『親心』って想像しかできない子供のいない私。

母は愛情深いけれど裕福ではない家庭で育ちました。
大学進学も経済的な理由で諦めたと聞いています。

父は貧乏の子沢山農家の息子。
食べる事、生きる事に必死だったと。

そんな両親は公務員と専業主婦に。
贅沢はしないけれど家計の事は丸投げで趣味の盆栽を集めたり、自由だった父。
母は家族には分からない所で必死に節約倹約していたのでしょう。

私達は学資ローンや奨学金貸与のお世話にもならず、母のやりくりのお陰でそれぞれ私立高校大学、公立高校国立大学を卒業しました。
私は学生時代の車、結婚資金
兄も学生時代の車、留学費用、就職費用
様々な資金を親が出してくれました。
出し惜しむ事なく。
私達兄妹は必要な物、欲しい物を与えられ過保護に育てられました。

両親は自分達が親に望んだ事を私達にしたと。
『親心』
でしょうか。



友人のご実家は裕福か家庭で
お父様が亡くなられて、お母様はご自分の老後と家に残っている無職の娘さん(友人の妹さん)の先を考え、家を建て替えると。
友人は戸建てよりマンションの方が妹さんには良いだろうとお母様を説得されているようですがまだまだ難航中。
『親心』ですね。


母の知人は70代後半になった今も息子さん家族への支援の為に働いていらっしゃいます。
お孫さん達が私学へ通われていて大変だからと。
『親心』ですね。



『親心』は有り難く、時にお節介で、時に子供たちの経済的精神的自立を妨げるたり。
『親心』が当たり前で気遣う優しさ忘れたり。


両親に感謝しながら、そんな事を考える不出来な娘です。