こんばんは。
先日、いつもブログを
読ませていただいている方が
オススメしていた、
NNNドキュメント
「私…がんになりました。 アナウンサーの乳がん闘病記
の再放送を昨日、娘と見ました。
私はこれまで、子どもたちに、
乳癌の手術の様子を話したことは
ありませんでした。
もちろん、手術して、
左胸がなくなったことは
会話の中で話していますが、
手術当日は学校や保育園に
行ってもらったので、
子供たちが術後、
私がどういう姿だったかは
知ることはありせんでした。
術後娘に会ったのは、
3、4日経ってからだったと思います。
未就学児だった息子たちとは
病院の規則で面会できず。
娘に会ったとき、
普通に歩けるし、
ご飯も食べれるし、
ドレーンは付いているけれど、
快方に向かっていましたので
そんなに衝撃は受けてなかったと
思います。
昨日、
一人で昨日のドキュメントを録画で
見ていると、
勉強を終えた娘も
いつの間にか、私の横に座り、
食い入るように見ていました。
手術中や、手術後の
恩田アナの姿をみて、
ママもこんな風だったの??
って聞かれ、
そうだよ。
手術室もこんな感じだし、
手術後は酸素マスクも付けてたよ。
って話をすると、
少しショックを受けたようでした。
今でも、子どもたちに弱った手術後の姿を
見せなかったことに後悔はありませんが、
少しずつ
子どもたちも成長してきたし、
私も落ち着いてきたし、
子どもたち自身も、
自分の身体を守るために、
いつかそのときのことを、
話すことも大切なことかなと
思った瞬間でした。
番組の中で、
印象的だった言葉。
恩田アナが、
患者が選んだ選択を、
周りの人は、応援してあげて欲しい。
という言葉。
凄く共感できて、涙がでました。
今や癌は、診察室の中で、
普通に患者本人告知され、
自分で治療を決める選択を迫られる病気です。
だから、
色んな治療法の中で、
患者は、凄く悩みながらも、
自分にとって、
一番良いと思える治療を
選択しています。
それは、きっと、
一人ひとり違うし、
それが、果たして正解だったのか?
患者は迷いながらも、
自分の選択を信じて
治療を続けています。
だから、周りの人はその選択を応援して欲しい。
私自身も、ホルモン療法を途中で止め、
その選択があっていたのか、
未だに迷っている時もあるのです。
特に、今回の腋窩のしこりのように、
何か不調を感じるたび、
自分が選んだ選択が
間違っていたんじゃないか?って、
思うものです。
恩田アナは3%の上乗せの為に、
副作用の辛い化学療法を選択されたそうです。
私は、1%の上乗せを捨て、
不調を感じたホルモン療法を断念しました。
どちらも、
患者本人が悩んで出した答えなんです。
医者は最適と思える治療の選択肢は
示してくれますが、強制ではありません。
私の主治医は、
もし、私がホルモン療法をしたいって言ったら、
お薬処方してくれますか?
と聞いたら、もちろん!と答えました。
今のがん治療で、
最終的に、どの治療を選ぶのか、
決めるのは患者本人。なんです。
私が乳癌治療で選択したのは、
全摘して再建という選択肢ですが、
周囲に再建手術を受けることを
理解してもらえず、
精神的に不安定になってしまった時期も
ありました。
だから、
もし貴方の周りに
癌治療をしている方がいたら、
その方の選んだ治療を応援して欲しい。
心の底からそう思います。
その治療は、
ひょっとしたら、
貴方の生活や、仕事に
負担を与えるものかもしれません。
だけど、
がん告知されて、
生命に限りがあるということを
一度でも考えたことのあるがん患者は、
貴方から受けた優しさを、
生涯忘れることはないでしょう。
感謝の心を忘れることはないでしょう。
そして、もし貴方に
何か同じようなことが起こったとき、
きっと全力で、貴方の力になりたいと思うはずです。