5月に亡くなられた生け花の先生。


華に関わるものを全て処分されると言う事で声をかけて頂きました。


皆さんが帰られた後、昔から一緒にお稽古していたお2人が待っていてくれた先生のご自宅に。


久しぶりに入ったお稽古をしていた和室。

変わりない置物と片付けられた花器や花材、、、


変わらないものに

変わってしまったものに

涙が止まりません。



祭壇の先生は変わらずお綺麗で再会された旦那様に寄り添うように微笑んでいらっしゃいました。


ただただ「ありがとうございました」と手を合わせて。



「残り物だけになっちゃったね。ごめんね。」とお稽古仲間が言ってくれました。


何でも良いんです。

何も無くて良いんです。


中学生から40年ここに通って、ここで学んだ事はなくなりませんから。



とは言え、私にどうかと変形花器を幾つか見繕って箱にいれてくれました。








「生け難い花器ばかり残ってるよ」と。


どれも大好きな花器です(^^)

磨いて大切に使わせていただきたいと思います。




何十個も持ち帰った人がいたとか

高価な物だけ持って帰ってる人がいたとか

久しぶりの人物達の話題に先生も笑っていらっしゃるだろうか?と思いながら

「そうなんだ」「大変」と返すだけの私。


聞き流しながら書棚から本を1冊。

飾り棚の物も本も持ち帰り自由だと言われて

頂いてきました。



先生

たくさん花器頂きました。

満足できるものが生けられるでしょうか。

きっとお叱りを受けますね。


先生

本当に寂しいです。


先生

40年 ありがとうございました。



安らかに。。。