
【問題】 〇井住友銀行は、118兆円ものお金をどうやって用意したのでしょう?
《前回のお話》
・借金するとやっぱり預金が増える。二行を合わせて考えようと、一行だけで考えようと、同じことだ。
・銀行は預金を自分で創ってもいいらしい。すごい。銀行は本当にすごいぞ!
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銀行は「預金を創る」というチート能力を持っています。その能力を発動して、ブラック(株)の預金を1兆「増やし」ました。

預金なんてものは所詮、コンピュータに入力してある数字です。数字を書き換えるだけです。簡単でしょ?

いやいやいや。ダメだろ。お金を勝手に作ったら犯罪なんだぞ。
それは現金の話でしょ。確かに、自分で一万円札を印刷したら贋金作りで捕まりますよね。でも、銀行が創っているのは現金ではなく預金です。

現金も預金も同じお金だろ。
馬と鹿とは全然違う生き物ですよピヨさん。

【馬】 鹿とは全然違う生き物

お前は何を言っとるんだ。
間違えました。現金と預金とは全然別物です。英語でも、現金はCurrency、預金はDepositと、使う単語が全く違うのです(※1)。「どっちも同じお金だ」というのは「馬も鹿も同じ生き物だ」というのと同じくらいの暴論です。

あの...鹿です。

馬はあっち行け。
では、現金と預金とはどう違うのでしょうか。ピヨさん、銀行から現金を引き出す時の事を覚えていますか?

預金3万を銀行に差し出せば、それを現金3万と引き換えてもらえますよね?

そりゃそうだな。
それはつまり、預金とは、ただの現金との引換券に過ぎない、ということなのです。
・現金: 本物のお金
・預金: 本物のお金との引換券
↑これが現金と預金との違いです。

なんかよく解らんこと言い出した。じゃあなんだよ、振込で買い物するときは、本物のお金じゃなくて引換券で料金を払ってるってことか?(※2)

(雑)

お前はもういいから。
その通りです。引換券で払っているのです。本物のお金じゃなくったって、相手が受け取ってくれさえすれば支払いは出来るのです。たとえばデパートの商品券なんかがそうですね。商品券でお買い物できるでしょ?

ぐぬぬ。
次回に続きます。
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えっと、鹿です。

馬は 厩舎 に帰りなさい。

鹿です。

ほ~らニンジンだぞ~!!

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※1 説明の都合上、本ブログでは、日銀当座預金も金庫内の紙幣も合わせて「現金」と表現しています。日銀当座預金に相当するReserveが記事中に出てこないのはそのためです。なお、銀行の負債としてのDepositは正確にはDeposit Payableと言います。
※2 このへんをちゃんと説明しようとすると「お金とはそもそも何か」という話になるのですが、子供には流石に難しいと思うので当ブログでそこまで踏み込むかどうかは未定ですf(^-^; よってさしあたりは、現金=本物のお金、という表現をすることにします。
なお実際には馬は特にニンジンが好きなわけじゃないそうです。