今更だけどおさらい。自賠責保険 | FP阿部理恵の「お金の知識ないと生き残れないよ」

FP阿部理恵の「お金の知識ないと生き残れないよ」

世の中のお金に関する情報、お金のメンタル、おひとり様向けなど、お金に関する様々なこと発信しています。

*マネーゴーランドが廃止になったようなので、元原稿を掲載しています。

 

 

自動車・バイクを購入したら必ず自賠責に入るのはご存知だと思いますが、強制的に入らされる保険であるがゆえに、入らなかったらどうなるのか、補償内容はどうなっているのかきちんと確認していない方もいるのではないでしょうか。いざという時のために、ここできちんとおさらいしておきましょう。

 

1.自賠責に入らなかったどうなる

 

自賠責は法律で加入が義務付けられているため、加入しないと50万円以下の罰金または1年以下の懲役、さらに免許停止処分になります。

新規で購入の時は忘れなくても、更新時に忘れがちです。更新されていないと同じ処分になります。

自賠責に入っていないと車検も通すことができなくなりますので、注意が必要です。

自分が何年契約にしているのか、チェックしておきましょう。

 

 

2.補償内容

 

自賠責は他人をケガさせたり、死亡させたりという人身事故のみ補償し、補償内容は大きく3つに分かれます。

・傷害:最高120万円まで補償(治療関係費・文書料・休業損害・慰謝料)

・後遺障害:最高4000万円まで補償(逸失利益・慰謝料)

・死亡:最高3000万円まで補償(葬儀費・逸失利益・慰謝料)

 

保険金額は、例えば、慰謝料は1日当たり4200円と決められているので、それに実日数をかける形で計算します。

 

 

3.保険料

 

保険料は車種と保険期間によって決まります。保険期間は12か月~37か月まであります。車検は最初は3年後、以後2年ごとですが、これに併せれば36か月、24か月でよさそうですが、車検は満了日の夜24時まで有効、自賠責は満了日の正午12時まで有効というルールのため、12時間の空白ができないように36か月+1か月、24か月+1か月というようになっています。

 

 

4.手続きが必要なとき

 

保険期間が満了になった時、住所・名前が変更になった時、車両の持ち主が変わった・廃車になった時、車両を替えた・車両ナンバーを替えた時、手続きが必要です。

手続きの内容によって、電話受付で可能なものもありますので、各保険会社に問い合わせてください。

廃車などで解約した場合、返戻金があります。保険期間の残り月数に併せて計算されますので、早めにお手続きをしないと損をしてしまいます。

 

以上、自賠責保険の基本的な内容をお伝えしましたが、万が一の時慌てないように、ご自身の保険内容をチェックしておいてください。

 

 

(2016年6月掲載)

http://money-goround.jp/article/2016/06/28/2484.html