先日手にとった週刊誌に
現在七十五歳となった読者が
藤原正彦氏に送った手紙の一節として紹介されていたものですが
彼女が抱えた63年の深い悲しみに
待合室の人目をはばからず涙してしまいました。
私は富山の山奥に住む小作農の、
十一人兄弟の真中として生まれました。
合掌造りの小さな藁葺き屋根の家でした。
終戦後二年ほどたち
私が12歳の時、5歳の妹と
二人で家へ帰る途中の坂道でのことでした。
私が「おんぶしてあげる」と妹に言ってしゃがむと
妹は嬉しそうに笑顔で走って来ました。
なのに私は、妹が近寄るや
さらに十メートルほど先に走って
そこでしゃがんだのです。
妹は泣き出しました。
その悲しそうな顔が今も忘れられません。
大好きだったあの妹になぜあんな意地悪をしたのか、
何度悔やんで何度泣いたことでしょう。
その妹さんはそれから少しして病気を患い、
貧しさゆえに医者にみとられることもなく亡くなったのだそうです・・・・
丈夫な子だけが生きのびるという時代だったのです。
たった五年間しか生きられなかった薄幸の妹を
ほんのふざけ心でいじめただけなのに
彼女は今も60年の痛哭と苦衷にもがき苦しんでいるのです。
あの東北の大震災のなかで
前夜に我が子のわがままを叱った母が子を失う悲劇にみまわれたなら?
両親に反抗し口をきかずに部屋に閉じこもった子どもが
仲直りの切欠をつかめないままに
あの津波によって両親を失っていたならば?
この手紙のご婦人のように
これから一生を背負って後悔の涙を流し続けるのでしょうか?
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子供が安心して暮らせる虐待のない社会をめざし
私たちはこれからもひまわりプロジェクトの活動を
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