024ツアー「クロスロード」』広島上野学園ホールに行ってきました。
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セット後方の台の上に5人が並んで登場。それぞれが色んなポーズをとり、その後ステージに降りてきた。

1曲目は「クロスロード」。5人がステージ右端に集まる。あれっ、なんで? 
人のいいのんびり君が交差点を渡っているようなシチュエーションを、どんな楽器かはよく見えないが、ほのぼのと可愛らしい演奏が始まった。


今週はやるぞと張り切って 先週と同じ交差点
足元ばかり気になっちゃって 信号が黄色になっちゃった
昨日は左 じゃあ今日は右 人の話をうのみにばっかして
毎週毎週すってん転んじゃう

ここまで民生君が歌い終わると、それぞれが自分の楽器の場所に走っていく。そしてバンド演奏が始まった。

だけど とにかく歩けばいい そう ジャスライカ ウォーキングドッグ
何かに当たるまで そう ウォーキングオンザクロスロード
あかるい明日は そのまま未来さ 未来は明るい 明日もそのまま
とにかく歩こう 明るい交差点

♪だけど♪の民生君の力強い声と迫力のあるバンド演奏で一気に華やかになった。 
そしてまた2番が始まると、再び5人がステージの右端に集合し可愛い演奏に。
うわー、こういう遊びをステージでやるってユニコーン凄いわ。なんだか感動。物凄く印象的な「クロスロード」になった。

次が「Feel So Moon」。これも大好きな曲だからテンションが上がる。

続いて「与える男」。うおー、嬉しい! 大学生の時にユニコーンを興味を持ち、リリースされてすぐに『SPRINGMAN』を購入。これが初めて買ったユニコーンのCDで、ここから私のユニコーンが始まった。そのアルバムの1曲目の曲だから、凄く印象深い曲なので、ライブで聴けて嬉しかった。

「OAW! 」、会場全体で何度も”おわっ”と声を上げ、そして腕を振り上げる。あー楽しい!

おー、「頼みたいぜ」! 小刻みに体が揺れてくる。そして”BACK! BACK! GO! GO!”の所で会場全体が盛り上がる。最後の♪全力でお願いしてゴーゴー♪で最高潮に。あー、気持ちいい!

「オカゲサマ」、ABEDONがトランペット、民生君がサックスを演奏。ギターとは違う管楽器での盛り上がりがよかった。

「モッカ幸せ」。


のんびり 昼寝したりして
のびたり あくびしたりして
あー気ままに 寝そべってる

キミがボクの うちに来て
なにかと 世話が焼けるけど
あー素敵な 瞳だね

キミはボクの 宝物
なにかと 世話が焼けるけど
あー素敵な 毛並みだね
でも言葉は 通じない

昨年さくらが亡くなったが、この曲の歌詞がさくらに重なる。楽し気な曲調だけど、さくらを思いながらしっとりと聴いた。

「バイカーズパラダイス」、バイクの曲なのでメンバー全員がヘルメットをかぶってた。

ABEDONボーカルの「ZERO」、かっこよかった。

「チラーRhythm」、ジンギスカンのような曲調で内気な男子の心情を歌った面白いこの曲も大好きなので聴けて嬉しかった。体が大きく横揺れして、私の中では今回のライブで一番盛り上がったかも。


面と向かってまともに話せない まぶしすぎてまともには見れない
君の事を僕たちはいつでも 壁にかくれていつも見てるから

ちら


「SAMURAI 5」、曲の途中でABEDONが交差点で白い紙袋に躓き、紙袋を拾い上げる。拾い上げるものが各会場で違うらしく、今回は何?という表情でABEDONが紙袋から拾ったのはお好み焼き用のヘラ。それも食べる用の小ささヘラじゃなくて、作る用の大きなヘラ。
そして2回目に紙袋に躓いて拾い上げると、中に入っていたのはお好み焼き。そしてステージ上でABEDONがヘラを使ってお好み焼きを食べ始めた。
その時会場からは小学生らしき男の子の可愛い声援で”しっかり食べてね”、それがとても微笑ましい。
そして途中民生君も食べ始め、川西さん、EBIも食べ、完食したようだ。
その後、今度は交差点で100円玉を拾う。お金を拾ったので交番に届けなくちゃ、ABEDONが会場に”警察の方いますか?”と尋ねると、沢山の人が手を挙げる。そんな中、一人の人がステージに向かって走って行った。さっきの小学生らしき子どもだった。それを見たABEDONが小学生の男の子をステージの上にあげ、ABEDONが男の子を抱きかかえた。すると男の子がマイクに向かって”イエーイ!”と叫ぶもんだから、会場もそれに”イエーイ!”で応え大盛り上がり! えー、こんなことってあるんや、初めて見た。

