仕事中 私は彼を完全に無視することにした それで 忘れることはできないのは分かっている でも それしか方法は無かった 嫌われてもいい 嫌な女だと思われてもいい そうしなければ 私は彼を求めてしまう心が今でも悲鳴を上げているから『会いたい会いたい会いたいと』しかし 私は心の宝箱に鍵を掛けたから 愛する心をそこから出すわけにはいかないのだ 仕事を頼まれても笑顔一つ向けずに無表情のまま仕事に専念した 無駄な抵抗かもしれないそんなことをしても これから先何も変わらないのだから 城山さんを忘れて私に振り向いてくれるわけが無い そんなこと分かっている 家に居ても上の空の毎日だった 旦那が体の具合でも悪いのかと いらいらした表情で聞いた 皮肉たっぷりに 俺と話すのが嫌みたいだな などと言った 実際に 旦那が仕事が忙しくて大変だと愚痴をこぼした時でも 話を聞いている振りをしていた 聞いたところでだから何?と言いたくなるからだ 私だって仕事しているのよと言いたくなる 旦那が体を求めても 頭が痛いからと拒否した 触られたくなかった 殴られてから 旦那を体が拒否している 触らないでなどと言えない 眠っている時でも 安川のことが忘れられないのか 城山さんと仲良く街で買い物をしている夢を見たり 『君とは遊びだった 俺が愛しているのは城山さんだけだ』そう 夢の中で彼が言う 眠るのが怖くなった 毎日が睡眠不足だった 親しくしている会社の先輩が「美里ちゃん 最近何か辛いことでもあったの?見ていて痛々しいほどやつれたって感じよ 何か必死に耐えてる感じね」 そんなことを言われ 自分でも知らないうちに 自分が人の目にはそんな風に見えたのかと驚いた 言われてみれば最近洋服のサイズが合わなくなっていた 好きな人を無理やり忘れるとやはり何かが変化するのだろうか・・・・・・・・・・・・・久しぶりに体重計に乗ってみたら 3k減っていた ため息が出た ダイエットしようとしても減らない体重が恋の病で簡単に減るのだ なんだか可笑しかった 独りで体重計に乗り泣き笑いしてしまった 『バカみたい』・・・・・・・・深く考えないようにしよう 前の自分に戻ればいい マイペースの自分に 寄り道しただけなのだ だからまたもとの自分に・・・・・・・・・・・心に決めた 明るく忘れよう!

でも神様は意地悪でした・・・・・・・・・・・・・