先日、母の「妹」が帰省してきました。



従兄弟達の手で新しく納骨堂に移った祖父母のお墓に手を合わせ、父の納骨堂にも立ち寄ってくれて、実家で母とゆっくり話しができたようです。


久しぶりの地元。

友人達と会ったり、懐かしい場所を回ったり、慌ただしい3泊4日。



今では凄いお金持ちの叔母。

話はなかなか豪快で住む世界が違うなぁ〜と思うけれど、母とする昔話の時は少女のよう。



祖母が入学式に作ってくれたワンピース。

「喪服をほどいて、ワンピースに仕立てて、真っ赤の糸で襟ぐりと裾に刺繍をしてくれたの。自慢のワンピースだった。靴はお兄ちゃん(就職していた母の長兄)が買ってくれたんだった。」



ピアノ教室。

祖母が嫁入り道具で持って来たオルガンがあったから母と叔母はピアノ教室に行っていたようです。

「お姉ちゃんはすぐやめちゃったじゃない。私は小学6年まで習ってたわよ。練習する時はおじいちゃん(母の父)が私のひくオルガンの横に椅子を持ってきてリズムをとってたわ。間違えても 上手!上手! って手を叩いてくれたけど、アレ分かってなかったよね〜(笑)」


遠足。

「昔は遠足は家族同伴だったね。お姉ちゃんが卒業してから最初の遠足にお兄ちゃん(母の長兄)が来てくれて、面白い人だからクラスの人気者になったのよ。楽しかったわ。」



次々に出てくる昔話。



布団もない長屋に弟と暮らした日々。

部屋を出され、家々の軒下で雨を避けた日。

父の亡骸を見つめた夜。

弟だけを抱き、去って行った母を見送った日。


そんな6歳の子が今、高級住宅地に大きな家を建て、夫や娘、孫のいる暮らしをしています。


祖母を母が引き取る時に

「私が看る!すぐに迎えに行けるから。部屋も用意してある!!」と電話してきた叔母。

地元を離れたくないと言う祖母に今まで以上にたくさんの支援をしてくれた叔母。


凄い人生です。




次はいつ会えるのか分からない年齢。

次があるかも分からない年齢。


血の繋がりのない姉妹は昔懐かしい話に大声を上げて笑っていました。