兄の同級生のお母様が亡くなられた。


近所だったので私も面識がある。

女の子がいらっしゃらなくて

「女の子の物は選ぶのが楽しいわ」と小学生の頃は可愛いバッグやハンカチ、ポーチなどをいただいたりした。

私が家を建てた時にもお祝いをいただいて、遊びに来てくださった。

品が良く、おしゃれで可愛らしいおばちゃんだった。


旦那様が亡くなられて、まだお元気だったのに施設に入居された。

それもかなり離れた場所。


後から兄が同級生である三男さんに聞いたら

「地元にいる長兄さんが入れたみたいだ。後から教えられたらしい。

長兄は家が欲しかったんだろう。

すぐに壊して建て替えたから。」

「県外にいるし、次男とオレ(三男)はバツ1と独身だから何にもできない。仕方ないって、お袋も諦めているみたいだ」と話されたと。


下の兄弟は実家が無くなった地元にはなかなか帰省することもなく、たまに電話て話すぐらいだと。


とても淋しい気持ちになって

母とご近所の仲良しだった方お二人を連れて施設を訪問させていただいた。

変わらず朗らかに笑っていらしたけれど、おしゃれで可愛らしいおばちゃんがかなりやつれてて、

髪も束ねただけ、服も洗ってはあるのだろうが今までのイメージにはない地味さ。

完全に地味なおばあちゃんになっていらした。


荷造りの確認をお嫁さんがされたようで入れたはずのお気に入りは入っていなかったと

仕方ない。


必要なものがあってもなかなか電話に出てくれない。

施設の方から連絡してもらわないといけないから迷惑をかけてしまう。

だから連絡はしない。

仕方ない。


下の息子達には会えないけれど、県外だから

仕方ない。


仕方ない。。。

仕方ない。。。


悲しい。


「また来るね」

と手を取り合う仲良し4人を私が写真に収めた。

そうしてコロナ禍に。


家族以外の面会ができなくなり

他の人が面会するにはご家族の許可が必要になった。


何も出来ないまま時間は過ぎて

亡くなられたと、、、

もう3年も前に、、、



兄もたまたま耳にしたらしく、私に連絡をくれた。

「香典なんか持って行くなよ!おばちゃんには花1輪、線香1本上がらないだろうから」と。

珍しく正しい事を言っていた。

私もそう思う。



おばちゃんちの綺麗な生垣は長兄さんが家を建て替えてもそのままだから、手を合わせよう。

ただ黙って。


子供の頃に優しく笑いかけてくれた顔

家を見に来て、はしゃいでいらした様子を思い出そう。




『親子』も千差万別。

何があり

何を思って

母親を見捨てるような形にしたのか


遠く離れた施設 

周りはのどかな畑だけ

手入れされた庭も見えない

使い込んだお気に入りもない

声をかける知人も友人もいない


私立の大学まで卒業させた3人の息子さん達に何を思うのか


『親子』って難しいですね

他人には分からないけれど、ただただ悲しい。