「え?」彼の声だった 「俺 娘と二人なんだ 妻は実家に居て 上の娘と二人」 何故私の電話番号が知っているのかと何故私に電話したのかが分からなかった 「一人で来てるんだろ 何処にいるんだ?」花火がレーザーと競演して夜空に舞うう「綺麗ー・・・・・・」 私は彼の言葉より 花火に心奪われた 「綺麗だな」 彼も花火に心奪われた 「いま・・ビルの近くですけど」 用件を知りたく 問いに答えた 「反対側か 残念そこまでは行けないな」 「え?・・・・・」 何が言いたいのか分からない「今度・・・・・・電話・・・・・・する」大きな花火が電話の声を消した「すみませんけど よく聞えません」「気をつけて帰れよ」 ツーツーツー 電話の音 途切れた 私の心の中で疑問が大きくなる 何で私の電話番号が分かったの 何で私が一人だって分かったの?何で私に電話したの  何で? その日は まっ!いいか!なんて思いながら 心の疑問を消した 色々な事を考えるほど私の心には 余裕が無い 家庭の 特に 旦那とのいざこざに 心が悲しみに溢れた 土日の休みも終わり 疲れが残ったまま 会社に出た 旦那とのいざこざは絶えなく 疲れが 顔に出ていた 「おはようございます」 彼が客と話をしている横を通り過ぎて仕事場まで急いだ 彼の視線を感じた・・・・・・・しばらくして 携帯の着信音 また 番号だけの電話 出なかった 疲れてて出る気もないしどうでもいい 誰なんだと確かめる気もない また着信音 「はい!」 「どうした?疲れているぞ」彼だった・・・「別に 疲れてませんけど そう見えました?」くすくすと笑う彼 「無理するな いいな!」ツーツーツー 言いたいこと言って また 電話は切れた 何ナノよ 馬鹿やロー 私をからかってるわけ! 彼の名は安川 私の 上司 浮気相手 城山弘子 私 林美里 旦那 林正也 思い出せば 切ない思い出 悲しいか幸せだったか分からない