フライデー・ナイトはニューヨーク・シティバレエのコッペリアを観てきました。前回、少しニューヨークにいた間には集中的にオペラを観ていたのですが、ちょうどオペラシーズンも終わりそうなのと、バレエはあまり観ていなかったので、今回の滞在の芸術鑑賞始めはバレエにしました。
NYCBは拠点がリンカーンセンターにあります。リンカーンセンターは、メトロポリタン・オペラ、ニューヨーク・フィルハーモニー、そしてNYCBの拠点があって、ザ・芸術拠点です。

寂しくひとり鑑賞だったのですが、たまたまお隣の席のジェントルマンが(御歳80歳くらとお見受けしました)お一人で来られていて、2度の幕間にニューヨークでの芸術鑑賞の醍醐味のような話をしてくださいました。

今回私がこのバレエを観ようと思ったのは、NYCBが観たかったというのがまずあり、演目を調べたらコッペリアくらいしか聞いたことのある演目がなかったため。やっぱり多少なり知っている演目の方が楽しいかなと思って。

でもですね、おじいちゃま曰く、NYCBの強みは、コッペリアのようなクラシックではなく、初代芸術監督であったバランシン(George Balanchine)とその次のロビンズ(Jerome Robbins)の時代に作られたどちらかというとコンテンポラリーなダンスらしい。ストーリーはなく、ダンスを魅せるものだそうです。

うむむ、そう言われると確かにコッペリアの前はロビンズ週間だったな。

このおじいちゃま、NYCBだけでなく、ニューヨークで鑑賞できるあらゆる芸術に詳しくて、その歴史やら最近の特徴やらをいろいろ教えてもらいました。

たとえば、コッペリアを作ったコッペリウス博士役のダンサー(踊りはなかったので、役者?)は、30年前くらいのNYCBの往年の名ダンサーで、もう引退して久しいが、こうした演目のお年寄り役でときどき出演している、とか。

ニューヨーク・フィルハーモニーは素晴らしいオーケストラだが、リンカーンセンター内の拠点のホールは音響が今ひとつなので、カーネギーホールで聴いた方がよい、というのも今日得た情報のひとつ。

今日のコッペリアはですね、NYCBの強みは活かされていなかったかもしれませんが、これまであまりバレエを観たことがないのもあり、19世紀のクラシック・バレエはやはりとても美しくて、ほわっとなる世界に浸ることができました。

しかし、次はNYCBらしいものを観に行ってきます。