これからの世界は、アメリカにおまかせください
アトミック・カフェ


日本の皆さーん、いま見なくてどうするの!マイケル・ムーアの師にして、ブッシュ大統領のいとこ!?の天才たちが作り上げた、最強アンチ・プロパガンダ・ムービー、甦るべくして、今甦る!!

可愛らしい亀のバート君の登場する教育アニメーション。いつも用心深いバート君が子供たちに話しかける「さあ、もしピカッと閃光が走ったらどうする?そう、首を引っ込めて、頭を隠すんだ!」地震訓練さながら一斉に机の下にもぐり込む小学生たち。あるいは放射能測定バッジを胸に、実験動物よろしく爆心地に放り込まれる米国兵たち。彼らに向かって上官が言う「原爆により生じる爆発、熱、放射能のうち、放射能が一番どうでもいいものだ。大丈夫、君たちに危険はない……。」
今から見ると荒唐無稽の、冷戦下40年~50年代にかけてのニュースフィルムやアメリカ政府製作の広報フィルムだけを素材に、ナレーションを一切加えずに編集の妙技だけで見せ切る、クールかつブラックなエディトリアル・ドキュメンタリー。冷戦期から現在まで脈々と続くアメリカの大衆プロパガンダ戦略が、ノー天気なポップソングとフィルム・コラージュの隙間から立ち上がってくる。3人の共同監督のうち、2人がブッシュ現大統領のいとこ!それが一家最大の天敵マイケル・ムーアにドキュメンタリー映画制作のイロハを教えてしまった。ムーアの『ロジャー&ミー』や『ボウリング・フォー・コロンバイン』を見れば、この作品からの影響は一目瞭然。そんな歴史のネジれと皮肉にも心馳せつつ、この伝説の傑作を心して見よ!



アトミック・カフェ(ATOMIC CAFE)
監督・製作・編集 ケヴィン・ラファティ(Kevin Rafferty)ジェーン・ローダー(Jayne Loader)・ピアース・ラファティ(Pierce Rafferty)

1982年アメリカ映画/87分/スタンダードサイズ/モノラル
英語版/日本語字幕/翻訳:青山南
ボストン映画批評家協会賞 最優秀ドキュメンタリー賞受賞


[引用元]