ナショナルジオグラフィック(ナショジオワイルド)のドキュメンタリー番組

①「孤独なメスライオン~4年間の記録~」
②「リウワ平原の最後のメスライオン」
③「続・リウワ平原の最後のメスライオン」

この3作品は、全て同じ主人公のメスライオン・レディ・リウワのお話です。

時系列としては、②→①→③の順序になると思います。

まず①②から!

レディリウワは、リウワ平原最後のライオンでした。
家族は人間たちに殺されてしまいました。

レディリウワは、一頭でも逞しく生きてます。
彼女の狩りの技術は凄く、獲物を捕らえてもハイエナに進んであげたりする程です。
(ほんとに筋肉隆々で普通のメスライオンと比べてもかなりガタイがいいです)

でも彼女は孤独です…

彼女を長年撮影してきたハーバート・ブラウアー

レディリウワは、いつしか、撮影を終えて帰る撮影班のあとをついてくるようになりました。

ブラウアー氏は彼女にエサをあげたことは一度もありません。

レディリウワは、朝になってもまだキャンプ場の前にいました。
…一晩を隣で過ごすようになったのです。

ブラウアー氏は、いつしか彼女と心が通い合うようになりました。

彼女の孤独が分かります…

彼女には仲間が必要です。

…そこから、リウワ平原に、ライオンの群れを復活させる計画が始まりました。

リウワ平原にライオンの群れは復活するのでしょうか。

…という感じです。

長々と書いてしまいましたが、もちろんメインは、この後の再生計画の方です。

再生計画の内容は、「他の地域から、オスライオン(←放浪中のオスライオンです)を連れてくる→レディリウワと仲良くなる→レディリウワが子供を産む→家族=群れができる」というものです。

①②は、再生計画の途中段階まで、③は、その続きです(ただし、①と③は重複している時期があります)。

これらの作品をみると、「群れ」一つ作るのがどれ程大変か良く分かりますしょぼんしょぼん

みつりょうしゃさ~ん、ライオンさんを殺さないであげてよ~!!って思っちゃいます…さすがナショジオ!!



【↓ネタバレです!】完全に!







再生計画の結果?その後?を簡単にお話しします。

①の段階

まず第一弾として、オス一頭をつれてきます。

ライオンの生息する地域で、録音したメスの声を流しオスライオンを呼びだします。

移動中は麻酔を使います。

→その結果
麻酔から目覚めたオスライオンは、知らない土地に突然連れて来られたことでパニックになり、もう一度麻酔を打つと、ごはんを喉に詰まらせ死んでしまいました。麻酔を打った時、まだのどに食事が残っていたためうまく呼吸ができず窒息死してしまったのです。←実はこのエピソードは③では省略されています(あえてふせたのかなー?)。
オスライオンは、見知らぬ土地を嫌う習性があるらしいです。

悲劇ですが、次は、この教訓を活かし、オスライオン2頭を連れてくることにしました。

まだたてがみが生え揃っていない4歳くらいのオスライオン兄弟でした。

→その結果
紆余曲折を経て、長年かけて、レディリウワはオスライオンを受け入れ交尾をするようになりますが、子供はうまれませんでした。←レディリウワはもう高齢だからだと思います。


第三弾(ここからは、①②では描かれていません。)
群れの繁栄に子供は欠かせません。子供を産むメスライオンを連れてくる必要があります。
連れてきたメスライオンはまだ幼さの残る2歳くらい(←3歳だったかも)。姉妹を選びました。

→その結果

幼いメスライオンは、まずオスライオンから守る必要があります、オスライオンはメスライオンの命を奪いかねません。
レディリウワの庇護が必要です。
最初はレディリウワも、オスライオンが近づこうとすると前に立ちはだかり、率先して幼いメスライオンを守っていました。
しかし、彼女は、これまで一頭で生活してきました。誰かとの生活を強いられる日々に強いストレスを感じていました。
ある日、彼女は、メスライオンたちを見捨てました。縄張りから去ったのです。

その後、メスライオン、オスライオンどちらも1頭ずつ人間に殺されてしまい、1頭ずつになりました。

ブラウアー氏は、レディリウワが戻ってきた時、ある決断をしました。

レディリウワと残りのメスライオンを囲いの中に入れ、強制的に共同生活をするよう計ったのです。二頭に絆を持たせるために。

…しかし、二頭は、周囲の期待に反し、最後まで仲良くなることはありませんでした。

5週間後(←たぶん)、メスライオンとレディリウワを囲いから出しました。

メスライオンは、その間に、オスライオンを受け入れる準備ができたのです。

メスライオンとオスライオンは交尾を始めました。
希望がまた出てきます。

でもレディリウワは蚊帳の外。

レディリウワは、また去ってしまいました。

…しかし何日か後、そこには、またレディリウワの姿がありました。

メスライオンはレディリウワにかけよります。

ブラウアー氏を見つめるレディリウワの目は、「これでいいんでしょう?これがあなたの望みなんでしょう?」と言っているようでした。

その日。
狩りをするメスライオンの後ろに、レディリウワの姿がありました。

こんなことは初めてのことです。
二頭が一緒に狩りをするのです。

レディリウワとメスライオンが獲物を捕らえると、そこにオスライオンが加わりました。

これぞ群れの姿です。

数ヶ月後にはここにメスライオンが産んだ子供が加わることでしょう。


……というおはなしです。
かなり詳しく書いたので、完全にネタバレです。

というかこの後も気になりますよねー…続きはどうなったんだろう…いつか放送されるのかなー…