あまりに暴れるので、保定しなければとダックスフンド君の前足を一つに持ち、ダックスフンド君の腹を、キツネの肘と横腹で抱え込んだ。キツネの空いた手で、ダックスフンド君の口を軽く握るように、キツネの胸元に押し当てる。

動けなくなったダックスフンド君は、それでも唸るのを止めなかった。

そして、普通の人スイッチをオフ。

目に見えない触手みたいな物で探り、スキャン開始。

キツネの頭の中には、映像が見えだした。
しかし。

ダックスフンド君は逃げ回るのか、なかなか見つからず。

キツネは知人に連れてきて欲しい、と頼みました。

ほどなく、嫌がりバタバタ暴れるダックスフンド君が、凄い唸り声と共に捕獲されて来ました。

「有難う。ごめんね、後ろ足持つから、前足おさまえていて」
と、キツネは言い、2人かがりで絨毯の上に下ろし、おさまえます。

ダックスフンド君は、短足の宿命といいますか、腰や骨盤がとてもデリケートですので。酷く緊張したのを覚えています。

さあ、やろうか。

顔をひきつらせ、眉間に皺を寄せ、吠えまくるダックスフンド君。

君の原因は何!?
今だに、それが正しかったのか自問自答だ。

しかし、仕事先の方々の、大げさに言えば命に関わる契約違反…。

どうなるか、相談した機関から、動きがあれば連絡をして下さると言うが。

どうぞ穏便に。

そう願っている。