「大迷惑」、♪3年2か月の過酷な一人旅♪から♪この悲しみをどうすりゃいいの♪の間の川西さんのドラミングがかっこよすぎたので、その後の民生君のサビの部分が更にぐっときた。

「すばらしい日々」、今回序盤に「与える男」を聴いたせいか、『SPRINGMAN』を聴いていた時代である、少年ジャンプと少年マガジンが置いてあった大学の研究室や、冬で枯れた木々が並ぶ大学の街路樹の風景が頭の中にフラッシュバックしてきた。すばらしい(!?)日々を思い返しながら、しみじみと曲を聴いていた。

最後は「アルカセ 」
曲の一番最後、


どう ムダな事など なかったろ
どう 思えばそれで 良かったろ
そう言って笑ってそう 得意げにしてそう あなたは

民生君の歌声の迫力が凄すぎる。そして川西さんのドラムが熱すぎる。ドラムが終わった後に右腕を振り上げた川西さんが印象的。
そして最後の最後はABEDONのピアノソロで静かに終える。
感動的なフィナーレだった。

アンコールでは「100年ぶる~す」。ABEDONは青いショー用のジャケットを着て、残り4人はカープのユニフォーム。背番号は民生君は082、テッシーは3623、EBIは14、川西さんはエルドレットの絵が入った55。
この曲は5人が旗とマイクを持ち、演奏は録音されたものが流れる〇〇・ボンバーのようなユニコーンでは普段見れない形式。
メンバーがステージ袖に行って旗で観客と触れ合ったり、5人がマイクを握って歌うなどいつもと違う風景。
でもバンドのよる楽器の演奏ではなく、録音音源の再生のため、曲としての深みが感じられなかった。
しかし試みとしては面白く、普段の演奏がどれだけ凄かったのかが分かるいい機会になった。



今回のライブは民生君ボーカルの曲が多く、グダグダMCが少ない、いつもより正統派よりのライブだったと思った。

今回のアルバム『クロスロード』は”楽しい”をテーマにしたアルバムで、合いの手を入れる曲が多く、またアルバム以外の曲でも会場全体で声を出したり、手を振り上げるような曲が多く、今まで参加したユニコーンライブ(2014以降でまだ経験浅いですが)の中で一番楽しいライブだった。

最近川西さんは夕方に広島ローカルのテレビ番組でコメンテーターで出演し、飾らない人柄を見ていたので、今まで以上に親近感を持って見ていた。

今回も5人がそれぞれ味を出した素晴らしいライブでした。ほんと衰えなんかに無縁の5人だった。
楽しい時間をありとうございました。また広島に来て下さいね。

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セットリスト
1.クロスロード 17th『クロスロード』
2.Feel So Moon 12th『イーガジャケジョロ』
3.与える男 8th『SPRINGMAN』
4.ネイビーオレンジ 17th『クロスロード』
5.OAW! 17th『クロスロード』
6.米米夢 17th『クロスロード』
7.頼みたいぜ 10th『Z』
8.オカゲサマ 17th『クロスロード』
9.1万トンバース 17th『クロスロード』
10.モッカ幸せ 17th『クロスロード』
11.風と太陽 13th『ゅ 13-14』
12.オラ後半戦いくだ 17th『クロスロード』
13.デジタルスープ 10th『Z』
14.バイカーズパラダイス 17th『クロスロード』
15.ZERO 14th『UC100V』
16.チラーRhythm 15th『UC100W』
17.SAMURAI 5 10th『Z』
18.大迷惑 3rd『服部』
19.すばらしい日々 8th『SPRINGMAN』
20.アルカセ 17th『クロスロード』
アンコール 
21.ひまわり 9th『シャンブル』
22.100年ぶる~す 17th『クロスロード』