NHKのBS時代劇「あきない世傳 金と銀」は今度の金曜日で最終回を迎える。

それと平行して原作を文庫本で読んでみた。

全部で13巻ある。

読めるかな?と思ったが存外すらすら読めた。

多分文章の8割方は、心の声やら語りやら回想やらも入れると会話文。

だから読みやすい。

はんなり というのは多分京言葉の形容かなと思うが、それに近い大坂言葉。

加えてチャキチャキの江戸っ子言葉。

何故か主人公の幸だけが、字面だけ見たら標準語。

摂津言葉がこうなのかとも思うが、妹の結の口調とかちょっと違うので、よくわからず。

でもまぁ、主人公の幸は恐ろしくアイデアウーマンで、次から次へと色々出てくるなぁと感心。

まぁ「知恵」とは書いてあるのですが、現代的感覚では知恵って見識とか思慮とか、本質を見抜く洞察力とか、機転とか、アイデアを含めた創意工夫をも含めた広い意味があるように思う。

主人公は機転や思慮も無論あるが、創意工夫が特に秀でたキャラ。


と思いましたです。


松坂屋の前身「いとう屋」にモデルの女性がいたらしい。


そして波瀾万丈なストーリーでした。


妹の結夫婦が、実質的なラスボス。


個人的には、意外と有能な「お竹どん」とか、切れ者だけれど柔らかな言葉と表情で包む船場の嬢さん出身の女性実業家菊栄さんとか、良いですねぇ。


印象に残ったのは明の書「菜根譚」からの引用。


要所要所で出てまいるのですが。


「衰颯的景象 就在盛満中」


衰退の兆しは隆盛の中に始まる、の意。


芽吹きは葉が枯れて落ちる時に始まっている、という意味の文が続くのですが。


似た言葉聞いたことある。


相場の格言(投資における相場)。


強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく。


ちょっと違うかな?


でもまぁ、表層的なトレンドとは逆向きのトレンドの芽が奥の奥にある、なんてよくあるよね。


バブルのピークが年末で弾けた1989年、合計特殊出生率が1.57で丙午の年を下回ったといって、ちょっとしたニュースになったのを記憶しているが、何故2.0を切った時点で報道しないのか?と当時不審に思った。


みんながバブルで浮かれまくっていた時、少子高齢化は確実に始まっていたんじゃん!と思うのである。


さて、テレビドラマの方は原作と比べたら、本当に序盤の序盤で終わってしまうことになる。大奥みたいに、時間をおいてシーズン2とか3とかって続いていくんでしょうか?


そして原作では「金と銀」ってなんのこと?の伏線回収が最後の最後に控えておりました。。。


いろんな色や生地が登場するのですが、ネットでググりつつ、日本の都市文化も学べて勉強になりました。ハイ。