奈良市にある菅原天満宮では戦前まで行われていた鷽替え神事が2008年に約70年ぶりに復活し、以降毎年6月25日の午後1時から境内で執り行われています。
箱に入った木鷽(初穂料1000円)を購入後、「かえましょ」と言いながら7、8回交換し合い、太鼓の合図で終了。箱には番号が書かれたシールが貼られていて、当選番号の人は筆セットや花瓶といった商品が貰えます。一等は高さ30センチの大鷽鳥で、姿かたちは鷽替えで授与される木鷽と同じです。
通常の木鷽は奈良一刀彫で高さ9センチ。いずれも前面に「菅原天満宮」の焼印が押され、切り株にとまる可愛らしい姿を表現しています。
真ん中が復活前年の2007年に試行で行われた鷽替えの際に、氏子ら関係者のみに授与された試作品です(在庫は無いとのこと)。
左側が2008年から2010年まで授与された樹皮が無いタイプでインコのような可愛らしい顔立ちをしています(こちらも在庫無し)。右側が2011年から現在まで授与されている樹皮のある木鷽です。 木鷽の変遷を辿る意味で興味深いものがあります。
菅原天満宮
奈良県奈良市菅原町518
近鉄奈良線「大和西大寺駅」下車、南へ約800メートル(約15分)