しし座ライオンの世界しし座

ナショジオワイルドのライオンの世界というドキュメンタリー番組についてです

この番組の見どころは

○メスライオンの偉大さ

○色んなオスライオン

○写真でみるライオン   ←ほんと感動的です。うちの主人さえ唸っていました

の3つです。

この番組の素晴らしさ、貴重さは、ライオンの初心さには絶対分からないと思うので、ぜひ他の番組をみた後に、最後の方に観てみてください!

ここから【ネタバレ注意です】

○メスライオンの偉大さ

  その群れは何頭かのメスライオンの姉妹とその子供たちで構成されています。
  オスライオンが不在で、食べ物も不足しているので、その群れは常に飢えていました

  でもリーダーのメスライオンは、とても賢くて強く、その偉大さに惚れた撮影クルーは、その群れを追うことにしたのです

  そのリーダーのメスライオンの観察を通して、感動的な新たな瞬間に立ち会うことができたのです

  ◆(肉食)動物にも犠牲の精神があること
  その群れの縄張りには動物が少なく常に飢えています
  イボイノシシは土の下に穴を掘って住んでいます
  捕食するためには足で穴を掘って捕まえなければならないんですが、場合によっては穴に落ちてそのまま死んでしまうこともあるんです
  ライオンにとっては危険な食べ物です

  そのメスライオンは、穴を掘ってまず一匹イボイノシシを捕まえました

  そのイボイノシシにみんなが群がります。

  ライオンの社会は上下関係がハッキリしているので、本来はそのメスライオンが真っ先にイボイノシシを食べてもおかしくないのです

  まだ幼い子供にならまだしも、姉妹や大人になりつつある子供に遠慮する必要はありません

  しかしこのメスライオンは、姉妹たちがイボイノシシに群がるなか、さらにイボイノシシを捕らえようと穴を掘り始めたのです

  もう一度言いますが、イボイノシシを狙うことは命の危険を伴います。よくノマド(放浪ライオン)が狙って失敗しています。
  つまり、もう一匹捕まえられるとは限らないのです

  これまで色んな番組をみてきましたが、食事を前にしたライオンの本能というものは非常に恐ろしく、血の匂いをかいで冷静でいられるなんてあり得ません。

  ◆子供を全員育てあげたこと
  そんな飢えた環境の中、そのメスライオンの群れは、子供を全員育て上げました。

  オスライオンも不在の中、それはほんとに素晴らしいことで、いかにそのメスライオンを中心とした群れが素晴らしいか分かると思います

  ◆オスライオンに対抗する強さ

  その群れの元にある日オスライオンが一頭来ます

  このオスライオンは、実は子供たちのお父さんなんですが、暫く不在にしていたのか、メスライオンは過敏に反応します

  いっしょに暮らすことは受け入れますが、子供たちに近づけようとしません。
  それから暫くして、子供たちもちょっとずつ慣れてきたときのことです。
  オスライオンが、自分にじゃれてくる子供たちがウザかったのか、少し乱暴に追い払いました。

  それをみていたメスライオン

  リーダーを中心に3頭で、オス1頭を囲み、攻撃を加えたのです。

  もちろん本気で戦うわけではありません。力関係を示すための儀式のようなものでもあります。

  ライオンに詳しい方は分かると思いますが、3対1だったとしても、たぶん本気で戦えばオスが勝つでしょうから、こんな態度をオスに示すメスライオンをみたことはありません。 
  リーダーのメスライオンは、オスライオンのお尻に噛み付いてさえいました笑

  素晴らしいメスライオン

  自分を犠牲にして群れを守り、オスライオンを恐れずに釘をさす

  感動的でしたね

○オスライオン

  この番組では、「オスライオン」も見どころです

  オスライオンは、だいたい3歳くらいになると、産まれ育った群れを兄弟従兄弟と共に追い出され、放浪の旅に出ます。

  だいたい群れには数頭のメスライオンがいて、だいたい同時期に子供をうむので、兄弟、従兄弟と一緒に育つのです。

  ですので同時期に生まれた兄弟、従兄弟の中に、同じオスが何頭いるかで、一生の全てが決まり、多ければ多いほど、追い出された後の生活はとても安全で楽なものになります。

  一匹なんて最悪です

  もちろん数が多いとそれだけ餌に困るのは間違いないんですが、数が多ければ、群れを乗っ取るのも若くで可能になるので、早く楽な生活を手に入れられるのです。

◆オスライオン1対3の戦いに生き残った1頭のオス

  今回のオスの主人公は1頭です。
  シーボーイと名付けられています。

  このシーボーイ、メスライオンには弱かったんですが、でも実はとても強いようです。
  この群れに来る前は、別の群れにいて、他のオスに乗っ取られてここに行き着いたらしいんですが、乗っ取られるとき、3頭のオスと戦って生き延びたのです

  1対2でも戦わず諦める者も多い中、勇敢にも応戦し、怪我を負いながらも、もちろん逃げながらもとにかく生き残ったのです

  ◆オスライオン兄弟の絆

  シーボーイ1頭だけと思われたんですが、実はもう一頭いて、再会を果たしました

  兄弟、従兄弟は、基本的にずっと一緒に行動します。
  その様子もこの番組では分かります

  ◆病気で死ぬライオンの悲惨さ

  ただ、このもう一頭のオスライオン、実は結核にかかっています

  動くこともできず飢えて死んでいくとても残酷な様子も描かれています

  ◆最強のオスライオン軍団キラーズ

  シーボーイの元の群れを乗っ取ったのは、キラーズと呼ばれる、なんと4頭もいるオスライオンの兄弟なんです

  最強最悪ですよね

  この軍団については少ししか触れられてなかったので、エピソードはあまり分からないのですが、4頭というのは、初めて聞きました。

  こわいものなしだったでしょうね

  メスライオンがエサを準備するの大変だとは思いますが、オスライオンが複数の群れを兼ねることもあるらしく、そうすればエサの問題も解消するし、問題ありません。

  とにかく4頭には衝撃でした。