若い頃に描いていた50代

子育ても終わり、経済的にも少し余裕ができて、夫婦の関係も落ち着いて充実している!


はずでした。


現実は子供はいない、2人のまま。

ずっと、ずっと。2人のまま。


ただ引っ越し、引っ越しで慌ただしく過ぎただけ。

変わらない暮らし。



老後の不安に物価高、給与据え置きに慄き、退職金にも増税?

そんな状況で先の事を考えるとお金を貯めるしかないから経済的にも余裕がない。


気付いたら夫婦して体のあちこちに不調。

通院に薬が日常に。

生活も気持ちも荒れて行く。


自分も親たちも歳を取り、迫ってくる『介護』『老い』に恐怖と絶望を覚える50代。


漠然とした恐怖と確実な不安の中、

生活を変えたい!暮らしを変えたい!

自分を変えたい!と思っていました。



ただ時間を過ごす人生ではなく前向きになれる事、「生きている」を楽しみたいと望んでいました。

でも、どうすればそうなれるのか分からずに時間だけ過ぎて。


ボランティア?

なんかしっくりこない。


仕事?

経済的理由以外の働く意味を見い出せない。

やり甲斐がある仕事って難しい。

大体、何の資格も経験もない50代半ばのオバサンを雇ってくれる所はこの人材難の時代でもありません。


趣味?

「生きがい」になる趣味なんてない。

暇つぶし。



???何があるだろうか。

悶々としながら時間が過ぎていました。



子供を授かれなかった現実を心が受け入れ始めた頃から

『家族』を迎えたい

『無償の愛』を経験したい

と願っていましたが

2年おきの転勤、親達の状況変化、、、なかなかタイミングが悪く叶えられていまま。

ずっと『犬を家族に』と願ってきました。


もう年齢的に限界ではと思っていた矢先。夫が今年は自宅近くに転勤になりそう、

戻ってこれそうとなり

これが最後のチャンスかもと真剣に考えました。



私達夫婦が今、仔犬を迎えたら、、、


その子の犬生をまっとうさせる為に責任をとれるだろうか?


15年、もっと長く元気でいてくれるかも。


その時、私達夫婦は70代に差し掛かる。

生活は年金。

経済面は?

体調は?

また単身赴任になったら?

ワンちゃんの介護は?


私達に何かあった時に引き受けてくれ人がいない…。


『命』を預かることの責任


考えました。


眠れなくなるほどに。



〇初めてワンちゃんを迎えるのに『保護犬』はハードルが高いよ。

〇可愛いだけじゃないよ。大変だよぉー

〇いろんな事を忘れるぐらい「ビビッ!」となる子に巡り会えてないんだから今じゃないよ。

〇家族になったら、なんとかなるよ

〇慣れだよ


そんなワンちゃん、保護犬ちゃんの経験アリの知人、友人の言葉に頷きながら、どんどん萎えていく気持ち。

想像はしています。

そうだねーと思います。


何度も何度も気持ちが揺れて

それでも諦めきれず年明けから保護団体、ブリーダーさんなどの情報を集めて見学に行ったり、譲渡会に参加してきました。


夫婦揃っての優柔不断。

夫曰く私は神経質で心配性、少々完璧主義も入る性格らしく、更に決められない。


夫が望む犬種、私の思い、、、なかなか合致することがなく半年以上が過ぎました。


どちらかか妥協するのもおかしい気がして、更に延び延びになっていました。


夫が自宅に戻ってから4カ月。

そろそろ決めないと、お迎えが難しくなる…焦る気持ちと本当に大丈夫だろうかが交錯する中、もう一度保健所や保護団体、ブリーダーさんを検索しました。



そこで出会ったワンちゃん

4ヶ月の男の子です。

「とりあえず見に行こう!

相性もあるしね。」と

ブリーダーさんに見学をお願いして訪問。


「今日連れて帰れますよ」の悪魔のささやき

⇒後々、何故しっかり準備を整えて、お迎えしなかったのかを後悔しました。

バタバタの準備の中、スタートした中年夫婦と一匹の暮らしです。

夫の腕を枕にくつろぐ🐶
📸初日です
この子の犬生を幸せなものに💕
そして私達夫婦も幸せに

スタートした中年夫婦と仔犬の暮らしです。