銀河サーカス団物語 エピソード0 はじまりの時4 |   希夙の絵本とイラストと☆彡

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宇宙からの目で伝えます
 

このお話は 絵本「銀河サーカス団」に続いていくお話です


銀河サーカス団物語 エピソード0

はじまりの時4





                                             絵 希夙






軍需工場に忍び込み
 

最新の大型爆弾


ミサイルの弾頭を抜きとり


居住スペースをつくる



体を固定するためのベルトを内側に溶接し


向かい側に 分厚い耐熱ガラスの小窓をつけた


保護用の布団で 水の入った一升瓶を巻き 食料を積んだ


と言っても 
母さんの作ってくれたおむすび3個だけ


2個は「母さんと穂子のぶん」と



布巾をかぶせて置いてきた



何度も綿密に 打ち合わせしてきたが


時間がどんどん過ぎていく




そんな中


嵐の音に混じって 人のやってくる気配がし


「まずい軍だ ろうそくを消せ」


緊張が走り ぼくらは 闇の中で息をのんだ






ドドーン


雷鳴とともに稲光が走り


浮かび上がったシルエットが こちらを見ている


見つかった…



むこうは1人


こちらは、3人




突然


バラバラバラバラ


堅いものが降ってきて


工場の屋根にあたり何も聞こえなくなった


見回りの兵は 仲間を呼びにいくのか きびすを返し立ち去った


どちらにしても 時間がない




「運び出そう」


佑も 治も 毎日通っていた軍需工場だ


目をつぶっても進める


「兄ちゃん…」


「しょう 大丈夫だよ」


佑は 弟の手をとり トロッコの手こぎ棒をにぎらせた


「この棒を 兄ちゃんに合わせて 押し上げるんだ」 


「治 行くぞ!」


ミサイルは 発射台ごとレールの上を滑っていく






『夢の兵器』


と 毎日繰り返し ラジオから流れた


これを巨大戦艦に積んで


アメリカ本土を攻撃に行くと言う



確かに 大きく 破壊力も 今までにないものとなるだろう 


だが


これを一発ぶっ放したところで


アメリカは ビクともしやしない 


とてつもなく大きな国なのだ



日本軍はおかしくなっているのか


それとも 


わかっていてやらせるのか



軍人になったって みんな人の子


人を殺し 殺されるために 生まれてきたんじゃない


お国のためと


入ったものは みなイカレていく


太一は 卑怯ものじゃない 明るくて 優しくて 正直で 賢くて 最高の友だちだった


まともだったんだよ


ここまできてしまった日本は


負けるしか戦争を終わらせられない



「こんな兵器 要らないんだ」






「ぼくの夢は ここ!アンドロメダ銀河へ行くこと」


「本当に 行けると思っているの?」


「どうして 行けないって思うの?」


「お兄ちゃんの夢は?」


満面の笑みで尋ねたしょうに



「兄ちゃんの夢か


戦争が終わること かな


……


そうだよ そうしよう しょう!


兄ちゃんの夢としょうの夢は 1つなんだ!」


満面の笑みで 佑は答えた







「さぁ行こう!」


3人は


嵐に向かうために


工場の大扉を押し開ける





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