LGBTQの方々や家族の話を夫としていました。
夫は
「頭では分かっているけれど、どこかで??が飛んだりするんだよね。
でも、それぞれだから何を口にする事はないけどね」と。
まぁ、そう言う人もいるでしょう。
多様性ですから。
口にせず、態度に出さずにいてくれたら良いのです。
その時に養子縁組の話になりました。
「別に養子でも良いかなと思ってたんだけどね」
と口にした夫。
あまりに驚いて言葉を失いました。
いつ、どこで変わったの?
あなたは「養子は考えられない」と言ったんだよ?
シュチュエーションまで思い出せるよ。
新婚時代のマンションで花柄のローソファに座り、炬燵に足を入れながら言ったんだよ。
私が養子を斡旋してくれる団体がある事、不妊仲間が講習に参加された事を話た時に。
「考えられない」と言ったんだよ!
20年早く聞きたかった。
50代になった今、聞いても私はもう「母」にはなれない…。
不妊治療しても子供ができなかった事は仕方のない「運命」だと無理やりにでも納得させてきたけれど
でも養子は違うよね?
私達夫婦が強い意志を持って取り組んだら「親」になれたよね。
「運命」ではないよ。
選び取れたんだよ。
夫は私から「母」になるチャンスを2度奪っている事、
私の人生を変えてしまった事を自覚していないんだ。
だから50代になって
「養子でも良かった」と平気で口にしちゃうんですね。
後出しでイラつく事が今までもありました。
でも、今回の事は衝撃でした。
現実は夫が若い頃に「養子」を望んでも無理だったかもしれません。
それは分かりません。
でも、私は「母」になれたのに、、、とずっと思い続けるでしょう。
ずっとずっとずっと
憎しみと一緒に。
夫は良い人です。優しい人です。尊敬できる人です。
充分分かっています。
でも、今は声も聞きたくありません。
単身赴任で良かった。。。
今更、責めたところでどうにもなりませんし
数日、気持ちを落ち着けたいと思います。
気持ちが落ち着いても夫に対する恨みは残るでしょう。
あの世に行くまで、目を落とす、その時まで
私を「母」にしてくれなかった夫に私が向ける目には憎しみが滲むかもしれません。
大好きな人だけれど。
大好きな人だからこそ。
消えない思いが残りそうです。