アメリカ映画史に残る

おとこ兄弟映画。


考えてみると

兄弟の物語なんて、あまりない。


姉妹と違って

協力したり共感し合うこともあまりない。


姉妹なら

恋愛結婚出産育児結婚生活...etc. 全面において

共感や協力や反発等、物語が生じやすいが


おとこ兄弟は

そんなエロス関係で共有するものなどない。


ただ

プロレス兄弟は違った!


バンプ(受け身)をとった者だけが分かる!」世界=プロレス。



ケリーフォンエリックが好きで

アメリカ留学中

街に

ケリーがどさ回りでやって来た!とき

プロレス会場まで自転車で1時間とばして

ケリーを見に行った。


アメリカの郊外で

夜間、うろうろしてるやつなんて

浮浪者か強盗くらいしかいない。

日本人の観客なんてオレひとり。

結構、心細い思いでプロレス観戦したものです。


メインは

ケリー。

もう既に

片足切断後。義足状態。

「マジか!?ドロップキック上手ぇー!」


フィニッシュは

ディスカス(円盤投げ)パンチやったかな?

アイアンクローやったかな?


試合後

どさ回り興行だったので

サインや写真撮影に応じるケリー。


オレは

自転車が心配なんで

そそくさと会場をあとにしました。



実話をもとにした映画。

劇中のエピソードは

どこまで事実なんだろう?


デビットが日本からケビンに送った絵はがき。

ケビンの童貞バナシ。

母親の喪服バナシ。

そして

ラストの衝撃的シーン。


ケリーが裸足でバイクに乗るトンチキ野郎なのは事実なんだろうな。

あとマイクの下手くそな受け身も。。。


徹頭徹尾

トンチキな一家なんだわな。

映画では

分かりやすく「毒親」物語に

まとめていたけど


明らかに

ドラッグの影響が大きい。

プロレスラーとドラッグ。

そして

鎮痛剤は欠かせない。


バンプをとる日々はクスリなしでは過ごせない。



クリスベノワ=ペガサスキッド。

プロレス史上最悪の悲劇。

(知らないヒトは、勝手にググれ!)


プロレスについて

家族について

兄弟について

そして

ボクとケリーフォンエリックのただ一度の邂逅。

いろんなことに

思い馳せた。



今年度、暫定1位:「アイアンクロー」